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こんにちは。

特発性血小板減少性紫斑病を10年前に発症し、脾臓も摘出手術をした状態で、平均で血小板値は5万前後です。疲れやすく、風邪を引いたりすると血小板が下がるので、その際にはプレドニゾロンを服用したり、血小板輸血を受けたりしている状態です。

最近になって、EBウィルスに感染していることと、ハセドウ病の疑いがあることがわかりました。(血液検査の結果)
ITPとの関係について、ネットで調べたりしたのですが、言葉が難しすぎていまいち理解ができません。また、「EBウィルスは慢性化すると、めずらしい癌になる」とか、怖い部分ばかりが目に付いて少し混乱してしまいました。

只今、海外に在住のため専門家の方に相談する手段がなく、ネットで検索をする以外手立てがありません。

どなたか、わかりやすく説明していただけたらと思い投稿させていただきました。よろしくお願い致します。

A 回答 (1件)

特発性血小板減少性紫斑病(ITP)の「特発性」とは「原因不明」という意味です。


しかし、自己抗体によって引き起こされている病気であることは間違いないので、自己免疫性血小板減少性紫斑病(ATP)とも言われます。

「抗体」というのは自分以外の外敵をやっつけるために作られるもので、抵抗力(=免疫)の一つです。「自己抗体」とは自分に対する抵抗力、すなわち自らの体をやっつけるものです。
通常はないのですが、自己抗体が出来てしまうヒトがいるのです(原因はまだよく解っていません→自分も外敵も攻撃してしまうリンパ球というのがあるのですが、普通このリンパ球は自然消滅します。しかし、自己抗体を作るヒトは消滅しないのです)。

血小板を壊す自己抗体→ITP
赤血球を壊す自己抗体→自己免疫性溶血性貧血
甲状腺を壊す自己抗体→バセドウ病、橋本病
関節を壊す自己抗体→関節リウマチ
皮膚、筋肉を壊す自己抗体→多発性筋炎、皮膚筋炎
神経を壊す自己抗体→ギランバレー症候群、多発性硬化症

この他にもたくさんあるのです。
これらを「自己免疫性疾患」と言います。
自己免疫性疾患はしばしば合併します。

バセドウ病とITPの合併というのは特に珍しいことではなく、バセドウ病の治療をすると血小板数が↑するという報告もたくさんあります。(バセドウ病に伴うITPは、ITPとはあまり言いません。抗甲状腺抗体によって血小板数↓するからです)

しかし、自己抗体があるからといって必ずしも病気が発症するとは限りません。

ピロリ菌を持っているITPの患者さんに対し、ピロリ菌除菌療法を行うと4割程度の患者さんに効果があることが判り、日本では一般的な治療になっています。

確かに、EBウィルスの感染後に何らかのHIT POINTがあり、リンパ系の腫瘍が発症すると言われています。しかし、EBウィルスに感染したことのない人を見つけるのは大変です(私もEBウィルスの既往感染者です)。
したがって、ほとんどのEBウィルス感染者はリンパ系腫瘍にはならないのです。現在の所、時の運としか言いようがないですね。気を付けようもありませんから・・・

分かり難いようでしたら、ゴメンナサイm(__)m
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この回答へのお礼

とても解りやすい説明をどうもありがとうございました。

EBウィルスと腫瘍の因果関係についても理解することができました。(今、それを悶々と心配しても仕方がないですね。)ちなみに、EBウィルスとITPの合併症も珍しくない症例なのでしょうか。

専門家の方に、民間療法についてお聞きするのはどうかと思いますが、「自己免疫抗体」を持っている私なんかの場合は、「免疫向上」の努力(例えばサプリメントなど)は、しない方がいいのでしょうか。とても疲れやすく、風邪を引きやすいので、薬に頼らずにどうにか改善できないものかと思っております。

お礼日時:2005/03/06 00:24

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