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英語学習者の最初の躓きは 「Be 動詞」の理解である。日本語学習者の躓きが「は」と「が」の使い分けであるように。この問題の根は深い。先に、

英語:5文型説の誤り ― 形式主義文法論の混迷
https://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=2748&id=9503 …

で論じたが、生成文法始め伝統的な英文法でも本質的に誤っており、形式主義的な文法論の欠陥がここに露呈している。

白井 由美子
なぜ Be 動詞でつまずいてしまうのか?-初級レベルの学生の誤答を見ながら-
https://kobe-c.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view …

柳瀬江里哉
英語のbe動詞の分類と指導に関する考察
https://hokusei.repo.nii.ac.jp/?action=pages_vie …

他、多数の論考が教育の問題と関連しこの問題を扱っているが正しい理解は得られていない。

本質的には現在の形式主義的な英語学の欠陥であることが理解されていないために解決が得られないものである。今一度この誤りを明確にしておきたい。

判り易い「【中学英語】be動詞って何?」を参考にしよう。
https://www.kobetsu.co.jp/manabi-vitamin/subject …

ここでは、「be動詞は中学1年生で最初に習う動詞ですが、実は他の動詞には見られない、いろいろな姿や意味、役割がある、変幻自在でちょっと不思議な動詞なのです。」と「be動詞」であることに疑問が持たれていない。しかし、

be動詞には「存在する」のように、「歌う」などの一般動詞と同じような意味もありますが、ここではbe動詞がほかの動詞と大きく異なる特徴的な部分について説明します。その基本的な意味・役割が、《主語について説明する》です。//

と、「ほかの動詞と大きく異なる特徴的な部分」があることを自覚しながら、語の意義ではなく「基本的な意味・役割」という機能を問題にし、同じ形(形式)であることから、「be動詞」と動詞にしてしまうところに本質的な誤りがある。

「存在する」は日本語でも、「ここに本があります。」の「ある」が動詞とされているように無から有への時間的な変化を表す動詞であることに問題はない。しかし、「これは本である。」の「ある」は」存在ではなく肯定判断を表しており、正しくは<助動詞>としなければならない。学校文法では意義の相違を認めながら形式主義的に<補助動詞>と<動詞>の一類に品詞分類している。本家本元の英文法ではこの意義の相違を捉えることができず、これを一纏めに<動詞>とするところに混乱が生まれているのである。

There is a pen.

の”is”は存在を表す動詞である。しかし、

This is a pen.

の”is”は肯定判断を表す<助動詞>である。英文法でも、

He is running.

の”is”は<助動詞>としながら、形式に引きずられ「This is a pen.」の”is”を正しく<助動詞>に位置付けることができないのである。

そもそも助動詞が動詞を助けるという構文上の形式から<動詞>の下位分類として<助動詞>としているところに本質的な誤りがある。

語の意義ではなく形式や機能に基づき品詞分類するしかない現在の言語学の欠陥が露呈している。先の Topi でも指摘の通り、

安藤 貞雄/著『現代英文法講義』(開拓社;2005/10/1)は、「Be,Have,Do」を本動詞の用法と助動詞の用法を持つとしながら、

Tom is a police officer. (トムは警察官です。)

の〔is〕は<動詞>として扱い、「 一次助動詞 : be, have, do 」は「いずれも【語彙的な意味をもたない】文法形式素(formative)である。」という形式主義的な誤りを披歴している。

形式のみを持ち「語彙的な意味をもたない」語などというものは宙に浮いているしかなく、語ではありえない。この「 一次助動詞 : be, have, do 」は肯定判断を表す<助動詞>であり、「Tom is a police officer. 」の〔is〕と同じものである。

この誤った文法教育を受けた中学生、高校生、大学生が混乱するのは必至で、上に挙げた論考がこの混乱を取り上げながら何ら本質的な解明ができないのは英語学、英文法論の欠陥に起因するものである。

参考までに、この疑問に悩まされている学習者の質問例を次に示す。

>AreとDoは Are が動作がない時に使う単語  Do は動作がある時に使う単語 であっていますか?
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/questio …

>英語について2つ質問があります。
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/questio …

諸賢はこのような英語学、英文法論の現状をどのように理解されているでしょうか。

A 回答 (12件中11~12件)

助動詞はcan, will, mustなどのことで、be動詞は一般動詞と区別してbe動詞と言ってるだけです。

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この回答へのお礼

早速の応答を有難うございます。

動詞ではない助動詞”be”を動詞という形式主義的な分類をするところに根本的な誤りがあり、生成文法他に見られる英語学自体の混乱した理解が展開されているのが現状です。■

お礼日時:2022/05/17 12:33

日本人が英語を習う初期の段階で厳密な文法の解説は混乱を招くだけだと思います。

もしそのような細かな文法を使って教えているのなら「やめろ」とアドバイスするでしょう。Beが助動詞と定義しようとあるいは動詞と定義しようと、Tom is a police officer. はTom is a police officer. でその意味するところは変わりません。

また高校や大学で文法定義なしにしてもそれまで英語にふれてきて、Beで混乱する人はどれほどいるのかと。混乱している人はもしかしたらほとんど英語に興味がなく勉強しなかったか、何らかの理由で言語を扱う能力が育成されなかった(多分そういう人は日本語もだめ)人か、文法説明でがんじがらめにされてきた人かでしょう(だから「やめろ」っていっている)。

そもそも文法は言葉の習慣を人為的に理屈で整理しようとしたもので、学問としてやるならそれを大いに議論して、論文も出して一般的な解釈として定着するようにしたら解決するでしょうし、ぜひそうしていただきたい。教える側としてどのように文法のあらを解決して、どういう教え方をするべきか考えていただいているところは評価しますが、英語を身につけようとする人たちにはそんな議論は必要ありませんし、英語を身につけてここで回答されている方々も(ここの回答を見れば)なにそれ?っていうリアクションです。

細かいところでは
本動詞の用法と助動詞の用法を持つBe以外の動詞があるのにBeだけ特別扱いにするのはなぜか。

基本的な5文型に合わなくなる用法が出てくるところをどう整合性を取るのか。

たのSVCの文型をとる動詞と共通点が見いだせるのに、なぜBeだけがその分類に入らないのか。
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この回答へのお礼

丁寧なコメントをありがとうございます。

非母語話者が第二言語を学習するためにはいずれにしろ文法の助けが必要です。
その文法論に論理性が無い以上、教育者、学習者ともに混乱するのは必須で、上記の通り教育者、学習者ともに混乱し解決を見い出せていないのが現状です。むしろ真面目な生徒程混乱するというのが現状です。

さらに、安藤 貞雄のような英語研究者が、< 一次助動詞 : be, have, do 」は「いずれも【語彙的な意味をもたない】文法形式素(formative)である。>などと、およそ言語の本質を理解できていない現状は改革されなければなりません。

>>Beだけ特別扱いにするのはなぜか。

Beだけ特別扱いにするのではなく、最初に混乱するのが”be”で、”do”,”have”も同様です。

>>基本的な5文型に合わなくなる用法が出てくるところをどう整合性を取るのか。

英語:5文型説の誤り ― 形式主義文法論の混迷
https://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=2748&id=9503 …

で論じた通り、文が主語と動詞からなるという根本的な誤りを正し、5文型説自体の誤りを正さなければなりません。

>>た(他)のSVCの文型をとる動詞と共通点が見いだせるのに、なぜBeだけがその分類に入らないのか。

”Be””do”,”have”には動詞と助動詞があり、それぞれ認識の構造が異なることを正しく理解する必要があります。S【V】Cという形式的な誤った理解を正さないと英語文の構造を論理的に捉えることはできません。

詳細は今後展開の予定です。■

お礼日時:2022/05/17 12:29

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