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為替と企業の関係について基本的なことを教えてください。

輸出する企業に取って円高、円安どちらが得なのでしょうか?
不況の中でも儲かっている企業のはなしなど為替とかんれんしてお願いします

A 回答 (3件)

「輸出企業にとっては、円安のほうが得である」というのが一般論です。



その理由は、同じ1万ドルで商品を売っても、1ドル=120円なら120万円しか手に入りませんが、円安になって1ドルが140円まで上昇すると、140万円を手にすることができるからです。

これが一般論ですが、現実はそう単純ではありません。

この輸出企業が、商品を作るために原材料を輸入しているかも知れません。そうすると、必ずしも輸出企業であっても、単に円安になれば得というわけでもありません。

また円安が進むと、この商品の買い手(外国の輸入先)が、値下げを要求してくる可能性があります。もちろん、こうした要求や圧力に(輸出企業が)応じるかどうかは、その商品の競争力と、企業どうしの力関係によります。

輸出企業が、どうしても輸出したければ、値下げに応じるかも知れませんし、外国の輸入企業が、その商品を輸入しなければならない状況なら、値下げ要求などしないかも知れませんし、したとしても輸出企業は拒否できるでしょう。

ここまでの説明は、お分かりになったでしょうか。

では、輸出企業にとって、為替はどうなれば望ましいのでしょうか。

それは、商品を輸出することによって、適正な利潤(利益・もうけ)が出る水準で、為替相場が「安定」してくれることが、望ましいのです。

ところが、あなたもご存知のように、為替相場は時々刻々変動しています。(もっとも最近の変動幅は、ひと昔前に比べれば大したことはありませんが。)

輸出企業も輸入企業も、為替相場は重大関心事ですから、毎日の動きを「指をくわえて見ている」のではありません。こうした動きにともなう損失の可能性(これを「為替リスク」と言います)を、できるだけ小さくするために、いくつかの手法を使っています。これらの手法を「為替リスク対策」と言うこともあります。

為替リスク対策として、最も一般的に使われているのが、先物予約です。

「今現在の為替相場水準なら採算が取れるし、これから先は円高に進むかも知れない」と考える輸出企業は、例えば今から3ヶ月先の12月分の為替予約をしてしまうのです。予約する相手は銀行です。

そうすると、12月になってたとえ今より円高になったとしても、この予約を使ってこの輸出企業は今の為替相場(を基準にしたレート)でドルを売って、円を受け取ることができるのです。

このほかにも、「為替オプション」という手法も、為替リスクを少なくするために多くの企業で利用されています。これを説明しだすと、長くなりますので省略します。

二番目のご質問にある、不況でも儲かっている企業と為替の関係は、あまり考えられません。つまり、不況にもかかわらず為替をうまく利用して儲けているという企業は、思いつきません。企業にとっては、為替の変動よりも不況のほうがはるかに深刻な問題です。

以上の説明で、少しはお役に立ちましたか?
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kamochaさんの説明でよく理解できたと思いますが、違った観点から説明をします。



10,000円の商品を輸出するときドル建ての輸出価格は
為替が120円なら$83・33
110円なら90.91
となります。即ち、$83.33の方が競争力があり、販売が伸びます。110円の円高になれば$90.91にしなければ同じ利益は確保できませんが、値上げにより販売が低下するので、妥当な値上げが出来ず、メーカの利益が減ることになります。

メーカや商社は為替変動で一喜一憂せず安定した利益があげられるよう為替を予約しています。しかし、120円で予約していたのに130円まで下がった場合は、120円で決済をしなければならないというリスクもあります。120円で充分な利益が出る
コスト力の強い商品であれば問題ないわけですが・・・
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 輸出企業にとっては、円安がプラスです。



 貿易の決済は米ドルで行うことが多いので、千ドル売った時に、円安(130円)なら13万円の売り上げですが、円高(100円)なら10万円にしかならないからです。

 不況の中でも儲かっている企業との関連はあんまり無いと思いますが、ここ数年のベースで考えると若干円安トレンドでしたから、輸出系が若干有利だったとはいえるでしょう。

 ユニクロなどが儲かっているのは、人件費の安い中国などに生産拠点を完全に移して生産コストを徹底的に抑えているからです。 同じことをやろうとした会社は数多いですが、殆どは安かろう悪かろうでした。 ユニクロの秀逸な点は、品質も徹底的に管理したところだと言われています。
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