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日本語のラ行の音で一般的なのは、
歯茎のはじき音(alveolar flap)らしいですが、
先日、音声学を専門にしている知り合い(米国人)から、私のラ行の発音は、
歯茎の側面的はじき音(alveolar lateral flap)になることが多いと言われました。
たまにそういう発音をする人がいるという話でした。

そこで気になったのですが、この側面的に発音するラ音は、方言的なものなのでしょうか。
それとも、方言とは関係ない単なる個人差なのでしょうか。

何が原因で側面的発音をするようになったのか、知りたいので、
日本語の音声学に詳しい方がいらっしゃいましたら、教えて頂けませんか。

私は転勤族の家で育ったので、
数年おきに違う方言の場所(いずれも西日本内)に住んでいます。
でも、5年以上前に東京在住になってからは標準語のみを話すようになったので、
今現在は何の方言も話せません。両親は2人とも福岡出身です。

どうぞよろしくお願いいたします。

A 回答 (4件)

方言的にそういう差があると聞いたことはないので、私の個人的推測ですが…、



確かに日本語のラ行子音は alveolar flapを主な音としていますが、日本語ではLとRを区別しないこともあって allophonesの幅が広いと思います。特に、語頭や「ン」音が先行するときはlateralに近くなります。

常にではなく「なることが多い」というのは、そういうphonetic contextによっているのではないでしょうか? どういうときにそういう発音になっているのか、聴いてみては?

もし phonetic contextのことまで考慮された上での質問でしたら、上記は聞き流してください。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。(お礼が遅くなりすみません)

>特に、語頭や「ン」音が先行するときはlateralに近くなります。
一般的にlateralに近くなる傾向があったんですね!
実は話をしていた時、日本語で「ラ行」の単語を何か言ってみてと言われたので、
いくつか言ったら全部lateralになってると言われたんです。
言われてみれば、語頭にラ行が来る単語ばかりを言ってしまってたような気がします。
Alveolar flapだと言われたのは、「セロリ」と言った時なので、mideさんのおっしゃる通り、
語頭に来た時だけ、lateralになっているのかもしれません。
何だかすっきりしました。どうもありがとうございました。

お礼日時:2005/05/07 12:34

英語の"L"音は、舌の先だけを上あごの前歯の歯茎に付けるので、舌を付けたままの状態でも空気が抜けるため、「ぅーー」と発音することができます。



ところが、日本語のラ行では、それが不可能です。
日本語のラ行の特徴は、発音直前に、吐く息を舌で完全に遮断することです。
発音直前の舌の形は、ナ行、ダ行(ヂ、ヅを除く)、タ行(チ、ツを除く)とほぼ同じで、例えば、ラを発音する直前の体勢から、ナを発音することもできます。

ただし、前述の英語のL音の発音方法で、日本語のラ行を発音しても、それほど違和感を感じません。
まれに、人によって、または、話す速さによって、ラ行をL音で発音する場合もあるかもしれません。

これが、お知り合いの方が指摘されることではないかと想像しているのですが、いかがでしょうか。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。(お礼が遅くなりすみません)

>人によって、または、話す速さによって、ラ行をL音で発音する場合もあるかもしれません。
どうやらその通りのようで、
英語ネイティブの人(音声学とは無縁の人)に聞いてもらったら、
語頭に来るラ行はRよりLっぽく聞こえると言われました。
ただ国際音声記号表ではL音と側面的はじき音は別の記号になっているので、
まったく同じではなみたいです。
私には違いが全然わからないので、何だか不思議です(^^;)。

お礼日時:2005/05/07 12:51

音声学者ではなく、日本語教師です。


音声学全般については自信をもてるほど詳しくないですし、日本語の音声学という限定付きの知識経験しかありません。

文面から察すると
質問者の知り合いのご指摘は
英語のLやRの音との比較から日本語の(質問者の)はじき音について語ったのではなく、
あくまでも日本語の一般的なはじき音の中での比較として
質問者の「ら」行がときどき音声学的に異なった発音になる、というご指摘かと思います。

歯茎の側面的はじき音(alveolar lateral flap)
というのが、そもそも私はよくわからないので
申し訳ないです。

日本語の「ら」行は
はじき音です。
調音者を舌先として
歯茎(正確には硬口蓋よりの歯茎)を調音点として
はじいて音を作ります。
しかし、日本語の「ら」行には自由異音が多く認められ
英語のLやRに近くても
その発音の相違が意味の相違にまで影響しません。
つまり、
らっぱ Lappa Rappa  など
かなり自由に「ら」行を調音しても
意志の疎通に障害が生じません。
ですから、多少は違う調音点ではじいて「ら」行を
作っていても、
成長の過程で細かな発音の差を
指摘・訂正される事もないまま過ぎていく、
ということです。

質問者の発音はおそらく普通の日本人にしてみれば
自由異音の範囲なので
誰にも特に気にとめられる事もないのでしょうけれど、
指摘者が音声学者、しかもRやLに異音の認められていない英語話者だったことで
細かな指摘になったように思います。
(映画「マイフェアレディ」の
ヒギンズ博士みたいですね♪)

また、方言の影響も否めません。
福岡地方を含む肥筑方言および近畿方言では
「だ」行と「ら」行の交替が見られます。
子供をコロモ 残念をダンネンと発音するような事例が
あるようです。

ちなみに「だ」行は
有声歯茎破裂音と分類されていて、
この調音点は「ら」行よりは前にきます。


お役に立てたでしょうか
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。(お礼が遅くなりすみません)

>質問者の発音はおそらく普通の日本人にしてみれば
自由異音の範囲なので
>誰にも特に気にとめられる事もないのでしょうけれど、
そうなんです!
今まで誰にもそんなこと言われたことなかったので、本当に目からうろこでした。

>福岡地方を含む肥筑方言および近畿方言では
「だ」行と「ら」行の交替が見られます。
これも新事実で驚きました。
両親が「だ」行と「ら」行を間違えて話した記憶はないのですが、
そういう地方の出身なら、ラ行の発音がもともと前寄りだってことなんでしょうか。
福岡には住んだことがないので、もし親の影響もあるなら面白いです!
参考になりました。

お礼日時:2005/05/07 13:21

angelnoさんのラ行と言うのは、もしかしたら(どちらかというと)ダに近い音ではないですか?



関西地方で、ラ行をダ行の音で発音する場所があります。 例えば、ランドセル → ダンドセルのように聞こえます。

この発音は、大阪の泉南地方(南の方)から和歌山県にかけての地域で聞かれるようです。和歌山周辺に住まれた事はないですか?

かと思えば、ダ行の音とラ行の音を全く入れ替えて発音する地方もあるように聞いたことがあります。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
実は気になったので、英語ネイティブの人に聞いてもらったんですが、
やっぱりLっぽくなるみたいです。
和歌山の方では、ラ行がダ行になるんですね。知りませんでした。
日本語だけでもいろんな発音があって、面白いですね?
音声学も面白そうなので、ちゃんと勉強してみようかと考え始めました♪

お礼日時:2005/05/07 13:57

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