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ロシアはなぜ、オスマン・トルコ崩壊後にトルコが選んだ進路、すなわち帝国復活の野心を捨て、近代化、欧州化、民主化の道を意識して追求する、という進路を取ろうとしないんでしょうか?

A 回答 (3件)

民主化する文化がないからです。



世界の民族はそれぞれ独自の価値感を持っています。欧州で生まれた民主主義はキリスト教的な啓蒙主義、つまり「神の元ではすべての個人が平等」という概念からスタートしています。

なので「○○の元ですべての個人が平等」という概念が作り出せないと、その文化では民主主義化できないのです。

分かりやすいのは北朝鮮や韓国で、彼らには「○○の元での平等」という《○○》が存在しません。なので、北は民主主義人民共和国なのに独裁体制だし、韓国は親米民主主義のはずなのに大統領が逮捕されるようなことが起きるわけです。

ロシアも同じで、正教会はキリスト教の中ではかなり組織的というか「世俗的な権力と結びつきやすい構造」を持っています。分かりやすく言えば、ロシアならロシア皇帝、他の国ならその国の権力者の庇護の下に教会が形成されるので、ローマ教皇と皇帝の権力争いによって普遍的な平等性の概念が生まれた西ヨーロッパとは異なり、独裁的な権力構造が温存されやすいのです。

そのため、プーチンはソ連時代に弾圧で疲弊したロシア正教会をバックアップし、正教会はプーチンの独裁化を支持してきた、という流れがあります。

このような形で政治権力と宗教権力が結びつくロシアでは、社会における平等性を担保しづらく、民主主義を進める勢力が大きな力を持てないので、民主化=欧州化しないのです。
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この回答へのお礼

大変詳しく教えていただき、みなさん、ありがとうございました!

お礼日時:2023/12/06 15:17

過去からずっと、皇帝相当の偉い人、貴族と農奴という形態しか経験しておらず、またそれを改める気が、ロシアの国民にはなかったから。



ご主人様がどんな汚い手を使ってでも、新しい農奴を連れてきてくれるとか、強盗したもんでもご主人様の領土が増えれば、農奴どもも少しは格があがって、相対的に有利な立場になります。だから農奴はご主人様の侵略が大好きで盲目的に支持します。

奴隷と独裁者、独裁者に群がるハイエナどもというのが、昔から変わらないロシアです。
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帝国から、社会主義国にしてしまった


からでしょう。

この点、中国と同じです。
清朝という皇帝政治から、社会主義国
です。

ロシア帝国から、ソ連という社会主義国になり
それからロシアになりました。

社会主義国は、権力が集中するので
独裁になりやすいのです。

帝国も独裁、社会主義も独裁。

これでは民主制が根付く暇が
ありません。

ま、独裁より、民主制の方が
強力なので
いずれ、ロシアも民主化すると思いますが
まだ時間が掛かりそうです。
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