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 こんにちは。現在、政治について勉強しています。
 皆さんの知恵をお貸し下さい。

 一院制か二院制かの議論について。
 「法案審議において、衆参が同等の権限を持つ以上、
 政府与党は参議院でも過半数を制する必要がある。
 それによって、参議院の政党化が進み、
 参議院は衆議院のカーボンコピーと化している」との論理、よく分かります。

 そこで
 ⅰ)もはや参議院は無用。一院制にすべき。
 ⅱ)代表の在り方を衆参で別にし、
 参議院に独自性を求めて二院制を維持すべき。
 という二つの結論があるようですが、どちらも問題があるように思います。

 ⅰ)に関して、第一院の多数派が絶対に誤らないとは 言えません。
 つまり、一院制への移行にはチェック機能の確立が命題なはずのに、
 その具体策がなかなか見えてこないということです。

 ⅱ)については、衆参の性質を変えると、
 両院の勢力構成にねじれが起こる可能性があると思います。
 二大政党の下でねじれが起こってしまっては、
 すべての法案審議がストップしかねません。
 また、選挙制度の面からも問題が見て取れます。
 衆議院は並立制の導入にって、
 二党制など政権交代可能な政党制が目指されているのに、
 参議院で全く別の選挙制度を導入すれば、
 衆議院で目指したことも中途半端になります。

 一通り勉強してみて、
 参議院改革の方向性の主流はⅱ)のような感じを受けましたが、
 個人的には、ⅰ)の方が合理的だと思っています。
 もちろんチェック機能の具体策を講じることが最低条件ですが。

 一院制と二院制、今日本に求められているのは
 どのような議会の形なのでしょうか。
 ご回答のほど、どうぞよろしくお願いします。

A 回答 (4件)

二院制反対の立場からの回答がないようなので試みます。



1:現状
(a)参院が衆院のチェック機能を果たしているとは、とても言えない。それは皆様ご存知の通りです。
(b)衆院とほとんど変わらない機能。審議内容・質問も衆院と同じと言っていい。
(c)ねじれ現象。
(d)当初の理念が失われている。
(e)閣僚の参院枠
などなど、まだまだいっぱいですね。

2:参議院議員の現状改革への意欲
ない。
参院憲法調査会の答申を見てあきれ果てました。

3:参院廃止に伴う代替案。
(a)衆院完全小選挙区制により二大政党とし、政権交代によるチェック機能を目指す。
(b)理念を活かすための学者院みたいなものを創っての二院制堅持。
(c)アメリカの制度に倣った新たな第二院の創造。道州制導入後が望ましい。

4:回答趣旨
いずれにしても今の参院に高い税金を払ってまで存続させる価値などない。上にも書いたが、自己改革の意識がないことは致命的である。

以上の点から参院は不要である。民主党がもっと飛躍してチェック機能を果たせるようにならないと。
今の彼らじゃとてもじゃないが、政権はとれないし、とってほしくない。そろそろ野党体質から脱却しろ!
なんかね、郵政法案に対する民主党の対応を見てると腹が煮えくりかえります。反対いうなら責任政党として公社改革具体案ださんかい!審議拒否てお前らは....きりがない程民主党に対する不満は続く。。。
での次回総選挙も民主に入れてみよう。まず政権交代。

最後の部分は関係ないですが、
少しでも参考になれば。。。
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大学で政治を学ぶ学生です。



基本的に、私も先の方と同意見です。

ある問題に対してひとつの結論を導き出すということは、多種多様な意見や利害の対立しあうために、実に困難な作業です。それでもなお、ひとつの結論を出さねばなりません。「国民の声」といってもいろいろあるし、単純に統計を取るだけでもその方法によって多様な結論に至ります。そういった状況の中で、一時の熱狂に浮かれるだけでなく、もう一度慎慮を諮ることのできる機会を与えることと、性質の違う二つの議会で違った視点から検討を加えることには、一定以上の意味があるでしょう。

ざっと世界の議会を見るに、下院は市民の人口に合わせた選挙区割りをしているようです。上院に関しては、イギリスは伝統に則って貴族院ですし、アメリカは各州から二名ずつ選出されるようです。下院に関しては「市民の声」を直接反映し、上院ではその国の事情に合わせてより国の安定に考慮したものになっているようです。(国の事情により大きく違いはありますが)

一院制に比べ、二院制は意思決定の迅速さでは劣ります。深慮するためといって、3つ以上の議会を置くと、その意思決定は極端に遅くなり、議会の重みはなくなり、行政府の権限が相対的に増します。(ナポレオン帝政が好例か) やはり、一院制か二院制が妥当ということになるでしょう。

そのうえで私の意見を申しますと、衆参両院でもめることになっても、勢いだけで法案が可決してしまうことのないように、一定の歯止めを設けることが必要だと思います。しかしながら、このためには二つの点に注意する必要があると思います。
第一に、参議院の議員が、参議院の「法の番人」としての役割を認識し、ろくに審議をしないまま法案を通すことがないように努めねばならない。
第二に、現在のように衆参の選挙方法にほとんど差がない状況を改めることだ。そうでなければ、多様な視点から審議をするということが制度上担保されなくなるからだ。参議院には国内に存在する多様な意見・利害に対して、可能な限り円満な解決をもたらすことが求められるのではないだろうか。具体的には、アメリカのように各都道府県からそれぞれ同数を選出するとか、ほかにもいろいろあるように思います。

つらつらと書きましたが、参考になれば幸いです
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 確かにおっしゃる通りです。


 自分の意見としてはやはり二院制を維持するべきだと思います。そもそも二院制とは時間をかけて審議する事により、国民の意見を反映し、またより正しい(国民の意見とは別問題として)選択をする為のものです。また逆にこれが審議を遅らせているのも事実ですが・・・・。
 日本は現在、間接民主制を採用しています。そして日本の政治とは、我々(自分はまだ選挙権がないのですが)が選んだ政治家が更に国の総理を決め、国を動かす、というものです。では、何故この様なことをしなければならないのか?それは1億3000万もの人口のその意見をまとめ、また詳細な事項について決定する事が事実上不可であるから、これが模範的解答でありますが、実はその奥にある事実を見極める必要があります。それは何か?昔の人は民主主義を「衆愚政治」と呼びました。この言葉は民主主義を否定するものです。しかし我々はこの否定されたことに対し怒りのみを向けてはなりません。我々はこの言葉の奥底にある「大衆が常に正しいわけではない」という事実に気付く必要があるのではないでしょうか。何が言いたいか、それは結局政治とは少数のエリートに任せ、我々国民はそれを監視する組織である国会をさらに監視するものである、という事です。無論、そのエリートとは国や国民、世界、環境問題など全ての事柄や問題に対し、的確な行動をとれる人間でなければなりませんが、事実上そのような人間は存在しません。ですから国会が必要なのです。しかし、そのエリートは基本的に国会の多数派の代表者です。もし少数派が多数派を止めたい時、止める場面が一つよりも二つの方が止めることの出来る可能性が増えます。なにより、その間に国民が現状を理解できれば、少数派の追風になることもありえます。そのような意味で自分は二院制を支持します。
 高校生の身分で色々と書きました。まとまりのない話でしたが、参考にしていただければ幸いです。
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この回答へのお礼

アドバイスありがとうございました。
若い方からの回答ということで、とても新鮮で凄く刺激になりました。

>「大衆が常に正しいわけではない」
その通りだと思います。
私たちに、増税など中長期的ビジョンのために負担を強いる政策を選択することは困難です。
我々有権者が常に正しい判断を下せるのならば、
政治制度の設計に苦労はないと思います。

>止める場面が一つよりも二つの方が止めることの出来る可能性が増えます。
正論だと思います。本来はそうあるべきです。
しかしながら現状はそうなっていません。
自民党は公明党との連立によって、衆参両院で過半数を占めていますよね。
ですから、衆議院で通過した法案は基本的に参議院でも可決される構図になっているのです。

私は、教員になるために政治を勉強しています。
政治に無関心な若者が増えている中、
tyoueiさんのように政治に関心を持つ高校生をみると嬉しくなります。
政治的無関心は問題提起にはなれど、問題の解決にはなりません。
我々国民が少しでもチェック機能を果たせるよう、
政治に対して一定の価値観を持てるようにしたいですね。
ご意見ありがとうございました。

お礼日時:2005/05/10 19:47

参考URLはウイキペディアの一院制の記事です。


先進国で一院制を取っている国がないと言うことは、やはり二院制に一理あると見るべきなのでしょう。
それでは日本の参議院に求められるのはどのようなものなのでしょう。
明治大学名誉教授の岡野加穂留氏(だったと思いますが、もし間違っていたらすみません)が参議院改革について即効性のある処方箋として、「参議院議員の入閣禁止」を挙げているレポートを読んで、なるほどと思った記憶があります。
参議院の長所は、ご存知かと思いますが、解散がないこと、任期が長いことにあります。
この長所とは明らかに立法活動に専念することが趣旨であり、それなのに行政府に関わることは参議院議員のアイデンティティを侵す行為だ、と言うのが岡野氏の主張でした。
つまり、参議院を政争の場に巻き込むのではなく、真の立法(とそのチェック)機関に特化させるということです。
こうすれば、例えば同じ自民党でも、衆議院議員と参議院議員では集まる人の性格に若干ながらも差異が出てくると考えられます。
例えば衆議院議員なら権力志向のある人やゼネラリストが集まるでしょうし、参議院議員なら学者や特定の分野に秀でたスペシャリストが集まるはずです。
むろん審議の長期化などデメリットもありますが、衆議院の優越などで、審議ストップなどのマヒ化はある程度避けられるはずです。
根本的に議会システムを変革したいと言うことであれば、様々な意見があるでしょうが、現実的な選択肢と言うことであれば、岡野氏の意見には一定以上の説得力があるように思えます。

参考URL:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%80%E9%99%A2% …
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

>参議院議員の入閣禁止
     ↓
>衆議院議員と参議院議員の性格に差異
     ↓  
>参議院議員なら学者や特定の分野に秀でたスペシャリストが集まる
という論理、非常に興味深く拝見しました。

参議院創設時の付帯決議で、
「社会各部門各職域の知識経験あるものがその議員になるに容易になるように考慮すべき」
と、職能代表の方途が求められたということですが、
それを具現化する一つの選択肢だと思います。

しかしながら、衆参で性格を変えて両院の勢力図にねじれが生じた場合、
衆議院の優越による回避が可能なのか疑問が残ります。
再可決には衆議院で2/3の賛成が必要だからです。
参院で過半数に満たない与党が、
衆院で3分の2以上の議席を確保している状況は考えにくいと思います。
衆院には、参院の反対を押し切って法案を成立させる力はほとんどないのではないでしょうか。

衆参の性格を変えれば機能不全に陥り、変えなければ存在意義が薄れる、
日本統治機構の大きなジレンマだと思います。
ご親切な回答、本当にありがとうございました。

お礼日時:2005/05/10 18:38

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