No.8ベストアンサー
- 回答日時:
ユダヤ人虐殺に関しまして、ナチス支配下での特別な状況と、歴史的経緯、ユダヤ人に起因する問題の3つを分けて考える必要が有ります。
ナチス支配下での特別な状況として、ナチスによるドイツ人(ゲルマン民族)の優越感の育成政策があげられます。
第一次世界大戦に敗れたドイツは、フランスを宿敵と考え、産業の育成、軍備強化などを行います。
ラテン人のフランスに対し、ゲルマン人の優越を説きますが、負けた事実は、どうしようもありませんでした。
ドイツ敗北の責任を、ユダヤ人に押し付ける事から、ユダヤ人迫害が始まります。
歴史的経緯としまして、ユダヤ人は、キリストを殺害した(裏切った)民族で、キリスト教徒ではありませんでした。
そのため、ヨーロッパ社会から隔離され、別の生活を営んでいました。
また、ユダヤ人は、金融や商取引の才能が有り、金融業などで儲けており、金貸しなどによる強引な取立てなどで、庶民の反感を買っていました。
そのため、中世・近世において、しばしばユダヤ人は、迫害の対象となっていました。
(迫害することで、住民のストレス解消の意味もありました)
ユダヤ人自身の問題も有ります。
ユダヤ人と共に迫害された民族に、ロマ人(ジプシー)がいます。
ロマ人とユダヤ人には、「他民族と交わらない」といった共通項が有ります。
一般住民とすれば、「何をするか分からない不気味な人」といった印象がありました。
さらにユダヤ人には、決定的な問題点が有りました。
ユダヤ人(イスラエル人)の協調性の無さです。
私は、何回かイスラエル人と話をした事が有りますが、イスラエル人は、自己主張は強いのですが、こちらの話を全く聞くつもりがありません。
自分たちの意見が絶対だと思い込んでおり、とても利己的な人ばかりでした。
彼らと話しをした後は、非常にムカつきました。
イスラエル人に対し、ムカつきを感じるのは、私だけではないようです。
パレスチナ問題にしても、イスラエルの非寛容が、問題の解決を難しくしています。
これら、ナチス時代特有の状況、歴史的経緯、ユダヤ人に起因する問題が合わさり、ナチスのユダヤ人迫害が起こりました。
No.13
- 回答日時:
8番.12番の方と同意見なのですが、一寸補足です。
キリスト教対ユダヤ教の宗教戦争の面も有ります。
混血のドイツ人をユダヤ人と半ドイツ人に区別する基準は宗教でした。
ニュールンベルク法では半ドイツ人の区分は、ユダヤ教の信者はユダヤ人、キリスト教の信者はドイツ人とされています。
ですから当時バチカンも「ユダヤ人問題」に無関心だったのです。
No.12
- 回答日時:
ユダヤ人が迫害されたのはドイツに限らず、また時代も第二次世界大戦に限った話ではありません。
相当古い時代(バビロニアの時代)から、ユダヤ人は商業を中心としたネットワークを各都市国家に居住区を持つことで築いていました。ローマ時代にはギリシア系商人とユダヤ商人が東方貿易の主役でした。
ローマ時代に出たユダヤ批判には、彼らが帝国の義務である兵役を免除された上(宗教的な理由)で、帝国の覇権にただ乗りしている、と言うものがありました。結局、ギリシア系の商人たちの思惑通り、ユダヤ戦争でユダヤ人は離散することになります(ローマへの同化を拒否したことが根本的な原因です)。
また、ローマ以前でも、各都市において都市の建設に従事することなく、既存の都市に居住区を設け、商業や金融で富を築いていくため、ここでもおいしいとこ取りのイメージと、没落した都市住民の怨嗟の対象となっています。
ユダヤ人が迫害を受けることを当たり前だ、仕方がないなどと言うつもりは決してないのですが、彼らに特徴的なことは、
・その宗教のために地域に同化できない(永遠のよそ者)。
・迫害を受けてきた歴史が長い為に、土地などの不動産ではなく、金融資産や宝飾類を財産として重視してきた(お金持ちのイメージ、お金に執着するイメージ)。
が大きいでしょう。
実際に成功したユダヤ人資産家には、国家やその民族に対する執着が少なく、経済行動も略奪的な行動が目立ちます(アジアでの金融危機を見れば解るとおり)。
こう言ったことが、国家や民族を基本とする人たちに反発を買い、歴史の節目節目で迫害を受ける理由だと思います。
No.11
- 回答日時:
参考までに.
最近、「ヒトラーは自分の問題(美学生、画家としての挫折による鬱状態みたいなもの)からの回復、解決の為に催眠療法を受けており、それが残ったままでいた(催眠がかかったままで、異常性を持つほどの、いわゆる躁状態、異常なほどの強い肯定性を持った状態であった)のでナチスでの一連の極端な行動につく結果となってしまった可能性がある。とある研究者が発表した」というような記事がありましたね.
愚答で申し訳ありません.間違えていたら、また、補足される確証性のあるコメントが出てきたら削除するつもりですが、あくまでも参考になればと思い投稿します.
No.10
- 回答日時:
ヒトラーがユダヤ人を嫌った理由は、アメリカのエセ科学に基づいた人種差別を信じたからだと思います。
1907年インディアナ州で最初の強制断種法が制定され「犯罪者、白痴、強姦者、痴愚」と認められた者は断種が認められ、1941年までに、アメリカ全体で約6万人が断種手術を受けたようです。
1927年、最高裁判事オリヴァー・ウエルデン・ホームズは
「変質した子孫が犯罪を犯して死刑になったり、痴愚のせいで餓死したりするのをただ待つより、社会によって。不適格であることが明らかになった者に子孫を作らせないようにするほうが、全世界にとって望ましい。痴愚は3代も続けば十分である」
という判断を下したようです。
この断種政策は外国にも受け入れられました。
1916年マディソン・グランドが出した『偉大な人種の消滅』という本は、ベストセラーのもなり、後にドイツ語に翻訳され、ナチスのも影響を与えました。
ヒトラーは筆者に「この本を自分のバイブルとする」という手紙を書いたそうです。
ヒトラーの『我が闘争』はえせ科学に基づいた人種差別に影響を受けた内容が沢山書かれているそうです。
つまり、ドイツ民族は優秀だ ということです。
ヒトラーも「はっきりと病気だとわかるもの、病気を受け継いでいて、それを次世代に伝える可能性のあるものは、子どもを作る四角がない」と宣言しました。
1933年ナチスは包括的な断種法を成立させ、「しかるべき」人々が子どもをもつよう奨励する積極的優生学も盛んになりました。
「しかるべき」とはアーリア人のこと。
つまりアーリア人以外はドイツから消し去ろうとしたようです。
ユダヤ人はアメリカに逃れようとしましたが、アメリカも人種差別的で移民を制限されており、多くのユダヤ人が追い返されてしまいました。
1939年、ナチスは「安楽死」を導入しました。
断種では時間がかかるからです。
なぜ 食料を無駄にしなければならないのか、というわけのようです。
保護施設収容者は、「無駄飯ぐらい」と言われた。
精神病院の患者には十字がつけられた。
そして大量殺人技術としてガス室が開発された。
その後、「ナチスは生きる価値がない」とする対象を少数民族全体にまで拡張し、ジプシーやユダヤ人が含まれた。
つまり民族意識に尊ぶばかりに、他民族を生きる価値なしとしたようです。
しかし、何故 理性ある人々がその思想を手放しに喜んだのかというと、やはりユダヤ人は商売上手 というか、皮肉なことにやはり民族意識がとてもたかく、同じ民族同士でのみ商売の拡張を図ったようです。
それで独占的になり、ドイツにユダヤ人は金持ちが多くなり、貧困にあえぐ人々は妬みを持って、ユダヤ人を嫌ったようです。
しかし それだけでは人は殺せません。
何故善良なドイツ国民が600万人も殺したのか。
『権威あるものへの服従』
http://www.fujitv.co.jp/unb/contents/p96_2.html
No.9
- 回答日時:
本当にその通りですね。
戦争時だけに限らないのですが、
人間の1つの心理として、強いストレス下では、
そのストレスの捌け口を求めて、
ちょっとした不満・不平等感・嫉妬心・コンプレックスなどをきっかけとして、異常心理状態に暴走してしまう事が上げられます。
身近なところでは、
学校、会社、組織、宗教団体、家庭の中などでも、
いじめや、いわれなき暴力(時に集団での)
が起こるように、
抑圧されている社会程、
その反動が強く起こる傾向があります。
戦争など、普通の人々にとって、
耐えられない強いストレス下の状況であれば、
更に集団ヒステリーのように暴走するケースは、
多く見られます。
そして、民衆のその捌け口が、
軍部や国家によって利用される事例も数多くあります。
どこかにストレスを発散していれば、
自分達は安泰ですし、
恐怖は人をコントロールする上で簡単な方法だからです。
(ちなみに、富を牛耳っているのは、
ユダヤ人だ、と人種偏見を持っている人々がいるのは、
事実です。確かに、勤勉で、定住する独自の国のないユダヤ民族は、努力して富を築いてきた人も多いです。
古くは、キリスト教由来のユダヤ人偏見を持っている人々もおり、島国日本からは、想像もつかない過去からの因習があるのも事実です。)
比較的平和が続いている日本では、
大勢の国民を巻き込む程の事例は、
最近ではあまり見られませんが、
(戦争直後はありましたね。)
こういった異常心理状態は、
程度の差こそあれ、
常日頃、誰にでも起こりうる事であり、
TVや新聞や、人のいう事を鵜呑みにしない、
冷静な判断力と洞察力は、
失いたくないものだと思います。
No.7
- 回答日時:
ユダヤ人を大量に殺すことは、大きな目的ではありませんでした。
最大の目的は、当時ヨーロッパで大きな力をふるっていたユダヤ経済を潰すことでした。
それまで、ヨーロッパでは戦争が絶えませんでした。
AとBの国が戦争をするとき、ユダヤ人はその両国に武器を売ります。そして両国の情報をそれぞれに流し、戦争で大きく金を儲けていました。
ユダヤ虐殺をヒトラーに投資した連中がいたわけです。
アメリカのWASP勢力もヒトラーに出資したようですね。イギリスは昔、ユダヤ人を追放していましたので、ヒトラーは、アメリカとイギリスは、ヒトラーと戦争しないと思っていたようです。
ユダヤ人であろうと、何人であろうと、庶民はみな従順で善良な人たちです。
ただ、経済に対する能力があまりに特化しすぎたために、戦争を量産し、社会に大きなダメージを与える存在であったということなのでしょう。
いずれにしても、日本もアメリカもドイツも中国もソ連もイギリスも皆狂っていました。
戦争とはそういうものですね。
No.6
- 回答日時:
>ユダヤ人が虐殺されて理由はなんでしょうか?
戦争に携わった人間にとりついた狂気の為ではないでしょうか。
平常時に普通の感覚なら、大量虐殺することは誰も支持しないでしょう。
でも、戦争による狂気の為、大量虐殺してしまったのでしょうね。
戦争時の大量虐殺の例はたくさんあるようです。
日本の例;南京大虐殺、731部隊による毒ガステスト虐殺
USAの例;東京大空襲、原子爆弾投下(どちらも民間を標的、一般市民に大被害がでることが予想されながら実施された虐殺)
現在でも、アフリカ内戦などで大量虐殺の話を聞きます。あ、ちょっと前ならイラクのクルド人虐殺(毒ガスを居留地にまいた)もあるか。
戦争は人間に狂気をもたらします。
そしてその戦争を起こすのも人間です。
ユダヤ人が虐殺される理由は、人間が本来持っている狂気、が原因でしょうか。
No.5
- 回答日時:
海外制作の「アウシュビッツ」という再現とインタビューに基づくドキュメンタリー番組を見たのですね。
当時のナチスドイツのうち、主にこのようにユダヤ人を抹殺しようとしたのは、第一回目の放送で出ていたのですが
ユダヤ人がソビエト連邦の社会主義者と繋がっていると、ヒットラー以下のナチス政党員が考えていたようです。
ですから、また、アウシュビッツや他の収容所は、ソ連軍の捕虜とポーランドの政治犯を収容する目的で開設したようですが
ユダヤ人はソ連の社会主義に繋がっていると考えたナチス政党は、ユダヤ人の排斥を始めたと言うことでした。
当時、ナチス政党の方がドイツ軍よりも権力を有していたので、労働力としてのユダヤ人の処理には反対していましたが
結局、ナチス側の施策によって、ユダヤ人の処理をせざる終えなくなっていたようです。
NHKのホームページから、今週の番組表の「夜間」のところを見てください。
16日から5回のシリーズで放送しているのである程度の概略がわかります。
NHKオンライン http://www.nhk.or.jp/
No.4
- 回答日時:
ユダヤの人達は、宗教上の習慣から子供の頃から良く学ぶ勤勉な性質だった事と、ユダヤ人同士のつながりが深くたがいに助け合ったため、戦争前の自由な雰囲気のドイツでは、どうしても自国のドイツ人よりも出世したり、商売や事業で成功していたりする裕福な人達が大勢いたのです。
大臣や市長や大学教授なども輩出していました。
独特な文化と宗教を持ち、ドイツに溶け込まず、自分達よりも裕福なユダヤの人達に対する、ドイツ人の目は、自分達がみじめな生活を強いられるほどに強くなっていきました。第一次大戦の敗戦によって、膨大な失業者を生み出したドイツ社会の鬱憤が、ユダヤ人に向けられたのです。
貧しさひもじさに、耐えられなくなったドイツの人達が、熱烈に指示したのが、「再び世界に冠たるドイツを目指し、国家をユダヤ人から取り戻そう」と主張するヒトラーの一派でした。ドイツ人の生真面目さから、ユダヤ人に対する政策は、戦争が敗戦色濃くなってさえもきっちりと推し進められたのです。
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