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有名な言葉の引用ということになるかもしれませんが、人間を「象徴的動物」と呼んだのは誰だったでしょうか。人間の規定として、たとえばホモ・ファーベルで道具を使う人、みたいな言い方だったかもしれませんが。なるべく具体的に典拠を示していただけると助かります。

A 回答 (4件)

根拠の提示が求められていますので、


それなりに根拠を示した回答をしたいと思います。
引用は、カッシーラー『人間』(岩波文庫)からです。


「自己を知ることが哲学的探求の最高の目的」
(18ページ)
として、人間とは何か、と問い直すカッシーラーは、
「人間は、ただ物理的宇宙ではなく、
シンボルの宇宙に住んでいる。
言語、神話、芸術および宗教は、
この宇宙の部分をなすものである」
(64ページ)
と述べます。

それまで、人間を「理性的動物」
とする定義が支持されてきたが、
「理性という言葉は」、
人間の文化生活の多様な形態を理解するためには、
「はなはだ不完全である」と言います。
しかしここで言う「形態」とは、
シンボル的形態であることは間違いない。
「だから、人間をanimal rationale(理性的動物)
と定義する代わりに、
animal symbolicum(シンボル的動物―象徴的動物)
と定義したい」66ページ

ということです。

余談ですが、カッシーラーはカント周辺の研究でも有名ですが、
その著作が実際はあまり読まれていないのが残念ですよね。
でも最近でも、大学院の授業で読んでいるところもありますし、
人文科学系の人はやはり読んでおくべきだと思います。
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この回答へのお礼

詳しい情報をありがとうございました。
どこでどのような形で使われていたか、よくわかって非常に参考になりました。

お礼日時:2005/10/27 14:58

#2です。


本のタイトルをミスタイプしてしまいました。
訂正してURLを補足しておきます。

× 主著のひとつ『シンボル系形式の哲学』
○ 主著のひとつ『シンボル形式の哲学』

参考URL:http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4003367 …
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人間を“animal symbolicum”と呼んだのはカッシーラー(Ernst Cassirer)ですね。


主著のひとつ『シンボル系形式の哲学』は取っつき難いですけど,
『人間―この象徴を操るもの―』あたりを読めば晩年の彼の人間観がよくわかると思います。

参考URL:http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4003367 …
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この回答へのお礼

早速の情報ありがとうございました。
カッシーラーかなとは思っていましたが、確認できてよかったです。『人間』のほうは知らなかったので、見てみようと思います。

お礼日時:2005/10/27 14:57

animal symbolicum シンボルを操る動物 カッシーラー


って出てきますね。
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この回答へのお礼

早速の情報ありがとうございました。
カッシーラーかなとは思っていましたが、確認できてよかったです。

お礼日時:2005/10/27 14:56

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