フジモリ元大統領の罪とは？

　フジモリ元大統領が逮捕されましたが、彼は何をしたんですか？。「２２の罪状で逮捕」と新聞には乗っていますが、具体的には何をしたんですか？。秘書の汚職がひとつとして紹介されていましたが、それ以外にフジモリ氏はどんな罪をおかしたのでしょうか？。
　というか単純に反フジモリ派が現政府で次期大統領選挙での政権交代（民衆はフジモリ政権を望んでいる人が多いらしい）の芽を潰したくてとりあえず監獄にぶちこみたくて、とりあえず何かにつけて罪状を押し付けているんですか？。

No.2 ベストアンサー 回答者： martinbuho#2 回答日時： 2005/11/10 18:08

政治家の犯罪と言うのはどこの国でも大なり小なり存在します（米国でも日本でも）。

中南米の場合は前政権の行ったことを新政権が洗い直し、国民の人気取りの材料にする伝統があります。フジモリ氏の直接の容疑は海外に隠し口座を持っているという疑いです。（調査の結果発見されませんでした）他の疑惑は政権の長として、部下が行った不始末（？）の責任を追及されているものです。都市ゲリラ掃討の過程で誤って
無実の市民を殺害した罪が大きい方です。日本大使館を占拠したゲリラを全員射殺しましたが、実は生きて投降した若いゲリラが何人かいた（筈）という疑いもかけられています。これらはプーチンやブッシュがいつもやっていることと大差はなく、大統領や首相は常にこの種の「罪」を犯すかもしれない立場におかれています。

なお、チリで起こったことは犯罪人の逮捕ではなく、ペルーの身柄引き渡しに正当性があるかどうか最高裁判所が判断するための手続きの一環です。予防拘禁という手続き開始前に逃亡されたり暗殺されることを避ける手段です。ペルー政府は６０日以内に犯罪人であることをチリの裁判所に証明できなければフジモリ氏は釈放されます。おそらく裁判手続きに必要な書類が揃った時点で仮釈放され、国外にいて次の大統領選挙に立候補（代理人で可）すると思われます。ペルー政府は妨害するでしょうが、民主国家において選挙管理人が犯罪人でもない人（裁判が成立していないので）を拒否することは難しく、もし挙行すれば国の内外で
大きな問題にされるでしょう。日本国籍も併せ持つフジモリ氏を日本政府は保護する義務があり、一方アメリカは望ましくない人物として排除のため介入することが予想されるので、決着には３ー６ヶ月はかかると思われます。それまではフジモリ氏はチリにとって
面倒なお客様と言うことになります。（現在も監獄ではなく、政府施設内でそれなりの待遇を受けているはずです）。

この回答へのお礼

そうですか。
一国の大統領としてフジモリ氏の口癖は「死ぬ覚悟でやらんといかん」らしいのですが、やはりハリケーンのブッシュのように落ち度のある対応や、テロに対する厳しい対応など本人も覚悟を持ってやったでしょうが、やはり賛否両論でるわけで。
これから、どうなるんですかね。

お礼日時：2005/11/11 02:53

No.1 回答者： nacam 回答日時： 2005/11/10 15:39

外国企業やからワイロをもらったとか、ゲリラ掃討戦の時、民間人がいても強行して、民間人に被害が出たとか、外国と癒着し、国有財産を横領したとか、いろいろあるようです。

フジモリ氏は、ペルー国籍が無いのに、大統領になった国籍問題も問題になっていました。

実際フジモリ氏の隠し口座は見つからず、現トレド政権の主張が、あやしくなっているのも事実です。

フジモリ氏と現トレド政権とは、基本的に支持基盤が異なります。
フジモリ氏の支持層は、中流以下の貧困層です。
中の下から下の上の階層の人達で、トレド政権側は、上の下から中の上、インテリ層とかブルジョワ階層になります。

フジモリ氏以前のペルーでは、政府の投資、外国などの援助などは、必ず上から順番に行われ、下層階層には、ほとんど分け前が行かない構造になっていました。
それをフジモリ氏は、中間を飛ばす事により、下層階級へ、政府が直接投資したり、援助してしまいました。

フジモリ氏の政策に一番困ったのは、貧困層の政府への不満を利用していたゲリラと、自分たちの利権を奪われたブルジョワ階層でした。

ゲリラは民衆の支持を失い、崩壊し、ブルジョワ層は、アメリカと組んで、フジモリ氏の失脚をしくみ成功しました。

現在のトレド政権の言い分は、ほとんど「でっち上げ」でしょう。
トレド政権が、貧困層の支持を完全に失い、アメリカと和解したフジモリ氏に、今まともに戦えば、勝ち目は無いでしょう。
トレド政権としては、フジモリ氏を国内で犯罪者として裁き、人気を上げるしか手がないため、でっち上げでもなんでもするでしょうね。

フジモリ氏に負ければ、今度自分たちがやられますから。

この回答へのお礼

やはり、そういう思惑があるんですね。
どちらの政治政策がいいかといえば、フジモリ氏の方が民主的で公平・平等を重視しているように思えますね。今後はどういう展開になるんでしょうか。時期大統領選挙に出馬表明をフジモリ氏はしましたが、現行政府はそれを許さない。注目ですね。

お礼日時：2005/11/10 15:57