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現在、聖像破壊運動に関連して『イコン崇拝』について調べているのですが、
聖像、イコンを使った肯定派の意見、またはメリットとはどういったものがあるのでしょうか?

否定派の意見、デメリットとしては、
・信仰に聖像を用いることがキリスト教教義と違背する
・イコン崇拝を認める事で信仰の対象がイコン自体と勘違いされてしまう
などがあると思うのですが…。

宜しければ、ご回答お願い致します。

A 回答 (2件)

イコン崇拝は、主に「正教会」の問題で、イコン崇拝が、偶像崇拝にあたるかどうかが、問題となりました。



キリスト教では、偶像崇拝が禁止されています。
これは、過去も現在も同じです。

そのため、教会などでも、崇拝の対象としての神の像や絵画を見た人は、いないはずです。

ほとんどのキリスト教では、神の子キリストや、聖母マリアの像などを通して、神を崇拝します。

イスラム教徒や、単性派(アルメニア教会やヤコブ派、コプト教)、二元論派(主にパウロス派)は、キリストの像やマリアの像を通して神を崇拝することが、偶像崇拝につながると非難したため、正教会内で、偶像崇拝問題が起こりました。

これは、過去カルケドンの公会議で、一旦決着がついた事の蒸し返しでした。
カルケドンの公会議では、「キリストは、神と人と聖霊の三位一体である。」
そのため、人間であるキリストの像を造る事は、神の偶像を作る事にはならず、また、人間そのものでもないため、キリストの像への礼拝は、問題無いとの結論に達しています。

しかしこの事は、教会での礼拝が、神に対してなのか、キリストに対してなのかの混乱を引き起こし、その点を、当時急速に勢力を伸ばしたイスラムにつかれた事に、起因します。
また、当時のビザンツ帝国において、イコンなどに否定的であった、エジプト(コプト教会)、シリア(ヤコブ教会)、などが、自主的にビザンツ帝国を裏切り、イスラムになびいた事も原因となっています。
ビザンツ帝国としては、イコン崇拝を続ける事は、偶像崇拝を否定しているアルメニア教会やパウロス派教会の地をも、イスラムに奪われる可能性があったため、それを阻止するためにも、偶像崇拝の否定を強調する必要性が有りました。
しかし、その事は、ビザンツ帝国内での大混乱を引き起こし、内戦状態にまでなり、かえってビザンツ帝国の弱体化を引き起こします。

この問題には、ローマ教会も乗り出し、東西教会の分裂の原因ともなります。

カトリック教会では、「神には崇拝を、三位一体(キリスト)には礼拝を、聖人には崇敬を、聖母マリアには超崇敬を」と、(時代は下りますが)トリエントの公会議で定めています。
つまり、「キリストの像を拝むのは、礼拝をしているのであって、崇拝ではなく、マリア像を拝むのは、超崇敬であって崇拝ではない」としています。
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旧約の時代、モーセがシナイ山にのぼって十戒をもらっているときに山のし下での民衆は不安感からアロンに金の牛の像をつくるようにすすめてしまっていました。

そのことからキリスト教会にかぎらず、民衆の不安の取り除く手立てとして見えるものの信仰の対象としてしまうことがあります。それぞれの信仰によってちがいはあるので、すべてが当てはまるとは思えませんが
>・イコン崇拝を認める事で信仰の対象がイコン自体と勘違いされてしまう
などがあると思うのですが…。
偶像崇拝からこのことはありえます。
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