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 静岡県には10年前に防災船「希望」というものが設置されました。大型のフェリーのような船です。10年間で100億円の費用がかけられ、今年廃止になりました。使命は終わったとして。
 で、この「防災船」というものは他に例があるのでしょうか。また、大型船が防災時の役に立つのでしょうか。
 専門家の方いましたら教えてください。

A 回答 (3件)

防災船のモデルは実は、米軍などが持つ洋上補給船です。



これは名前の通り、船に丸ごと軍の補給品を積んで、いつでもどこでも行けるように、海上に浮かべているものです。

米軍はグアム・サイパン沖やインド洋、大西洋などに浮かべています。

防災船「希望」もそうですが、多額の費用がかかるため陸上の施設との兼ね合いが難しいそうです。

日本は海上国家ですから、災害時には役に立つでしょう。しかし全国規模で同時に発生する災害はありませんので、陸上交通と航空機を合わせて運用できれば、全国に何箇所かの防災拠点を設けることでカバーでき、船である必要はないようです。
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この回答へのお礼

 お三方ありがとうございました。防災船は存在するのですね。また、その必要性もあるのですね。とすると、今回の静岡県の防災船「希望」の廃止はどうなのでしょう。県は「役割は終わった」と言っているみたいですけど。国で、まとめてやることにでもなったのでしょうか。まだ、予想されている東海地震は起きていないのですが。

お礼日時:2006/05/03 23:01

 日本は島国ですから、陸路が遮断された場合に海路を進む事ができる船が一番大量の物資を運ぶ事ができる道具となります。



 飛行機は人間で200人程度しか運べませんし、空港が地震の影響を受ければ着陸する事ができませんので、使えなくなります。

 防災、災いを防ぐ事はできませんが、災いが起きた後の対処としては有用です。地上に無いので地震の影響を受けませんし、手術室の設置、休眠施設、etc.それらがどこにでも(長野県とか奈良には無理ですが)行けるので、有用となっています。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

お礼日時:2006/05/03 22:57

こんにちは。


意外と知られていないのですが、関東大震災の時、大活躍した有名な船があります。
戦艦長門です。
丁度その時、当時の連合艦隊は、日本海側で演習をやってたそうです。
首都壊滅の緊急連絡を受けて、艦隊は演習を中止して最寄の港に集結、全ての船の保存食料を長門に移して、第一陣として、長門が最大速力(当時、長門が25ノット出せるのは軍事機密だったらしいです)で東京に向かい、東京湾沿岸に投錨、壊滅した首都の対策本部機能を一手に担い、陸上対策本部が確立するまでの間、対策本部としての重任を果たしました。
長門の指揮で、連合艦隊の各艦船も最寄の港で支援物資を積み込み東京湾に集結したそうです。

被災者にとっても、真っ先に救援に来た巨艦長門の姿はどんなにか頼もしく見えたでしょう。

長門は戦艦ですから、補給設備や医療設備などは大した事ありません。

でも余震冷め遣らぬ中、戦艦であるが故の強力な耐久性は、多少の大波位ではびくともしなでしょう。
(ちなみに津波が長門を襲った記録はありません)
さらに本来は役に立たないであろう大砲だって、大規模火災の鎮火には使用可能です。
湾岸戦争で油井に放火され、沢山の油井が大火災を起こした時、もっとも威力を発揮した消火機材はダイナマイトです。
更に戦車を改造して火元に接近したり、戦車で砲撃して消したり、戦車にじぇとエンジンを搭載した車両で、油井の強烈な炎を吹き消すなどという事も実際にやられました。

話がそれましたが、このように、指揮通信設備しかない船でも大規模災害には大きな力になります。
希望のような、輸送能力、第一次医療設備などを備えた船は非常に大きな力になることは明らかです。

地震国である日本にこの種の船がない事は、行政の怠慢以外の何物でもないと思います。
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この回答へのお礼

丁寧な回答ありがとうございました。防災船という概念が一般にあるということを知って、良かったと思っています。

お礼日時:2006/04/22 21:19

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