プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

昔に読んだ本の内容が必要になったので、
本を探しているのですが見つかりません。

内容は、
性的なサークルの入会
対象は、女子学生

実験目的は、
サークルの入会条件を厳しくした場合、サークルの価値が高いと思うか否か

結果は、
入会条件がない者と比較して、
厳しくしたものはサークルに対して
価値があると判断した

以上のような内容だったと思います。
確か、有名な心理学者が書いた一般向けの書籍だった
と記憶しているのですが、よく覚えていません。

いろいろ検索しましたが出てきません。

実験名か専門用語わかりましたら教えてください。
よろしくお願いします。

A 回答 (1件)

 似た内容の実験に心当たりがあります。

同じものかどうかはわかりませんが…。

 E.アロンソンとJ.ミルズの実験です。日本語訳での名前を覚えていないのですが、手元の本には
"The effect of severity of initiation on liking for a group"(Journal of Abnormal and Social Psychology,1959)
とあります。

 実験の内容は特定の条件での認知的不協和を調べるものです。
 「セックスについての討論クラブ」に入会を希望した女子学生に対し、1厳しい入会条件を課す、2ほどほどに厳しい入会条件を課す、3何もなし、という条件で3グループにわけます。
 しかし討論と言っても実際には動物の生殖に関する"退屈極まりないもの"をただテープで流すだけだったそうですが、その後の満足度(その討論がどれほど意義あるものであったか、どのぐらい面白いと感じたか、等)という回答を比較すると、入会条件が厳しかった1のグループでもっとも、かつ有意に満足度が高かった、というものです。
 
 お探しの物と似ているでしょうか?
 少し補足させて頂きますが、認知的不協和というのはある認知と関連のあるもう一つの認知が不協和、不一致を起こしている状態を指します。
 イソップの「あのブドウはすっぱいに違いない」もそうではないでしょうか。ある認知(あの美味しそうに見えるブドウが食べたい)がしかし、美味しそうなブドウを自分は手に入れることができないという相反した認知と結びついた状態です。
 喫煙者もそうですね。自分はタバコが吸いたい、という認知があります。しかしたいていの喫煙者はそれが自分の健康に害悪をもたらす麻薬であることを強く認知しているはずです。
 こうした認知の不協和、不一致があったとき人がどうするかというと、不協和低減のためにどちらかの認知をゆがめようとします。キツネが「あのブドウは酸っぱいに違いない」と言いすてたと同様、喫煙者の認知にも歪みが見受けられます。タバコを吸ったからといって自分が病気になるわけではない、90歳までヘビースモーカーでぴんぴんしていたおじいちゃんもいる、喫煙の害の統計などというのは非喫煙者が操作した数字である、喫煙によって自分は国庫に貢献している、タバコはストレス解消になる、等々。
 無駄口が過ぎましたが、これは実は心理学の辞典にも事例として載っていたりします^^。他にも高価な品物を購入した消費者が、商品が高価なほどその品への満足度が高かったという一見するとねじれのような認知を抱いているのもこれです。高価なものほど自分にとって負荷が重かったわけなので、その品物は必ずその負荷に見合うほど「価値があるものでなければならない」という認知に切り替えます。ブランド物がネームバリューに高い値段をつけるのにもかかわらず購入者がかたくなにそれの良さを信じるのがこれです。
 アロンソンとミルズの実験においても、厳しい入会儀礼を受けた被験者ほど、「この入会儀礼に多大な犠牲を払ったのだから、この討論は価値があるものでなければならない」という認知の切り替えがおきたと思われます。

 なお、認知的不協和は心理的葛藤と非常に良く似ていますが、別のものとして扱われます。アメリカのフェスティンガーが提唱した理論です。
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この回答へのお礼

探していたのはこれです。
全部解決しました。
ありがとうございます。

お礼日時:2006/07/08 16:34

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