プロが教えるわが家の防犯対策術!

以前似たような質問があったかもしれませんが、質問させて下さい。

ある細菌が抗生物質に対する耐性を持っているか否かを調べるとき、抗生物質を含む培地での生育の有無を調べれば良いと思うのですが、抗生物質の量によって、多すぎたら(細胞培養に必要量程度)耐性を持っていても生育できなかったりしますか?少なかったら生育できる可能性があるというのはわかるのですが。

一般的に必要と言われている濃度内で何段階かに濃度を分けて実験を行う必要がありますか?

わかりずらい質問ですがよろしくお願いします。

A 回答 (6件)

抗生剤を含む培地で・・・意味が良く分からないのですが、


基礎は専門ではないですが、わざわざ抗生剤入りの培地を作らなくても、
抗生剤を染み込ませたパッチ(名前亡失)を乗せておけばそれでOKでは?
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臨床検査用に抗生物質を染み込ませた小さい丸い濾紙が売ってます。



培地全体に細菌を撒いて、この濾紙を置きます。
そうすると菌が生えない阻止円が出来ますので、阻止円の大きさを測って感受性を試験します。

ディスク法などをキーワードに調べてみると良いと思います。
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最小発育阻止濃度MICですね。


どの濃度まで発育を阻止するかを測定する方法です。

化学療法学会の測定法を参照してください。
濃度は1/2段階ごとに行う事となっています。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

今回私は、とある細菌を完全に殺せる抗生物質を候補の8種類の抗生物質からみつけたいのです。少しでも殺せなかったらダメなんです。また、その8種類の抗生物質をそれぞれ含む培地はすでにあります。

そこに目的とする菌を塗布して生育の有無を見るだけでは本当に耐性があるのか感受性なのか知るためには不十分だと思うのですが、どのような追試を行うべきかがわからないのです。もしよろしければ教えて頂けないでしょうか?

お礼日時:2006/11/21 12:09

こんにちは



MICの測定はいくつか方法がありますが、「少しでも殺せなかったらダメなんです」ということですので、殺菌速度の測定を使うといいかもしれません。
MICを測定する方法ですと、抗生物質によっておとなしくなっているだけの場合があり、薬剤の影響がなくなると活動を再開するかもしれないからです。

適当な濃度(100万/ml程度でしょうか)の菌液を用意して、振とう恒温水槽などで培養しながら、そこに所定濃度になるように薬剤を添加し定期的に生菌数を計ります。10秒毎だったり1分毎だったり10分毎だったりしますが、生菌数がゼロになるまでの時間を計ります。
ソモギ試験管でもフラスコでも扱いやすい物を使えばいいと思います。
ただ、サンプリング点数に合わせた規模にすることは言うまでもありません。
抗生物質が水溶性ならば楽ですが、水溶性でないならば他の溶媒で希釈してあっても構いません。薬剤濃度は予想される範囲内で5~10点くらいとればいいでしょう。濃度の設定は予想最少殺菌濃度の1/4、1/2、1、2、4倍くらいがいいかと思いますが、間隔や点数は試験日程と合わせて検討されると良いと思います。
生菌数の測定は10倍希釈法などの一般的なプレートカウント(ペトリフィルムでも良い)が確実でいいと思います。
試験する規模によって2連か3連でカウントするといいと思います。
結果的に膨大な量のプレートカウントになりますが、確実に結果を得ることができます。
1菌種について8種類の薬剤で5段階の濃度を設定して1分毎に5回サンプリングし、2連でプレートカウントを行うと・・・
8 x 5 x 5 x 2 = 400枚のカウントをするようになります。
秒単位のスケジュールを立てないとうまくいきません。

この方法では薬剤濃度と殺菌されるまでの時間がわかり、グラフを作成することで視覚的に殺菌の様子を知ることができます。
実際に薬剤を使用する場合の使用量と効果の時間を把握するのが楽になります。
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この回答へのお礼

大変参考になりました。ありがとうございます。

増殖を抑制しているだけの抗生物質でも、複合的に(2・3種類と併用する)使うと殺菌効果に変わることはありますか?

お礼日時:2006/11/21 13:08

No.3です


>少しでも殺せなかったらダメなんです。

この場合は、一般的には、液状培地法による
最小発育阻止濃度を測定した後、最小殺菌濃度を測定すれば、
分かります。

方法の詳細については、城野氏の報告があったと思います。
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この回答へのお礼

液状培地法で殺菌濃度の測定もやってみたいと思います。ありがとうございました。

お礼日時:2006/11/21 20:24

こんにちは #4です。



>増殖を抑制しているだけの抗生物質でも、複合的に(2・3種類と併用する)使うと殺菌効果に変わることはありますか?

薬剤同士の相性にもよるかと思います。
相乗効果が期待できるならばいいのですが、相殺してしまうようであれば、混合はしないほうがいいですよね。
例えば、陽イオンと陰イオンのような組み合わせの場合、混合すると沈殿ができてしまう場合、片方が酸化剤や還元剤で化学反応を起こしてしまう場合などはうまくいかないことが多いと思います。

たいていの薬剤は「最小生育阻止濃度<最小殺菌濃度」となりますので、使用量が少なければ静菌剤として、使用量が多ければ殺菌剤として働く物が多いように思います。

それから、先の回答のプレートカウントの枚数ですが、10倍希釈法で一点について3段階の希釈を2枚ずつやると6倍になります。
最後に2倍してますが、これは間違いで6倍して1200枚でした。
わたしたちは3枚ずつやってましたので9倍して1薬剤について1800枚でした。
一度実施すると様子が分かって点数や枚数を減らせますが、大変でも初回だけは幅広くやってみるほうがいいと思います。
プレートカウントがあまりにも大変な場合はATP法でも使えればずいぶん楽になるかもしれません。濁度で計るのは正確ではないかもしれません。
どうも、忘れがちな物ですから、間違いなどはご容赦ください。
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この回答へのお礼

丁寧な回答ありがとうございます。実験を進める上で色々調べて行き詰まったらまた教えて下さい。本当にありがとうございました。

お礼日時:2006/11/21 20:21

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