北朝鮮

北朝鮮・六ヶ国協議・核問題について・・。
私は中学生なのですが、新聞を読んでいても意味が分かりません。
分かりやすく説明してくださる方、お願いします。

No.1 回答者： gjakjapip 回答日時： 2006/12/02 17:42

６カ国とは、北朝鮮、アメリカ、中国、ロシア、韓国、日本です。

それぞれの国に思惑、があります。

・アメリカは、核が中東の国々、そしてテロリストに渡るコトを恐れています。実際に北朝鮮から中東に、兵器の輸出は普通に行われています。アメリカも兵器の輸出をしてますので、これは防げません。

他の国の説明の前に、北朝鮮という国は、とても歴史の浅い国です。元もと韓国と一つの国でしたが、共産主義思想のソビエト連邦（現ロシア）、中国と、自由主義思想のアメリカに、引きちぎられるカタチで別れました。

よって、北朝鮮とまともに国交があったのは、ソビエトと、中国だけです。個の能力よりも、全体を大事にする共産圏では、技術の進歩が非常に遅れます。コレにより、近年ソビエト崩壊、ロシアが誕生し、ロシア、中国とも自由化の方向に進みました。北朝鮮だけ、取り残されたんです。

・韓国は元もと一つの国であり、未だにらみ３８度線で合いを続けている、国でもあります。韓国は、祖国統一が平和的に行われるコトを望んでいます。

・ロシアは、自由化以降、沈黙を続けていますが、元もと引きちぎった国で、親分的な存在ですから、今も影響力があります。アメリカの好き勝手にさせたくはないという思惑もあります。

・中国は、自由化後も北朝鮮との関係を維持してきましたし、情報を伝える窓口にもなっています。イチバン影響力の強い国です。ただ、自由化を考えると、北朝鮮は負担ですね。

・北朝鮮は、軍事力だけ肥大した、貧弱な国というのが現状です。麻薬、偽札、核、国が潰れないように、どんな事でもしています。優れた国である事を内外に示すために、核実験を行ったんだと思います。そうしないと、国が潰れてしまう、危機的状況なのです。

・日本は、隣国だという事ですね。あと、拉致問題を解決したいという思惑があります。

北朝鮮も自由化が出来ればいいのですが、金一族体制を維持する為に、力ずくで、反対する者を押さえつけています。自由化になると、押さえつけていたモノが、吹き出し体制を維持出来なくなります。体制を維持しようとする限り、自由化はムリというのが実状ですね。

この回答へのお礼

よく分かりました。
ありがとうございました。

お礼日時：2006/12/03 09:25

No.2 回答者： buchi-dog 回答日時： 2006/12/02 18:22

北朝鮮というのは、一般的な意味の国家ではなく、金正日とその周辺の者が大多数の国民を武力制圧して奴隷にしている体制です。

一般国民の意思は国政には全く反映されず、金正日に逆らうと看做された者は家族ごと強制収容所に送られて人類史上最悪の虐待を受けます。

北朝鮮絶望収容所
http://www.7andy.jp/books/detail?accd=30675657

人は、自分が死ぬのは我慢できても、家族が死ぬ以上の苦しみを修正受けるのは耐えられません。よって金正日に反抗することはできません。

金正日は、国民がどうなろうと関係なく、自分のアラビアンナイトの王様のような豪華な生活が継続することだけを望んでいます。
核と女を愛した将軍様　金正日の料理人「最後の極秘メモ」
http://www.7andy.jp/books/detail?accd=31725835

金正日の豪華な生活を支えるには、奴隷の国民を搾取するだけでは足りません。以前は足りていたのですが、国民がどんどん貧乏になり、ついには餓死し始めましたので、搾取するものがなくなりました。

学校で「北朝鮮は工業と鉱業が盛ん」と習ったと思いますが、その工場や鉱山は全て日本が60年前までに建設・開発したものです。何のメンテもせずに使い続けたので全てボロボロになり無価値となっています。北朝鮮の山はもともとは日本が植えた木で覆われていましたが、金正日のオヤジの金日成が「山の木を切って段々畑にしろ」というお触れを出したので全て切られ、少し雨が降ると山崩れを起こします。いくら作物を作っても、全て洪水で流されてしまいます。というわけで、北朝鮮の国内にはもはや何もありません。あるのは、山で採れるマツタケやチョウセンニンジン、海で採れるアサリ程度です。これらは日本が最大の得意先です。

そこで、北朝鮮は
* 主に日本から万景峰号で輸入した原料で覚せい剤を作り、日本などに密輸。
* 偽のドル札などを刷り、大使館を通じて海外に「密輸」。
* 北朝鮮人民の飢餓を見かねた国際社会がくれた援助物資をヤミ市場に流し、あるいは第三国に転売。
といった方法でカネ(外貨)を得ています。金正日が贅沢な生活をするためです。金正日の息子の金正男と言う人は、何年か前に東京ディズニーランドで遊ぶために日本に密入国を図り、摘発されました。その際は、金無垢のロレックスをして全身ブランド物で固め、美しい女性を何人も従えていました。デブで格好悪いアラビアの王子様のようでした。

さて、金正日は、国際社会、具体的には韓国・アメリカ・日本を恐喝する材料として莫大なカネを投じて核兵器を開発しました。ミサイル実験や核実験をやって「オレは核兵器を持っている！カネを出せ！」と凄んでいます。この金正日をなだめるために「６カ国協議」というのが何回か開かれていますが、実効性はきわめて疑問です。

No.3 回答者： dreidorf68 回答日時： 2006/12/03 03:44

　北朝鮮問題を考える上で、１９１０年（明治４３年日露戦争終結の５年後）に日韓併合条約を結んで、当時の李王朝体制下の韓国を併合し、朝鮮総督府を置き、日本の統治下に抱え込み、以後３５年間支配してきたことを抜きにしては語れません。

国名というか、地域名が『朝鮮』と言う名で呼ばれるようになったのもこの時からです。
　此れを植民地支配と呼ぶようになったのは、１９４５年８月の日本の敗戦（ポツダム宣言受諾決定）以降であって、それまでは韓国（今の南北朝鮮全土）の民主化勢力や、近代化を望む多くのインテリゲンチャー、若者達は当条約の締結を支持歓迎し、その後日本人として日本の政策で建立した旧制高校、帝国大学、国立高等専門学校等に学び、内地の大学や高等教育機関に進学して勉学に励み、元々優秀で学問好きな民族の素質を伸ばして行きて、今日的な近代化の素地を作ったことは、事実です。日本本土の陸軍士官学校を優秀な成績で卒業し、兵役を果たし中には、高級将校(最高は中将にもなった)にも昇進し、日本本土出身の兵隊は、彼らの指揮下に配属されても、変わりなく軍務に精励したと言う記録があります。世界の何処の植民地でもこの種の例はありません。
　今の韓国は、１９５０年の朝鮮動乱時に、韓国（当時の呼び名は南朝鮮）が、北（朝鮮民主主義人民共和国）からの不意を付く侵攻にあって、一時は全土を占領されそうな亡国の危機に瀕しましたが、米軍を中心とする連合軍の支援を得て、領土回復を図り、その後共産革命を終えた直後の毛沢東の共産中国軍が北を全面支援するなどに拠って、戦線が膠着し、結果北緯３８度線に依って、南北の軍事境界線とする形で休戦協定が締結され（１９５３年）現在に至っています。
　北朝鮮と韓国は現在休戦中とは言え、戦争状態にあることは事実です
そして、北は自ら社会主義（実は共産主義）を標榜していますから、建国時から、今は無きソ連の庇護下にあり、共産中国とは現在も緊密な同盟関係を維持しています。建国のリーダー金日成を神の様に崇め、その息子が世襲制の後継者となり、独裁を思うままにし、国際社会の顰蹙を買っている現状は、最大のスポンサー同盟国である中国にとって、少々持余し気味になっております。先軍政治、民生無視などにより、疲弊を深める国民生活を疲弊させ、軍部や高級官僚のご機嫌取りに使う金正日マネーの不足して来たのを補う為に、麻薬や偽札などで 国際法無視の狼藉を働く等の無法行為を、さすがの中国も庇いきれなくなってきたのでしょう。
特に、北の通常兵器の劣化を補うために、ＮＰＴ脱退に夜核兵器開発に乗り出すとなると、核拡散防止条約体制の崩壊にも繫がり兼ねません。
列国が一番恐れているのは、例えその理由が専守防衛にあるとしても、日本の核武装です。アメリカは日米安全保障(米は安保は、日本の軍事大国化を阻止するためのビンの栓と思っている人が相当数居る)からの日本の離脱を恐れ、ロシア、中国、韓国、ともに日本の軍備拡大・強化を恐れています。その経済力と技術開発能力、現有通常兵器の能力を見ても、下手をすれば自分は敵わないを思っています(日本の国民はそのことを知らされては居ないが)。このまま脅かせば何時でも金を出す御人好し国家のままで置きたい、と言うのが本音です。それに拉致被害者救出と言う国民的な課題も、独自の力では解決できないことを夫々の国が承知していて、拉致問題解決を『餌』にして、日本の核武装を阻止し、何らかの僅かな進展が見られれば、日本に、元宗主国としての立場で、数兆円(１ ９６５年の日韓基本条約調印時に日本が韓国に支払った経済援助額と同等の金額)程度、かそれ以上の経済援助(北朝鮮は賠償金という筈)を支払わせて、他の４ヶ国は手柄にする。
日本の国民は意外と思うかもしれませんが、他の４ヶ国の最大の関心事は、核兵器の拡散防止に主眼があって、拉致問題は受け止めが軽いと見てよいでしょう。アメリカが立場上少し同情的かな程度。
　こんな思惑で各国が動いていると思います。従って、この問題は、
１９世紀初頭のわが国を含めた(むしろ中心にした)、東アジアの歴史の流れを、虚心坦懐に理解して行かないと、理解しにくい面があります。学校でのここら辺の歴史教育(近現代史とも言う)は全く触れないか、左翼系の教師がことさら自虐的な(此れを極東軍事裁判史観と言う)史観で以って教える傾向があります。わが国の多くのマスメデイアにもそうした傾向があるので、物事をますます判り難くして居ると、小生等は思って居ります。

参考URL：http://www.okwave.jp

No.4 回答者： IXTYS 回答日時： 2006/12/12 11:59

朝鮮半島の統一は朝鮮民族にとって悲願となっています。

　朝鮮民族は朝鮮半島に止まらず、東北三省、東シベリアにも幅広く住んでいます。　朝鮮半島が民主化された勢力によって統一されることが望ましいことですが、韓国が統一の担い手となることは簡単ではありません。　朝鮮半島の統一に関して、関係六ヶ国の思惑は次のようになります。

(1)ロシア政府
３１才で祖国の独立に何一つ貢献してもいなかったキム・イルソンを建国の英雄に捏造したのはスターリンです。　しかし、東西冷戦の終結した現在、極東シベリア地区はロシアにとって殆ど意味を持たなくなっている。　従って、北朝鮮に経済援助する意義は薄れている。　

しかしキム一族は相変わらずロシアに頼りたいと思っている。　こんなお荷物とは縁を切りたいプーチンは日本に今後の経済援助をやらせようと躍起になっている。　しかし、日本政府は拉致問題が解決しない限り国交回復の交渉に入らないと明言している。

(2)アメリカ政府
朝鮮戦争の講和条約の一方の当事者である。　現在も依然として休戦状態であり、朝鮮戦争は終わっていない。　しかし、資源に乏しいこの国に何も魅力は感じていない。　

(3)中国政府
遼寧省丹東に中朝合作による発電所があり、電力を北に供給している。　石油もパイプラインを通して供給している。　北の全てのライフラインは中国に握られており、中国の一部になっている。　しかし、北の復興を全て引き受けるには負担が大きすぎる。　

朝鮮半島が韓国によって併合されたら北朝鮮と国境を接する東北三省に住む朝鮮族にも独立併合の機運が盛り上がり、新たな民族紛争となる。　今のまま、北を緩衝地帯として残しておきたいと考えている。

(4)韓国政府
北朝鮮のＧＤＰ２００億米ドルに対し、韓国のＧＤＰは２０倍を越えている。　（日本は６００倍）　しかし、韓国一国だけで経済復興を担うのは負担が大きすぎる。　そこで、北はいまのまま独立国とし、関係国で復興を負担し、近代化した時併合したいと考えている。

(5)日本政府
朝鮮半島が統一されたら、満州鉄道、シベリア鉄道を通してヨーロッパへの物資の輸送に要する日数が数日と飛躍的に短縮される。　（現在は地中海～スエズ運河～インド洋～東シナ海を経由して４０日）　従って、日本の産業界の受けるメリットは計り知れない。　

朝鮮半島が統一された時、最も恩恵を受けるのは日本と韓国である。　

拉致問題が解決した暁には日本による経済援助によってこの国の産業インフラは飛躍的に改善されることになる。