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ボスニア紛争についてなのですが、あまり背景が詳しく解らないのですが、クロアチア人とイスラム人対セルビア人の内戦でしたよね?セルビア人は独立に反対するものの、ほかの民族は独立志願でしたよね?それくらいしか解らないのですが・・・・。そしてアメリカのNATO軍はなぜセルビア人につくのではなく、クロアチア、イスラム側に着いたのでしょうか>彼らが、援助をしようとする裏の背景には何があったのでしょうか?教えてください。またこれに関する、初心者用??の解りやすい本もあればお願いします。

A 回答 (3件)

『紛争と難民 緒方貞子の回想』(集英社、2006)から引用します。

「ユーゴスラヴィア社会主義連邦共和国の解体で、同国の主要民族であるセルビア系、クロアチア系、ムスリム人間の権力闘争が表面化したことが、そもそもの始まりである。」1991年にセルビア系のスロヴェニアが独立した。次にクロアチアが独立を宣言すると事態は激変しバルカンは泥沼となった。「この紛争の特徴は、三民族いずれもが、他民族を支配できないならば、自民族だけの共和国建設をめざし、他民族の住民を強制退去させたり、民族ごと根絶しようという目的をもっていたことである。まさに民族浄化の戦争であった。」「何世紀もの間、社会的に不公正な扱いを受けてきたという怨念、自己の民族が支配権を握りたいという野望、見境のない軍事力と暴力の行使、より強大な権力や政治的独立への執着など、紛争の原因は多岐にわたっていた。」とあります。宗教的にはベオグラードのあるセルビア地方はギリシャ正教、サラエヴォのボスニア地方はイスラム教(15世紀以来400年間トルコの支配下)、商都ザグレブのクロアチア地方はカトリック(オーストリア、ハンガリーの勢力下にありカトリックとラテン文字を受け入れる。)となっている。以上が主な背景だと思われます。続きをどなたか宜しくお願いします。
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旧ユーゴを構成した主要民族は、全て同一民族でした。


同一民族は、一カ国に統合すべきとの考えで、ユーゴスラビアはできました。
しかし、異民族に千年の長きにわたり支配されてきたため、統合後その差異がめだち、特にクロアチア人とセルビア人の対立が、チトー大統領の死後本格化します。

このころ、東西ドイツが統合し、ドイツが積極的に東欧情勢に口をだすようになりました。
ドイツは、かつてドイツ圏に属していたスロベニアとクロアチアの一方的独立を承認し、それに反対したセルビアに対してNATO軍の出動で対処させました。
アメリカもNATOに加盟していますし、セルビアが歴史的にもロシアとの関係が深いため、アメリカは、NATO軍として対セルビア戦に踏み込みます。
アメリカやNATO諸国は、セルビア側を一方的に非難し、クロアチアによるセルビア人虐待や民族浄化には、目を瞑りました。
特に問題となったのが、クロアチア国内で、セルビア人が多数派を占めるクライン地方から、セルビア人を一掃しようとしたクロアチア軍に対し、ユーゴ連邦軍が阻止に出たのを、NATO軍が阻止した事でした。
この事から、セルビアでは、一切の妥協が、民族存亡の危機になるとの考え方が生まれ、NATOとの敵対を深めます。

ボスニアの場合、当初クロアチア系、ムスリム系、セルビア系の三つ巴の対立になっていました。
その中で、セルビア系が有利な状況になると、ドイツは、クロアチア系とムスリム系との同盟に積極的に介入します。
これは、ボスニア地区もドイツの勢力下におくために行われました。
(ボスニアは、オーストリアの領土でした)
これが成功し、NATO軍がボスニアへも干渉する事になります。

アメリカがボスニアでムスリム勢力に味方したのは、ドイツとの関係もありますが、当時においては、ムスリムの脅威よりも、共産主義撲滅を主目的としていたためです。

ムスリム勢力は、その前のアフガニスタンの成功とこのボスニアでの成功をきっかけに、イスラム原理主義が拡大してゆきます。

なお、旧ユーゴのうち「マケドニア」は、独立を望んでいませんでした。
むしろセルビアに捨てられる形での独立となりました。
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NATOが軍事介入した理由は、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争で、民族・宗教による対立で異民族・異教徒に対する集団的殺害・拷問・強姦その他の暴力を終結させるためである。

NATOの攻撃の対象がセルビア軍とセルビア人武装勢力だった理由は、NATOは、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争でセルビア軍とセルビア人武装勢力がクロアチア人武装勢力とボシュニャク人武装勢力に対して優勢であり、セルビア軍とセルビア人武装勢力の支配下で、セルビア軍とセルビア人武装勢力がクロアチアとボシュニャク人に対して、集団的殺害・拷問・強姦その他の人道犯罪を繰り返しいると判断したからである。

政治的な質問は、慰安婦や南京事件の質問と回答を見てもわかるように、質問者や回答者の感情やイデオロギーのバイアスがかかり、質問者や回答者の政治的意見の表明、プロパガンダ、デマゴギーに利用される事例が多いので、テーマについて異なる観点・多様な側面から包括的に認識し検証し考える姿勢が必要である。

Wikipedia→ユーゴスラビア
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A6%E3%83%BC% …
Wikipedia→ユーゴスラビア紛争
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A6%E3%83%BC% …
Wikipedia→ボスニア・ヘルツェゴビナ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9C%E3%82%B9% …
Wikipedia→ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9C%E3%82%B9% …

Wikipedia→Yugoslavia
http://en.wikipedia.org/wiki/Yugoslavia
Wikipedia→Breakup of Yugoslavia
http://en.wikipedia.org/wiki/Breakup_of_Yugoslavia
Wikipedia→Bosnia and Herzegovina
http://en.wikipedia.org/wiki/Bosnia_and_Herzegov …
Wikipedia→History of Bosnia and Herzegovina
http://en.wikipedia.org/wiki/History_of_Bosnia_a …
Wikipedia→War in Bosnia and Herzegovina
http://en.wikipedia.org/wiki/Bosnian_War

Google.co.jpで「ボスニア・ヘルツェゴビナ 紛争」を検索
http://www.google.co.jp/search?hl=ja&q=%E3%83%9C …
Google.comで「Bosnia and Herzegovina War」を検索
http://www.google.com/search?hl=en&q=Bosnia+and+ …
Google.comで「Bosnia and Herzegovina Conflict」を検索
http://www.google.com/search?hl=en&q=Bosnia+and+ …

アメリカのNATO軍という認識は誤り。アメリカはNATO(北大西洋条約機構)の構成国の一つである。

NATO
http://www.nato.int/
Wikipedia→NATO
http://en.wikipedia.org/wiki/NATO
Wikipedia→北大西洋条約機構
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%97%E5%A4%A7% …


バルカン半島、ユーゴスラビアの歴史に関する参考文献
『新版世界各国史(18) バルカン史』-柴宜弘-山川出版社
『バルカン近代史』-ディミトリ・ジョルジェヴィチ-刀水書房
『図説 バルカンの歴史』-柴宜弘-河出書房新社
『ユーゴスラヴィア史』-スティーヴン・クリソルド-恒文社
『ユーゴスラヴィア現代史』-柴宜弘-岩波書店

ユーゴスラビアの崩壊過程に関する参考文献
『ユーゴスラビアの崩壊』-ミーシャ・グレニー-白水社
『モザイク国家 ユーゴスラビアの悲劇』-徳永彰作-筑摩書房
『ユーゴ紛争 多民族・モザイク国家の悲劇』-千田善-講談社

ユーゴスラビア崩壊過程での武力紛争に関する参考文献 注:下記の文献はアメリカ批判の立場である。
『ユーゴ紛争はなぜ長期化したか 悲劇を大きくさせた欧米諸国の責任』-千田善-勁草書房
『軽い帝国 ボスニア、コソボ、アフガニスタンにおける国家建設』-マイケル・イグナティエフ-風行社
『人道的介入 正義の武力行使はあるか』-最上敏樹-岩波書店
『ドキュメント 戦争広告代理店』-高木徹-講談社

Amazon.co.jpで「ボスニア・ヘルツェゴビナ」を検索
http://www.amazon.co.jp/s/ref=nb_ss_b/503-348579 …
Amazon.comで「Bosnia Herzegovina」を検索
http://www.amazon.com/s/ref=nb_ss_b/103-3709485- …


補足
真実は何かを知りたいなら、自分で調べ・考え、自発的に努力し成果に結びつける姿勢、テーマについて異なる観点・多様な側面から包括的に認識し検証し考える姿勢、メディアリテラシーを獲得するための自己努力をが必要である。答えや結果を求め、何が正義・正解かを教えを求めることは自分の能力向上にはならず洗脳やロボット化に結びつきやすい。
政府や国際機関が公開している統計、企業が公開している有価証券・財務報告書、著名な統計サービス企業・団体の統計など、正確性が高い一次資料を調べることが、正確性・信用性が高い情報を入手する方法である。
プライベートサイトで、具体性や客観性が無い主観語・抽象語だけで表現をしている場合は、客観性や具体性を持って調査・検証する発想が無い人が思い込みで表現しているか、何らかの意図があって故意に抽象的に表現しているかのどちらかで信用性は無い。
具体的な表現があっても、一次資料の出典を示していない場合は、正確性・信用性は低い。一次資料を引用していても、論者の主張や結論に都合よい部分だけを意図的に抜粋している場合があるので、引用するデータの部分に偏りがあるか、必要なデータを過不足無くバランスを取って引用しているか、検証することが必要である。
ネットには真偽不明の情報があふれていて、事実ではない情報、偏った情報、虚偽の情報、誤認・誤解・偏見を真実と思い込んでいる情報、プロパガンダ・デマゴギーのための情報もあるので、あらゆる情報に対してメディアリテラシーを意識して対処することが必要である。
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