この正月にみんなが初詣に行っているテレビを見ていて疑問に思ったんですけど、日本人は仏教なのになぜ神社へ行くんだろうか?と思い始めてから、いろいろな疑問が浮かびました。そもそもの神社の神様って言うのは何なんでしょうか? 誰が? いつ頃から発生して、どのように発展していったのでしょうか? 昔の戦国時代の歴史では、戦の前には神社の神様に祈願したそうですが、戦国の武将は神様を信仰していたんでしょうか? 友達に聞くと、神様を信じるしんとうは葬式をしないと言ってましたが、それでは、織田信長はお父さんが亡くなった時は葬式をしている(たぶん仏教)にもかかわらず、戦の前は確か熱田神宮に必勝祈願をしていますが、そのころの神社と仏教の関係はどうだったんでしょう。今でも、結婚式は神社の神様で、亡くなった時は寺で葬式をしていますが、何か変ですよね。信長の時代にも、現代のような使い分けをしていたんでしょうか? 神様の起源から現在にいたった変遷と仏教が混ざったような状態にどうしてなったのかがしりたいのですが、どなたか、教えてください。
断片的なことでも結構ですし、書籍やホームページの紹介でも結構ですのでよろしくお願いします。
No.2
- 回答日時:
全部には答えられませんが…(長いです。
)まず
> 日本人は仏教なのになぜ神社へ行くんだろうか?
ですが、日本人が皆仏教徒なわけではありません。むしろ、今の日本人の(特に戦後生まれ以降の世代)大多数は実質的に無宗教といわれています。
ではなぜ神社に行くのか。それは、慣習だからです。(みんなが行くから。)
行事だけみれば、
初詣、安産祈願、合格祈願、神前結婚式など:神道行事
お盆、お寺での葬式など:仏教行事
クリスマス、チャペルウェディングなど:キリスト教行事
と、いろいろな宗教の行事が慣習になっているのがわかります。
複数宗教の行事が慣習になっているため、逆に特定宗教への関心が起こりにくく、結果、慣習だけの行事には見境なく参加するが、精神的な支えとしての実質的な宗教という点では、日本人の多くが無宗教になってしまった。というところでしょう。
> 神社の神様って言うのは何なんでしょうか?
神社によって異なります。天照大神だったり、大国主命だったり、スサノオノミコトだったり…はたまたお稲荷さんだったりもします。
このあたり、詳しくはホームページや書籍を探してみてください。
ちなみに、お寺だって、それぞれで祭ってある仏様は違いますよ。釈尊だったり、観世音菩薩だったり、弥勒菩薩だったり…
> 誰が? いつ頃から発生して、どのように発展していったのでしょうか?
確か大和朝廷が成立した紀元5世紀ころから、存在の確認できる天皇一族が歴史に登場します。で、この天皇家の系図に関して、日本最古の書籍である「古事記」「日本書紀」などに書かれているのですが、そこで初代天皇「神武天皇」は神の子孫として書かれています。有名な大和武尊(やまとたけるのみこと)とヤマタノオロチの話しなど含め、日本神話の誕生です(厳密には書籍に書かれる前から伝承されていたわけですが、それがいつからなのかは、これら書籍がわが国最初の書籍である以上、文献を通しては確認できません)。
この神々を奉ったのが神社になります。
大和朝廷の拡大に伴って神話は全国に広がっていったと考えられます。
戦国時代のことには詳しくないので答えられませんが、恐らくその頃にはすでに、神道と仏教がごっちゃになって信仰されていたと思います。
余談ですが、古代(奈良か平安あたりだったかな?自信なし)に、当時の政府および宗教関係者が「神道の天照大神(神様のトップ)と仏教の大日如来(仏様のトップ)は実は同じ神仏の別の呼び名だったのだ!」と、神道と仏教を強引にくっつけようとする運動をしていました。
思うにこのころから、日本人のなかで少しずつ神道と仏教の区別が無くなっていったのだと思います。
その後、例えば明治維新の際「廃仏毀釈」運動により、仏教の市民権が奪われたりしましたが、すぐに撤回され、以降神仏とも、さらにはキリストも市民権を得、結果宗教行事が慣習として残ることになりました。
早速のお返事ありがとうございます。
grypsさんが言うように安土桃山時代より前は仏教による百姓一揆が多発していたと聞きます。秀吉時代が終わって家康の時には鎖国してキリスト教を弾圧したと思うんですが、そのため、江戸時代が終わって(多分江戸時代はみな仏教?)戦後までに、なぜ仏教は廃ってしまったのでしょうか?
No.1
- 回答日時:
私の推測なんですが・・・
神道(神社)の祭神は、力を与えてくれる(貸してくれる)もの、
仏教(寺閣)の御仏は、導いてくれるもの、
という役割分担があったのではないでしょうか?
かかれておられるとおり、信長が必勝を祈願した熱田神宮の祭神はスサノオノミコトだったと思います。スサノオは、日本神話の怪力最強(暴れん坊)の神様です。
上杉謙信も、毘沙門天を祭り、自ら「毘沙門天の化身」といったそうです。
つまり、スサノオや毘沙門天の力を借りるというゲンかつぎの側面もあったのではないでしょうか?もちろん、それは家臣や領民に対するアピールの意味も会ったはず。
仏教は、一向一揆に代表されるように、「念仏を唱えていれば極楽へいける」という現在と未来(死後)へ導いて、死んで以後も苦しまない為のものといえます。
当時はいつ死んでもおかしくない時代でしたから、こういう心の安らぎが必要だったのではないでしょうか。
早速、ありがとうございます。
確かに、人間って所詮こころが弱いのかもしれませんねぇ。不安定な時代こそ宗教にのめりこむ要素があったのでしょうか? 毘沙門天はよくわかんないですけど、スサノウノミコトは生存したときから神様だったのですか?それとも死んでから? とても生存しているときからとは思えないんですが、もしかしてオウムとかと同じようなもの?
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