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宜しくお願いします。
 私はのどのつまりがあり、半夏厚朴湯を服用中です。しかし飲み忘れることがあるので、さきほど2包(5g)のみました。大丈夫かなと思い、サイト検索してみたところ、”絶対に一度に2回分以上服用しないで下さい”と説明文がありました。
 以前にも2回分服用したことがあるので、なんともないと思うのですが、一度に2回分以上服用してはいけない理由は何でしょうか?血中濃度により効き目のばらつきがあるとか、副作用がでやすいとか自分なりに考えましたが、厳密な理由をご存知の方、教えていただきませんでしょうか?

A 回答 (1件)

 yati0077さん こんばんは



 薬局を経営している薬剤師です。

 5gで2包と言う事は、2.5g/包ですよね。この作り方の漢方薬ですと色々なメーカーが作っているのですが、代表的なメーカーですと「ツムラ」と言う事になるかと思います。「ツムラ」の半夏厚朴湯の添付文章(薬の説明書です。)を引用すると「通常、成人1日7.5gを2~3回に分割し、云々」と記載が有ります。これから解る通り、1回に1.5包服用しても良いと言う記載になります。
 yati0077さんもご存知と思いますが、漢方薬は別名「煎じ薬」と言う言い方をする通り数種類の生薬の組み合わせた物を煮出して液体にして服用するのが本来の(と言うか本格的な)服用方法です。しかし現在の生活パターンを考えて、より使い易い剤形としてコーヒーをインスタントコーヒー化するのと同様の凍結乾燥という方法でエキス顆粒化した物やそう言うエキス顆粒に圧力を掛けて錠剤かした製剤が一般的に使われています。特に漢方診療を専門とされてない医師で漢方薬を処方される場合は、エキス顆粒や錠剤化した制剤を使う先生方が多いと思います。本来は煎じた液体を温服する漢方薬ですが、使い勝手の簡便さを考えたエキス顆粒や錠剤の漢方薬では、煎じた液体そのものと比べて加工段階で成分が壊れていると言われています。したがって、エキス顆粒や錠剤化された漢方薬は、煎じた液体を温服するのと比べて効き目が弱いわけです。先程記載したツムラの場合の1回に1.5包服用して良い事と効き目が弱いエキス顆粒や錠剤の漢方薬と言う事を総合して考えた時に、1回に2包位までなら多くの漢方薬は問題が出ないと考えられます。特に半夏厚朴湯に使われている5種類の生薬は、過剰に服用しても(もちろん過剰の量にもよりますが・・・・)問題が出難い生薬ですから、2包までなら服用して何も問題が出なかったんでしょう。

 一般に作用が穏やかで効き目が緩やかに現われると言われている漢方薬ですが、処方によっては附子(「ぶし」と読みます。原植物名は毒薬として使う事で有名な「トリカブト」)みたいな薬用量と致死量の差があまり無い生薬や合わないと血圧上昇や食欲を落としたり下痢したりする麻黄(「まおう」と読みます。)みたいな強い作用を示す生薬を配合した漢方薬も有りますから、全てが今回yati0077さんが間違って2倍量服用して問題が無かったと言う様にならない漢方薬も存在します。以上の事を考えて、yati0077さんのお調べになったサイトでは「絶対に一度に2回分以上服用しないで下さい」と言う「絶対」の記載がなされていたんです。

 吸収率の事を考えると、yati0077さんがお考えの様に2回分を1回で服用するより1回分はきちんと1回で服用した方が効き目は良いです。ですから、飲み忘れせず、きちんと1日3回服用して下さい。

 1つアドバイスですが、ほぼ全ての方はインスタントコーヒーを飲む時、粉そのままを食すのではなくてお湯に溶かして元のコーヒーに戻して飲みますよね。それと同様でエキス顆粒の漢方薬の場合も、お湯に溶かして服用する事をお勧めします。インスタントコーヒーに比べて溶け難いとは思いますが、煎じ薬と比べて効き目の弱いエキス顆粒をお湯に溶かす事で少しでも煎じ薬の効果に近づけ様とする行為なんです。そう言う行為をする事で若干でも吸収が良くなりますから、効き目が早く現われる場合が有ります。お試しあれ・・・。

 色々書きましたが、何かの参考になれば幸いです。
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この回答へのお礼

 ご丁寧な回答、ありがとうございます!納得しました。処方により、過剰に摂取した場合が異なるのですね。私の場合はそのような問題もなかったこと、安心しました。回答者様のアドバイス大変参考になりました。飲み忘れせず、なるべくお湯で溶かして飲んでみようと思います。本当にありがとうございました!

お礼日時:2007/03/28 03:29

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