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外債にヘッジをかけると結局、金利差分ヘッジコストがかかるので、日本国債と同じような動きになって意味がないとよく聞きますが、本当でしょうか。だとしたらヘッジ外債に投資する意味って何でしょうか。

昔、日本国債の動きとヘッジ済外債の動きを比べた表をみたことあるのですが、収益率はそんなに違いないけど、結構動きはばらばらだったような気がします。違うとしたら理由はなんでしょうか。

A 回答 (3件)

長く外債を扱っていますが、為替ヘッジ付きの外債は聞いたことがありません。

あるとしても少数でしょう。投信でヘッジ付きのものは結構見かけますが・・・

もし外債でヘッジ付きだとすれば、償還時の為替予約になると思うので、その途中(償還前)の価格変動はやはり為替次第です。また為替予約でかなり食われるのは当たり前なので、ヘッジをかけるのは得策ではありません。ただし円換算の予想利率が出るというのが唯一のメリットになるかと思います。

結局、外債は原則として為替抜きの金利差を享受し、為替相当分は変動リスクです。為替変動リスクそして金利変動リスクををうまく制御できて初めて外債投資のうまみ(と怖さ)があると思います。その意味では理論的かつ理知的な投資といえます。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
あー、外債投信のことを想定していました。質問する場所間違いだったかなぁ。

>日本国債と同じような動きになって
ヘッジコストって金利差とほぼ同じなら日本国債とほぼ同じ収益率になるのかなぁと・・・どうでしょう
その場合日本国債をやめてヘッジ付き外国債券を買うメリットってないですよね

お礼日時:2007/04/08 17:28

日本国債と同じにはなりません。

あくまで外債の発行体のクレジットリスクをとってるわけで、日本国のクレジットとは関係がありません。
ある外国や外国企業のクレジットスプレッドが割高と判断した場合、同外債を買い、為替ヘッジ(スワップや為替予約)をかけることで、クレジットリスクのみのポジションに転換することはあろうかと思います。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます・

お礼日時:2007/04/08 17:29

ヘッジ付外債投資は投信ではあまりないと思いますが、生命保険会社などの機関投資家がよくやっています、というよりやっていました。

いまでも多少あると思いますが、以前よりはだいぶ少ないはずです。
メリット・デメリットはあくまでも相場環境によります。
もし対象の外債が社債等クレジット・リスクを有するものであれば、No.2さんと回答通りその分がリスク=期待リターンとして上乗せされます。
しかし、米国債などクレジット・リスクのない場合でも、以下のような要因から日本の国債を保有した場合とは違ったリスク=期待リターンが生じます。

1.キャピタル・ゲイン
為替リスクは排除されますが、債券価格自体の変動要因がありますので、金利の上昇・低下によりリターン(保有期間利回り)は変動します。当然年限の長い債券ほど変動幅は大きくなります。
2.イールド・カーブ(長短金利差)
為替ヘッジは大抵の場合数ヶ月といった、債券の年限に比べてはるかに短い期間で行いますので、その部分がキャリーとしてリターン・ファクターに加わります。
例えば米国10年債のイールドが5%、3ヶ月間の日米金利差が2%(日本0.5%、米国2.5%など)であった場合(債券価格が変動しないと仮定)債券の保有により3ヶ月間が年率換算5%の利回りに対し、2%のヘッジコスト、ネットで年率換算3%の実質利回りが得られます。

従って、1.米金利の低下が見込まれ、為替はドル安になりそうだが債券価格は上昇する、という期待が出来る時、2.米国の長短金利の形状が年限が長いほど高い場合(イールド・カーブが立っている=スティープと言います)、などにはヘッジ付き外債投資は有効です。
ただし最近は米金利は短期金利より長期金利の方が低い状態(インバートと言います)が続いていますから、少なくとも2.の点においてはキャリーがマイナスとなり有効ではありません。
米国経済が減速し、さらに長期金利が下がるという確信があればキャリーを支払ってでもキャピタル・ゲインがそれを上回るとの見込みのもとでヘッジ付き外債投資を行う人はいるかもしれません。
ちなみに債券の年限とヘッジの期間を完全に同じにした場合は、理論上は日本国債と同じリターンになるように思われますが、実際には為替のヘッジに使われるスワップ(ディスカウント幅)は一般投資家が参加する市場金利(ユーロダラー、ユーロ円市場:ここでいうユーロは通貨のユーロではありません、自国以外で取引される市場のことをユーロ市場といいます)を参照しますので、国債とユーロ市場の間の信用差、クレジット部分を反映し、保有期間リターンがほぼまちがいなく投資通貨の利回りを下回ります(円債のリターン以下となる)。
もちろん外債投資は米ドルだけではありませんので、米ドル以外の通貨で金利低下が見込まれ、イールド・カーブが立っている通貨があればヘッジ付き債券投資は引き続き有効な運用手段です。
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