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現在、高3の受験生です。

僕は、将来は物理学で研究職につきたいと思っています。

そもそも、研究職につける人は、かなり限られると思いますし、
物理学という分野でも同じ事が言えると思っています。

それに僕は、そんなに天才的な何かがあるとは思えませんし、
高校時代から物理の難しい本を読んで、
大学レベルの事を勉強しているなんて事もありません。

それでも、やっぱり研究職につきたいと思います。

学校の授業でも物理が一番好きですし、
勉強してて面白いとも思えて、自分には物理があってるのかな~
なんて思っているんですが、
こんなくらいの考えで物理学科なんて行ったら、
痛い目見たりしてしまうでしょうか?

何か質問がよくわからなくなってしまったんですが(笑)

とりあえず、物理学科に行って、研究職につける人というのは、
どれくらいいるもんなんでしょうか?

A 回答 (6件)

No.2です。

補足です。

No.2で原子核理論と原理核実験を書き忘れるという失態を犯してしまいました。そういう分野もあります。その他、生物物理などもあります。

No.3の方が書かれていますが、物理は実力主義の世界なので、出身大学は関係ないです。
実力主義の結果として東大や京大の特定の大学出身者に偏る傾向があるということになります。
たとえば、東工大は東大出身の教授が多いのですが、それは東工大出身者をコネで採用するということをしていないので、実力で採用した結果そうなってしまうだけです。
しかし、東北大、名古屋大出身の優秀な研究者もたくさんいますので、ご安心ください。
物理学者になることだけが目標であれば、どうせ学部では基礎的な勉強しかしないし、教授と専門分野について語りあうことも一切ないので、旧帝大だろうが地方大だろうがどこでも一緒です。
でも、一般に優秀な者は入試程度でつまづくはずはないです。

さて、宇宙にご興味がおありとのことですが、大きく2つのパターンに分けられると思います。
1.数学が得意で、物事の原理を根本的に突き詰めるのが好き
2.漠然と宇宙が好き
1でしたら、初期宇宙などの宇宙理論、もしくは素粒子論がよいでしょう。
2でしたら、観測的宇宙論や宇宙観測がよいでしょう。

宇宙理論はかなり人気のある分野ですよ。
私は東大出身ですが、同期で宇宙理論に進んだ人は数人いました。
(全員、とても優秀な方でした。)
残念ながら全員、途中でやめていきました。
宇宙理論はそんな感じです。
だいたい、宇宙理論は各大学にポストが2つや3つくらいしかないわけです。
ある大学のポストが2つと仮定して、そのポストについている教授、助教授の年齢が55歳、45歳だったら、(定年が65歳なので)あと10年間はその大学では全く空きがでません。その一方で、毎年数名、大学院に入ってくるわけですから、おのずから競争は厳しくなります。そういう分野は博士課程を終えたあと、世界中を任期が2,3年のポスドクをやりながら転々とします。
たまにポスドクが切れちゃって半年や1年くらい無職になったりする人もいます。
そこまでして続けるというのは、物理が好きというのを通り越していて、物理教の狂信者といった感じですね。
で、諸国を転々として、日本に空きができたら帰ってくるという感じでしょうか。
だから、旧帝大で宇宙理論のポストにつこうと思ったら、それなりの能力と覚悟が必要でしょう。
しかし、基準を下げれば、結構簡単です。
日本には実はたくさん大学があって、地方大学で一般教養の学生に物理を教えるポストや、国際××福祉大学のような聞いたこともないような私立大学で文系の学生にエクセルやワードの使い方を教えるポストもたくさんあり、そういうのは割と簡単になれます。
理論でしたら、お金がもらえて時間があればどこにいようが研究はできるので、そういう手もあります。

ちなみに、宇宙観測に行った同期数人は、ほとんど研究者としてのポストか、JAXAや民間企業などで観測衛星の開発にかかわる仕事についています。宇宙観測も人気があります。

素粒子実験、物性実験は、博士号取得→助手→助教授とかなりスムーズに進むケースが多いです。

生物系では、博士課程の途中で助手になる人もいますし、分野によっていろいろですよ。

今は理系は修士まで行くのが当たり前で、優秀な大学院生も大勢いる一方で、学部の内容さえろくに理解していない本来大学院に来る必要もない大学院生も山ほどいるのが現状です。だから、遠慮することないと思いますよ。(意外かもしれませんが大学より大学院の方が簡単に入れます)
そこそこの大学を出て修士までだったら、希望すれば大抵どこでも就職できるので、とりあえず物理学科に行って勉強したらいいと思いますよ。
理論物理は人間の能力を極限まで鍛えるのに最適です。
物理をやめて今は他の分野の仕事をしている友人が
「場の量子論を経験した以上、他の分野の学問は簡単にしか思えない」
と語っていました。確かに数式には極端に強くなります。

ただし、修士で就職する場合、修士1年の終わり頃から就職活動を開始しなくてはいけないので、大学院に入って1年以内に決断する必要があります。長い間迷っている時間はないです。で、その時期はまだ場の量子論の初歩をかじりかけた段階だと思うので、さしずめ1950年代までくらいの物理しか知らないでしょう。物理の全体像を把握する前に続けるかやめるか決断しなくてはいけないということです。
博士課程まで行って博士号をとるのは簡単なことですが、そこまで行くと27歳なのでそれなりのリスクが伴うことを覚悟しておく必要があります。

最後に、
ノーベル賞を受賞した朝永振一郎(ともながしんいちろう)は、物理学者になると父親に話したときに止められたそうです。そんな道に進んでも高校の教師になるのが成れの果てだぞ、それでもいいのか、と。朝永さんは、好きだからそれでも構わないと思い、物理の道を選びました。
私もこれから進もうとする人に少し怖気づかせることを書いてしまいましたが、kiku511様は朝永さんのようにすごい才能があり、次々と大発見をして歴史に名を残すような学者になるかもしれませんね。
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個人的な経験で話させていただきます。



まず修士までなら、民間の一般企業の就職もさほど問題ないので
そこまでとりあえず行ってみるというのは、いいと思います。

ですが博士課程にまですすむと、一般の民間企業への就職は企業側も通常の
新卒採用の扱いではなく中途採用の扱いに近くなり、非常に敷居が高くなります。
また、いわゆる研究職(大学のポストとか)への就職という観点でいえば、大学や分野により、差があるとは思いますが、競争率は数10倍から100倍ぐらい?でしょうか。

生活の保証や安定を確保したいという観点では、厳しい道を覚悟した方がいいのではないかと思います。
 
しかし、研究ができれば、多少生活や将来の保証はいらないというのであれば、研究をしつづけるの自体は、そんなに大変ではないと思います。

私はとある旧帝大の物理をでてますが、同期で博士をとり、そのような任期のない、非常勤の研究職をしている人は大勢います。
任期のないアカデミックポスト(大学やそれに近い組織の研究職)に正規のルートでついてるのは、むしろ少数です。数人(2-3人)。
その他は30半ばをすぎて、2-3年任期の研究職を何年もくりかえしていたりします。彼らはだからといって決して研究者としてダメとか研究レベルが低いということではないです。ただ任期付きなので、数年後には職を失うという危険と不安があるだけであり、彼らもりっぱな研究職であるといえます。なにも食っていけるものだけが仕事ということではないと思います。

まあ、なかには、途中で次のポストが見つからず、あきらめて、高専(がいけないとはいいませんが本人の当初の希望からは妥協になる)の先生になったりとかするものもいます。

なので、不安定な生活でも構わないという覚悟があれば研究を職にするというのはさほど困難ではないとは思います。但し永久に研究で食っていけるか
分らない。という不安や場合によっては経済的に困窮するかもという覚悟はいるでしょう。

 次に視点を変えますが、研究職といっても上記のようま大学系のポスト以外のものもあります。
 例をあげれば、民間企業の研究所や、あるいは研究所でなくても開発部での、研究開発の職というものもあります。大学の研究職とは多少違うかもしれませんが、大学のポストにこだわる人が思うほど、研究の自由度やレベルが低いわけでもないと思います。

また、博士号なしで、企業に入ってから、企業内の異動により研究職につく人もありますので、研究職につくためには大学院博士までいかなくてはならないというのもある意味では狭い考え方とも思います。

実際に、企業で開発業務をしていて、論文を書き、学会発表を普通にしている人もいますし、そういう人のなかには、企業でずっとそういう仕事をし、40近くで大学(メジャーな大学です)の助教授のポストにつく。なんていう例もよくあります。また企業にいながら、論文委員として学会の仕事もしていたりとかもあります。

上記のように、一口に研究職といっても実際には、いろんな形態があります。大学の研究者とか教授とかは一番よく知られたイメージではありますが、
実際にはそれ以外多種多様なありかたの研究職がありますので、
あまり早い段階で研究分野とか研究職のイメージを狭く固定化すべきではないと思います。

実際いわゆるアカデミックポストである、大学の教授とか助教授とかでも、
ずっと同じ分野ということでなく、すこしづつ研究対象を変えますし、
任期付きの非常勤の研究員といえども、生活の安定や保証と言う意味では厳しいものはあっても、パーマネント(任期なし)の職でないからといって、決して研究のレベルが低いというわけでもなく立派に研究職といえると思います。
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高校の時点で数学が嫌いだったら理論に行くのはやめよう。


物理に限定しなくても、電気工学も面白いぞ。
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No.2 の方がほとんど全ての事情を語ってくださってますので、


少し補足しますと、

大学院修士過程から東大、京大に進学、または博士過程から転入
という方も結構おられます。うちの大学では、博士からの転入の
方が試験としては簡単に入れるようです。
(修士論文での仕事ぶりで評価されますが)

博士をとれば、実力のみの世界なので出身大学は関係ありませんが、
良い指導教官、共同研究者のいる環境で腕を磨くべきという意味で
旧帝大の方が環境は良いでしょう。

また、修士卒までは物理のどの分野からでも一般企業(研究職、技術職)に
就職できるので、そこまでは自分の興味で突き進んでよいでしょう。

先日 NHK のクローズアップ現代にもありましたが、博士取得後の定年
雇用職への就職は非常に厳しい現状です。
いわゆるポストドクター問題ですね。博士課程に進む前に今一度考えた
方がよいでしょうね。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

>いわゆるポストドクター問題ですね。博士課程に進む前に今一度考えた方がよいでしょうね

こんな問題があったんですね・・・。知りませんでした。
博士まで行ったら、就職は万々歳なのかな~と思っていました(笑)

お礼日時:2007/07/07 15:25

(当たり前ですが)大学によります。


一口に物理学科といっても大学によって能力的にかなり格差があります。
東大、京大に行けば、特に分野を選ばなければほぼ100%でなれると思います。
それ以外では阪大、東北大、名古屋大などの旧帝大出身の人もいますが、率はかなり低くなると思います。
私立大出身の人は私のまわりではあまり聞いたことがありません。
大学の学科の事務に問い合わせれば、卒業生の進路くらい教えてくれるはずなので、自分が受けようとしている大学の卒業生の進路を調べたらいかがでしょうか。そうすれば、おのずから疑問は解消されることと思います。

それと分野によっても難易度はかなり異なります。
一口に物理学といっても宇宙から半導体まで広大な領域を扱わなくてはならないので、いろんな分野に細分化されています。
まず大まかにいって、理論と実験に分かれます。
理論の中でさらに、素粒子理論、宇宙理論、物性理論と分かれています。
実験もさらに、素粒子実験、宇宙観測、物性実験などに分かれています。
そして、素粒子理論はさらに、弦理論と現象論に分かれて、、、という感じです。

ニュートンやアインシュタインの後継者になろうと思ったら素粒子論の弦理論、宇宙が好きなら宇宙理論や宇宙観測、電気回路や工作に興味があるなら実験系に進みます。
一般に、実用からかけ離れていて崇高な感じのする分野(素粒子理論、宇宙理論)ほど社会から必要とされる人数よりもやりたがる人間が多いので、難しいです。

コンピュータについて一通りの知識を身につけておけば、物理が駄目でもいくらでも潰しがきくので、とりあえず物理学科に進学してみるのも手かも知れません。
物理学はやはり男が一生を捧げるのにふさわしい学問だと思いますよ^^。

また、物理学に興味があるということは知的好奇心が旺盛でしょうから、脳科学や生命科学の分野に行っても、楽しめるかも知れません。
大学4年間でいくら頑張って勉強してもせいぜい1930年代くらいの物理までしか習得できないと思いますので(大学院まで行かないと最先端においつけない)、学部のうちにいろいろ見識を広めたほうがよいでしょう。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

物理のどの分野というのは、あんまり考えてなかったです。
だけど、宇宙理論に興味あります。

一応、志望校は名古屋か東北としてます。
正直な所、勉強に関してはかなり出遅れてて・・・。
学校の先生には、「旧帝なんて世界が違うから、
地区の国公立にしろ」って言われてて・・・
だけどやっぱり諦め切れないんで頑張ります!!

お礼日時:2007/07/06 22:57

物理学科卒です。


同じ学年の物理卒が60人弱いて、その中で研究職についてるのは10人もいません。卒業後だいぶ経った今では数人、という感じでしょうか。
でも、その研究職についてるのが、みんながみんな「できる!」って感じの人じゃないんですね。
1年生のときとかパッとしなかったような人が、いまだに「新しい元素に挑戦」とかしてるの見てると…わからないもんだなあと思います。
もちろん、1年生から(多分高校生のときから)ものすごいマジメにやってた人はちゃんと研究職につき、今衛星飛ばしてます^^

今はそんなにがりがり勉強するよりは、ブルーバックスとかnewtonとか読んでいろんなアンテナを発達させておいたほうが良いかと思います。どこに自分の興味が転がってるかわかりませんよ。

ちなみに、私は物理を出た後に建築に入りなおして今では建築構造の仕事をやってます。
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この回答へのお礼

回答、ありがとうございます!!

>>同じ学年の物理卒が60人弱いて、その中で研究職についてるのは10人もいません。
逆に意外です。もっと少ないと思ってました。

>>今はそんなにがりがり勉強するよりは、ブルーバックスとかnewtonとか読んでいろんなアンテナを発達させておいたほうが良いかと思います。
そうですね~、勉強の気分転換に読んでみようと思います。
しかし、この時期だとガリガリやらないと(笑)

お礼日時:2007/07/06 21:58

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