幼稚園時代「何組」でしたか?

ヒトは誰に習う訳でもなく、生まれながらに言語を習得し、大脳皮質言語優位半球を短期間に発達させています。この目覚しい発達に関して、脳内には「基本文法」が存在すると思いますか?

A 回答 (6件)

No.2のものです。

お久しぶりです。

僕もこういう疑問で引っかかって進路を悩んでいるので(といってもまだだいぶ先の話ですが)、他人事とは思えないです。

うちの学部は総合学部で文理が一緒になっていて、認知系のこともやっているんですが、先輩の話だと院にあまり機材がなく、思うように研究ができないので、その人は別の大学の院を受けるそうです。

もし理系の方であれば、そういう面から考えると純粋に理学部などで研究されるのがいいのではないかと思います。文系の方であれば心理学系でしょうか。

チンパンジーは人語を操れませんが、手話ならある程度会話できるようになると聞いたことがあります。声帯の違いも結構あるのではなかったかと思うのですが…。
象が葬式をするとかイルカが独自の言葉をもっているとかいう話は詳しくないので解りませんが、動物が何らかの意識のようなものを持っている(持ちうる?)可能性は否定しきれないのではないでしょうか。

僕自身は現象を観察して、帰納的にしくみを推察していく科学の方法では、こういったいわゆる「意識のハード・プロブレム」と言われる問題を解決するのは原理的に不可能ではないかと思っていますが、人間の知りうることの限界を突き詰めるという意味で十分価値のある研究だと思います。

参考URL:http://www.pri.kyoto-u.ac.jp/koudou-shinkei/ninc …
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この回答へのお礼

なるほど…いろいろありがとうございます。
参考になりますし、自分の知識の薄さも再認識しました。

私は今3年生なので、4年生で入る研究室や大学院のことはとても重要です。
もともと生物を専攻しているので、方向が全く違うわけではないのですが、神経科学で大学院に行くとしたらやっぱり医学系になるので二の足を踏んでいます。
しかも最近興味が出たばっかりなので、もしかしたら一過性なのでは、とも、自分のことですが疑ってかかっています。

話がかなりずれてしまいましたが…
チンパンジーは手話が出来るのですか!!
それっていうのは猿真似ではなく、言語として理解しているんですか?
もしそうだとしたら相当すごいですよねー!!
no.2さんにいろいろ教えて頂いて、これからも頑張ろう、という気持ちが沸きました。
質問の答え云々以外のことでも、ありがとうございました。
また、機会があったら、相談乗って下さいね。
楽しかったです。

お礼日時:2007/08/07 22:33

面白いご質問ですね。

第二言語の習得には随分苦労して今も未熟な私にはとても興味深いです。

まったく専門では無い者なので、あくまでも想像ですが、
私は脳内には「基本文法」は持っていないと思います。
ただ、「文法を駆使して、コミュニケーションをとることが出来るための、脳細胞の容量(キャパシティ)」は持っていて、
遺伝子はその容量(キャパシティ)を形成するための必要情報を伝えていると思います、

カントの話しに「ア・プリオリ(先天的な・前もって・生まれながらにして)な物の考え方」というのがあって、私はすごく気に入っているのですが、
それによると、人間は生まれながらにして「嬉しい」とか「楽しい」とか「怖い」とか「悲しい」といった感情を持っていて、だから生まれたばかりの赤ちゃんは、
『これが楽しいことですよ♪』っという事を誰かから教わるワケではなく、嬉しいと笑い、悲しい辛い怖い等の不快な出来事には泣き出します。

なので、人間が生まれながらに持っているのは、そういった基本的な感情だけではないでしょうか。

なぜ人間はそういった感情を持っているのか?については、貴志祐介著「十三人目のペルソナ」(角川ホラー文庫)の中で、例えばライオンの群れにように集団の社会において、群れや社会を形成し円滑に維持していく為には、群れの構成メンバーが次にどんな行動に出るか全く予想できないようでは、集団を維持できず、例えば命を掛けて集団で獲物を捕らえようとする場合等では自分の身が危ないかもしれない為、共同作業を安心して行えるように感情が備わった。というような解釈が当たっている気がしてます。

では文法はいつ習得してるのか?についてですが、
たぶん、母体にいるあいだに、母体の声や母体に話している声を胎児は聞いているのだと思います。なんかそういう話しを聞いた事があります。
例えば母親が会話をしていて、なおかつ母親がリラックスしているという感情を、胎児は敏感に察知して記憶するのでしょう。
又、母親が怒りなどのストレスを感じていれば、胎児はそれも音と感情を敏感に察知して記憶しているのでしょう。
そうして出生後に後天的に学んだ言語・文法・コミュニケーション手段を
母体内で聞いた(感じた)記憶と照らし合わせて、学んでいるのではないでしょうか。
想像ですが、恐らく母体内で聞けない言語については、母体内で聞いていた言語に対して習得が遅いのではないかと思います。
言い方を変えれば、私が胎児の時に母親が英語でペラペラ会話していたら、私はもっと簡単に英語ペラペラだったのかな?なんて思っています。めちゃくちゃ責任転嫁ですが。ただ母親が英語嫌いで嫌々英語で会話していたとしたら、生まれてくるのはやっぱり英語嫌いでしょうかね。

年齢が上がるほど、第二言語の習得が難しいのは、単に脳細胞が死んでいって、又は脳細胞がこのエリアの細胞は使われないので生かしてても燃料(ブドウ糖)を消費するだけなので無くしちゃおう!と判断して、
脳が生まれながらに持っていた「文法を駆使して、コミュニケーションをとることが出来るための、脳細胞の容量(キャパシティ)」が減少したせいではないでしょうか。

ご参考まで。
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この回答へのお礼

お返事ありがとうございます。

『ア・プリオリ』は哲学の授業でなんとなく聞いたことがあります。
確かにヒトが生まれ持っているのは感情だけかもしれません。

母体内で既に基本文法を後天的なものとして習得している、というのは始めて聞いた案なので、とっても面白いと思います。
赤ちゃんは10ヶ月も母体内にいる訳ですから、母親の声も良く聞こえているかもしれませんね。
可能性としてはありえそうです。

ヒトと猿の脳内構造はそう変わりません。
声帯にも大きな差はないでしょう。
例えば、ヒトの母体にサルの受精卵を着床させ、出産したら(そんなことは倫理的に決して許されませんが、仮定として)言語を操るサルが誕生するのでしょうか…?
おそらく生まれてきたサルは言語を習得しないでしょう。
オオカミに育てられたヒトが獣語を話すのに対して、どうしてヒトに育てられたサルは言語を習得しないのでしょうか?
このあたりにヒトがヒトたる由縁が隠れているのだと思うのですが…。

本当に悩みは尽きません…最近は暇になるとこんなことを考えています。専科でもないのに…もう病気ですよね。大学院はこの方向に進もうかと、進路を変更しています。

貴重なご意見ありがとうございます。
また何か面白い話があったら教えてください。
よろしくお願いします。

お礼日時:2007/08/04 01:17

えっと…何度もすみません。

まとめて書けばいいのですが、今バイト先で滅茶苦茶ヒマなのでいろいろと思い出してしまって…
申し訳ないです。

下にも書きましたが、物事の習得には臨界期、つまりその物事を学ぶのに最適な時期というものがあるそうです。
むかしオオカミに育てられた少女が発見されて話題になりましたが、彼女は結局死ぬまで高等な言語をあやつることはできなかったと言います。

また生まれてからずっと暗闇で育った場合、正常に視神経からの刺激が送られないままで臨界期がすぎてしまい、
後に通常の環境に出ても普通の視力を得ることができないとか?
(うろ覚えです)

ここら辺は遺伝子や脳の構造というより神経回路の発達の仕方の特性のようなものなのではないでしょうか?
つまり第二言語だろうと一つ目の言語だろうと、時期を逃すとしょうがないという、まあ英才教育バンザイっていう結論ですがorz
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この回答へのお礼

no.2の方ですよね?
すいません、うっかり上を読まないで先に返信をしてしまいました。
聞けば聴くほど不可解な点の多い話です。
私も素人なので、突拍子もない疑問なのかもしれませんが…。

臨界期ですか、初めて聞きました。
となると、ある一定の時期を過ぎたら脳内の神経回路が切断、あるいは消滅するということでしょうか?
確かに、使わない回路が再編成されるということが稀に起こるらしいですが(四肢を切断した患者などにみられる幻肢などが例です)…もしこれが正しいとしたら、基本文法が存在する場合、幼児期一過性のものであるということになりますよね?少し違和感がありますが…。

最近神経科学の本を読み漁っています。
その影響でなんだか、あたまがぐるぐるするんですよ…。
自分自身の事をこんなに熱心に調べる生物って、地球上に人間しかいないと思うんです。
これって有る意味言語の習得よりもすごいことですよね。
これも遺伝子の引き起こす技なのでしょうか?
考えても考えても分かりません。

質問に付き合ってくださってありがとうございます。
親身に考えてくださってとっても嬉しいです^▽^

お礼日時:2007/08/04 01:01

No2のものです。


思い出したんですが、以前京大の理学研究科のHPに人間の言語を司る
遺伝子が明らかになってきたという記事がありました。今もあると思います。
第二の言語の習得等に関しては、伝統的な心理学でいうところの臨界期や、もしかすると遺伝子の発現量の変化によるものではないでしょうか。
受験の生物の知識しかないんでそれ以上は考え付かないですけど。

そういえばドイツ語の単位を落としそうです…(遠い目)
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この回答へのお礼

お返事遅くなってしまってごめんなさい。
わざわざありがとうございます。
とっても興味深いですよね!!
動物に育てられた人間は、獣語(言語ではないという意味で)を話すのに、人間に育てられた動物が言語を習得できないのはなぜなのか…。猿の仲間と人間の遺伝子配列にはさほど相違がありませんから、とっても不思議なことです。

ドイツ語…もしかして医学生の方ですか?

お礼日時:2007/08/04 00:48

ぜんぜん門外漢の学部生の意見です。

参考になるかわかりませんが…

そういった基礎的な文法というか認識の枠組みが全くなければ人間が言語を習得することは不可能じゃないでしょうか。例えばカントあたりが言ってるように、人間の認識はそもそも時間と空間という尺度で規定されているものですし…
混沌としたイメージの連続をそういう風に秩序だてて認識を組み立てる能力を万人が持っているということは、「基本文法」的なものが脳内に存在することを示している気がするんですが。

すいません。こないだまで高校生だったのでこの位のことしか言えません。説得力無いですね(笑)
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この回答へのお礼

返答ありがとうございます。
私も少し専科をずれたの科目なので、とてもてこずっています。

質問をはしょり過ぎたのですが、言いたいことはそういうことです。
認識脳科学の分野において、生得的にヒトが「基本文法」(基礎文法ではないのですょ)を所持しているかどうかは未だに議論が続いています。
ヒトが言語という分野に関して他の動物とは違う脳構造をとっているだろう、ということは何となく素人でも分かるのですが…。
赤ちゃんと変わらず「基本文法」が脳内に存在しているのに、年をとってからの第二言語会得が困難なことは、なぜなんでしょうか…?

とても役に立ちましたよー。こないだまで高校生だったのに…高校生をやめて大分たつ私は恥ずかしいです(笑)
何か素敵な案がひらめきましたら、また投稿してください。
ありがとうございました(^▽^)

お礼日時:2007/07/27 09:56

すでに文法がDNAに組み込まれているということでしょうか?


人が言語を覚えるのは周りの環境から学んでいるからです。
日本で生まれれば日本語を話し、イタリアに生まれればイタリア語を話します。生まれてから一切言語の無い環境で育てればもちろん話すことはできません。
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この回答へのお礼

返答ありがとうございます。
認識脳科学の課題なのですが、行き詰ってしまったので、アンケートをとってみました。
ヒトが生得的に『基本文法』を保持しているかどうか、未だに議論がなされていますが、言語という点に関して他の動物とは違った脳内構造を持っていることは確かだと思われます。
日本人夫婦の子供がイタリアで生まれた場合、やはりイタリア語を話すのですよね(日常会話がイタリア語だった場合)
参考になりました。ありがとうございます。

お礼日時:2007/07/27 09:44

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