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こんにちは。
来週、仕事でセミナーの司会をすることになったのですが、
進行用シナリオを作っていて、

「させていただきます」

がたくさん出てきてしまいました。

一般的に、「させていただきます」は
良くない敬語の使い方の例としてよく登場しますが、
調べてみたところ、全部が全部悪い使用例なのではなく、
濫用が好ましくない、
といった意見が主流のようでした。

では、逆に、「させていただきます」を使っていないと失礼な場合もあるのでしょうか?

例えばこの場合、どうでしょう。

例:この度、司会を務めさせていただきます、○○と申します。

どなたか回答お願いします。

A 回答 (3件)

「敬語の指針」(平成19年2月2日 文化審議会答申 全文は下記URL)では、「させていただく」という謙譲語(丁寧語ではありません)について、次のように説明しています。



>6 「させていただく」の使い方の問題
【18】「させていただく」を余り使わない方が良いと聞いたが,実際には,見聞きすることが多い。また,自分でも「それでは,発表させていただきます。」などと言ってしまうが,どう考えれば良いのだろうか。

【解説1】「(お・ご)……(さ)せていただく」といった敬語の形式は,基本的には,自分側が行うことを,
ア)相手側又は第三者の許可を受けて行い,
イ)そのことで恩恵を受けるという事実や気持ちのある場合
に使われる。
したがって,ア),イ)の条件をどの程度満たすかによって,「発表させていただく」など,「…(さ)せていただく」を用いた表現には,適切な場合と,余り適切だとは言えない場合とがある。

【解説2】次の(1)~(5)の例では,適切だと感じられる程度(許容度)が異なる。
(1)相手が所有している本をコピーするため,許可を求めるときの表現
「コピーを取らせていただけますか。」
(2)研究発表会などにおける冒頭の表現
「それでは,発表させていただきます。」
(3)店の休業を張り紙などで告知するときの表現
「本日,休業させていただきます。」
(4)結婚式における祝辞の表現
「私は,新郎と3年間同じクラスで勉強させていただいた者です。」
(5)自己紹介の表現
「私は,○○高校を卒業させていただきました。」

上記の例(1)の場合は,ア),イ)の条件を満たしていると考えられるため,基本的な用法に合致していると判断できる。
(2)の例も同様だが,ア)の条件がない場合には,やや冗長な言い方になるため,「発表いたします。」の方が簡潔に感じられるようである。
(3)の例は,条件を満たしていると判断すれば適切だが,(2)と同様に,ア)の条件がない場合には「休業いたします。」の方が良いと言えるだろう。
(4)の例は,ア)とイ)の両方の条件を満たしていないと感じる場合には,不適切だと判断される。
(5)の例も,同様である。
ただし,(4)については,結婚式が新郎や新婦を最大限に立てるべき場面であることを考え合わせれば許容されるという考え方もあり得る。
(5)については,「私は,卒業するのが困難だったところ,先生方の格別な御配慮によって何とか卒業させていただきました。ありがとうございました。」などという文脈であれば,必ずしも不適切だとは言えなくなる。
なお,ア),イ)の条件を実際には満たしていなくても,満たしているかのように見立てて使う用法があり,それが「…(さ)せていただく」の使用域を広げている。
上記の(2)~(5)についても,このような用法の具体例としてとらえることもできる。その見立てをどの程度自然なものとして受け入れるかということが,その個人にとっての「…(さ)せていただく」に対する「許容度」を決めているのだと考えられる。<

ご質問の「この度、司会を務めさせていただきます、○○と申します。」という文の場合、(2)の例文と同じところに位置づけられると思います。
つまり、ア)、イ)の条件を満たしているとは言い難いために、やや冗長に感じられます。
ただ、(2)の「発表」という漢語とは違って、「務める」という動詞は和語であるため、「~いたす」という便利な言い方をできません。
とはいえ、「司会を務めます」(これでもいいのでしょうが)という言い方だと、やや敬度が落ちる感は否めません。
結局、上の説明(引用部分)にある、「ア),イ)の条件を実際には満たしていなくても,満たしているかのように見立てて使う用法」と考えれば、「司会を務めさせていただく」でもかまわないのではないでしょうか(ただ、違和感を覚える人間がいるのは確かなので、そこいら辺が難しいところです。)。

歯切れのいい回答ができませんでした。申し訳ありません。言い訳めきますが、「させていただく」という言い方自体いまだ揺れていて、用法が定まっていないということではないでしょうか。

●補足●
「社外での、お客様向けのセミナー」
とのこと。そうであれば、上の「(条件を)満たしているかのように見立てて使う用法」という意味合い(「私に司会の大役をさせていただくことをお許しください」というような意)が強くなるので、「司会をさせていただく」という言い方をしてもよいと考えます。
ただそうはいっても、「規範的には許される」ということでしかなく、お客がどう受け止めるかはまた別問題ですが。

参考URL:http://www.bunka.go.jp/1kokugo/pdf/keigo_tousin. …
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この回答へのお礼

本当に説得力のある回答、ありがとうございます!
「敬語の指針」(平成19年2月2日 文化審議会答申)とあるとおり、
まさに用法が定まっていない状態なのですね。

とても、とても参考になりました。
回答者様のアドバイスも踏まえ、なるべく自然な感じで司会進行できるよう、
がんばります!

お礼日時:2007/07/30 15:57

はじめまして。



ご質問1:
<「させていただきます」>

1.用法は以下の通りです。

(1)他者から命じられたり、依頼されたことに対し、名誉を感じ、謹み・恭敬の意を抱いて了解する時に使われる丁寧語です。

(2)相手から許可されたことに対し、謹みを持ってその動作を行う時に用いられる丁寧語です。

(3)相手の許可の如何に拘らず、自らの意思的な動作・所為を行う場合の、婉曲的な丁寧表現です。

2.おっしゃる通り、よくない敬語ではありません。通常に違和感なく使われています。


ご質問2:
<では、逆に、「させていただきます」を使っていないと失礼な場合もあるのでしょうか?>

(1)上記の(1)の場合では、「させていただきます」を使わなくても、失礼にはあたりませんが、使った方が相手への敬意が伝わり、好印象があるでしょう。

例:
上司「君、今晩~につきあってくれないか」
部下「喜んでお共させていただきます」

*「お供致します」も失礼ではありませんが、この例では「させていただきます」の方がごますり度が高く、好印象が残ります。

(2)上記の(2)の場合では、許可をくれた相手に対する謝意が伝わるので、「させていただきます」を使った方がいいでしょう。

例:
A「~しても結構です。」
B「それでは有難く~させていただきます」

*「それでは有難く~します」より、遠慮・謝意が伝わります。

(3)上記の(3)の場合では、「させていただきます」を使わなければ、強引な印象が強くなり、マイナスイメージを与えてしまう恐れがあります。
例:
「警察ですが、ちょっと尋問させていただきます」
「警察ですが、ちょっと尋問します」
下の文は、やや慇懃無礼です。

ちなみに、
「実家に帰らせていただきます」
「実家に帰ります」
のような場合では、聞き手にとってはどちらも強引に聞こえます。

(4)つまり、(3)のように、相手の領域に立ち入る場合などは、「させていただきます」を使わないと、失礼にあたることもあると思われます。
例:
お邪魔させていただきます。
ご焼香させていただきます。


ご質問3:
<例えばこの場合、どうでしょう。
例:この度、司会を務めさせていただきます、○○と申します。>

司会をする会議の規模・程度、司会を依頼した人との関係、などにもよると思いますが、直属上司の命令で、社内のセミナーであれば、1-(1)に相当するほどの「名誉」でもないと思われますので、単純な丁寧語でいいかと思います。

例:
「この度、司会を務めることになりました、○○と申します」
「この度、司会を仰せつかりました、○○と申します」

ぐらいでいいと思われます。

以上ご参考までに。

この回答への補足

ちなみに、社外での、お客様向けのセミナーなのですが、
この場合ではいかがでしょうか。
※質問当初に説明が不足していました。申し訳ありません。

補足日時:2007/07/30 13:24
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この回答へのお礼

詳しい回答ありがとうございます。

う~ん。。。ますますわからなくなってきました。。。
もしかしたら、受け止め方は人によるのでしょうか。
>この例では「させていただきます」の方がごますり度が高く、好印象が残ります。
敬語の先生に、「お供させていただきます」は押しつけがましいので、
「お供いたします」と教わったのですが、
回答者様の仰ることも一理あるような気がします。
ちなみに、私は「ごますり度が高く」感じるので、逆に悪い印象が残ります。
どうなんでしょうね・・・。

お礼日時:2007/07/30 13:24

40代の男です。


小生は「させていただく」が、耳に障るといいましょうか、気になるタチなので、自分ではできるだけ使用を避けるようにしていますが、それでもいくらかは、使っています。

さて、ご質問の事例の場合、
・晴れがましい席(結婚式や表彰式など)の司会で、「司会をすること自体が光栄」といった気分のときなら、「司会を務めさせていただきます、○○~~」が、適当と思います。

・単なる業務上の会合(定例会、報告会など)の司会なら、ここまではいいすぎな気がします。
「そこまでへりくだらなくても」「逆に、慇懃無礼?」なんて思っちゃうかもしれません。

「セミナーの司会」なら、「避ける方」に一票を投じたいと思います。
(といっても、全体で頻繁でなければ、それほどは気にならないかも)

この回答への補足

さっそくの回答ありがとうございます。

補足質問してもよろしいですか?
では、
改例:「この度、セミナーの司会を務めます、○○と申します。」

でよろしいでしょうか。
添削お願いします。m(_ _)m

補足日時:2007/07/30 11:53
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