プロが教えるわが家の防犯対策術!

1800年代の数学者ガウスのラテン語を読んでいます。
その文章中に以下の文がありました。
Oritur itaque A ex evolutione fractionis B/C ,quo pacto coefficientes a,b etc. quousque libet determinari poterunt.
だいたいの意味は
「よって(itaque)、分数B/Cを展開することによってAが生じる。(Aより)係数a,bは好きなだけ決められる。」
ということだと思います。
quo以下の文法構造がよくわかりません。特に、
1.libetは不定形だと思うのですが、どのような役割か?
2.pactoはquoにかかっているのか?
よろしくお願いします。

なお、Aはこんな感じです。
A=ax+bx^2+cx^3+... (1)
(t^2はtの2乗)

たとえば、分数B/Cの展開が
B/C=3x+7x^2+11x^3+... (2)
ならば、

(1)=(2)より
a=3,b=7,c=11
という感じです。

A 回答 (1件)

1.


libetはimpersonal verb(非人称動詞)で、意味上の主語は対格、ということはquousque(?)ではなくquosqueのはずで、quosque libet 「なんであれ望ましいもの」。 この"quosque libet" 全体は不定詞determinariの目的語でもあります。

文末の定動詞がpoterunt と3人称複数です。この主語は "coefficientes a,b etc."しかありません。

2.
quoの先行詞はAです。quo pacto は本来ならcoefficientesに性数格が一致すべきところですが直前のquoにひきずられてpact"o"、一見「独立分詞構文」ぽいのですが与格です。

全体の構造をまとめると次のようになるでしょう。

Oritur A(Aが生じる),quo pacto (このAと一致して)coefficientes a,b etc.(係数a,b等は)quousque libet (望むかぎりなんでも=任意のいかなるものでも)determinari poterunt(決めることが出来る)

この回答への補足

自分なりに解決しましたので、一応ご報告しておきます。
辞書に、

quodlibet 誰でも
undelibet どこからでも
quantumlibet どれほど多量でも

が載っていました。これから類推するにquosque libetは「どこまででも」という意味の副詞として使われているようです。

補足日時:2007/09/29 06:20
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

>quousque(?)ではなくquosqueのはずで

確認したところ、論文にはquousqueと書いてあります。
「どれくらいまで」という意味の副詞だと思います。
http://lysy2.archives.nd.edu/cgi-bin/words.exe?q …
でも、おっしゃるとおり文法書にはlibetはlibetは目的格をとる非人称動詞であるとありました。

>この"quosque libet" 全体は不定詞determinariの目的語でもあります

そうなのですか。
この文は受動態なので、determinareの目的語は主語のcoefficientes a,b etc. だと思うのです。

>quoの先行詞はAです。quo pacto は本来ならcoefficientesに性数格が一致すべきところですが直前のquoにひきずられてpact"o"、一見「独立分詞構文」ぽいのですが与格です。

ありがとうございます。わかりました。

お礼日時:2007/09/21 20:54

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!