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次ぎの例文で、
It is no use crying over spilt milk.(覆水盆に返らず)
というのがありますが、
It is no use to cry over spilt milk.
とはできないらしいのですがなぜですか?

A 回答 (3件)

はじめまして。



1.これはIt is no use ~ing「~しても無駄だ」という慣用句です。直訳すると
(直訳)「こぼれたミルクを、嘆いても、無駄だ」
が抄訳のようなことわざになっているのですl。

2.このIt is no use ~ingは実は口語的な表現で、元々はIt is of no use ~to「~するのは無駄だ」というIt~toの形式主語構文だったのです。

3.このような口語化が生じたのは、別の慣用句There is no use in ~ing「~するのは無駄だ」と混同されて使われるようになったためです。

4.この2つの慣用句の違いをわかり易く説明すると

(1)It is of no use ~to:
1)このof no useは=not usefulという形容詞の否定になり、意味は「無駄な」となります。
2)従って、It+判断を表す形容詞+to不定詞の、形式主語構文になっています。
3)全体の意味は
(直訳)「~することは、役に立たない」→
(意訳)「~するのは無駄だ」
となります。

(2)There is no use in ~ing:
1)このuseは「使い道」「用途」という意味の名詞になります。
2)このInは「~において」という意味の前置詞なので、名詞を伴うため、動詞は~ingをつけて動名詞にする必要があるのです。in~ingで「~することにおいて」となります。
3)全体の意味は
(直訳)「~するのに使い道がない」→
(意訳)「~するのは無駄だ」
となります。

5.ご質問のことわざの慣用句It is no use ~ingは、この(1)と(2)の慣用句が混合し、口語化したものなのです。

つまり、(1)の「It is」の部分と、(2)の「no use ~ing」の部分をとって、つなぎあわせた形が、It is no use ~ingとなっているのです。

意味は、3文とも「~しても無駄だ」という同じ意味なので、余計にこうした混合(口語化)が生じてしまったものと思われます。

以上ご参考までに。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。
参考にします

お礼日時:2007/10/06 22:01

 最も簡単な答えは,諺だからということになるでしょう。


実は、It is no use doing...は、破格構文です。be動詞の補語の位置に生じるためには、of no useとofを伴った形が必要ですが、実際にはそれが欠けているので、構造としては非文法的であるにも関わらず、一般には容認され定着したものです。
 それが歴史的偶然なのか、文法化現象の1つなのか、その時点で見方が大きく分かれると思います。
 ただし、現代英語の実際の用法では、(諺のように決まった言い方をするものを除くと)、It is no useの後でもto doが使われることがあります。このことは、It...to doの方がIt... doingよりも普通の形式であることを示唆しています。実際、形式主語であれ、形式目的語であれ、後にdoingが続くのは、to doに比べてまれです。
 おそらくは、to doのタイプの方が、文末焦点になるのに対して、doingの方は、それとは異なる役割を期待して、It is no use doingの破格構文が誕生したものであろうとは推察されます。
 その異なる役割が何かということですが、これも推測の域を出ませんが、afterthoughtか、右方転移によるものではないかと思います。いずれも、書き言葉ではなく、話し言葉に特有の現象です。その意味で、It is no use doing...は、話し言葉が書き言葉にその痕跡を残した例と見る可能性があります。
 しかし、個人的には、英語の研究者を目指すのであればともかく、英語の学習者の視点に立つのであれば、言葉の背後にあると考えられている原理や規則は、数学の公理とは性質が異なるので、説明を求めるというよりも、「これこれのことを言いたいときには、これこれの形式を使う」と割り切ってしまう方が賢明であると思います。




 
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この回答へのお礼

なかなか深いですね・・・
ありがとうございました

お礼日時:2007/10/06 21:55

It is no use crying over spilt milk.(覆水盆に返らず)


というのがありますが、
It is no use to cry over spilt milk.
とはできないらしいのですがなぜですか?

to 不定詞の名詞的用法と動名詞はどちらも名詞として使われるので意味の違いはあまりないと考えれていますが、まったく同じと考えない方がいいと思います。to 不定詞はこれから先のことを意識している、動名詞は一般的なことやすでに済んでしまったことを意識している、と考えましょう。それが分かればwant や hope や intend の後は to 不定詞がきて、finish や enjoy の後は動名詞がくるというのが納得できます。例文の場合は、こぼれてしまったミルクのことで泣いてしまっている状態だから、to 不定詞にするとおかしくなりますね。

(補足)to 不定詞でも動名詞でほとんど同じように使える場合もありますので、機械的に覚えないようにしましょう。
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この回答へのお礼

なるほどですね。
ありがとうございました

お礼日時:2007/10/06 21:57

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