No.3ベストアンサー
- 回答日時:
>最も早い伝達手段は早馬とかより「のろし」だった・・・と聞いた事があります。
実際はどうだったのでしょうか?その通りで、意外な事に幕末まで「のろし(狼煙)」でした。
藩領域を越えても、「のろし」は確認する事が出来ます。
「のろし」自体は、藩領国運営上でも利用しています。
謀反・一揆・他藩動乱・他藩からの攻撃など、国境(くにさかい)から本城に向かって「のろし台」が設置しています。
当時は、関所の番人と同様に「のろし番人」が存在しています。
学術的な発掘調査を行っている県は少ないですが、地名からも存在を確認できます。
各教育委員会では、中世城郭館等調査報告書を作成しています。
「のろし跡」の所在地・現状が載っている報告書もありますよ。
>誤報ののろし(妨害)を上げたりとかはなかったのでしょうか?
のろしは、各藩毎に異なっていたようです。
ただ「煙」を上げるのではありません。
時刻・煙の色・のろし時間など、詳細に決まっていたようですよ。
のろし番人を倒した間者が誤報の「のろし」を上げても、誤報と分かったようです。
余談ですが、琵琶湖周辺の研究家・愛好家が「琵琶湖一周のろしリレー」を実際に行っています。
非常に短時間で、情報が伝わりました。
ご回答ありがとうございます。
「のろし番人」なる人がいたのですね。さぞ、重要な役職だったのでしょう。
「のろし跡」のことは郷土史研究家の方からも聞いた事があります。全国、それも結構隅々までのろし台等のネットワークが張りめぐらされていたそうです。電気も通信も無い時代、先人の知恵には驚かされます。
あと、単に煙を上げるのではなくて詳細に決まっていたので誤報などはすぐに「おかしいぞ?」と見破れたのですね。
「琵琶湖一周のろしリレー」・・・これは面白い試みですね。
No.7
- 回答日時:
つなぎ「狼煙」が最も早い警報の伝達法でした。
しかしあくまでも警報だけで詳報は早馬ないし伝令によるしかありませんでした。
狼煙台には番人が常駐していて不意の使用に備えていました。
武田家では狼煙を見たら兵の動員令が出るものと考え、直ちに出動の準備にかかるようシステムが定められていました。
各地の兵は軍道に集結し後の指令を待つ事になっていました。
この為動員の迅速さが保たれたのです。 当時の動員は数日を要し兵の集結編成はさらに数日を要しました。 これでは出撃が遅れるので特別のシステムが定められたのです。
これはあくまでも武田家だけのシステムでした。
早馬や伝令は支配地の内部で安全な場合に用いられる方法で敵地では密使とならざるをえません。 明智光秀の謀反の際、毛利との連絡を図ったのも迅速さを犠牲にして密使にたよらざるをえませんでした。
戦場での連絡は旗信号、ホラ貝や太鼓、鉦などの音響信号の種類を定めて伝達する他、使い番という伝令将校により、使い番はそれを表示する特別の旗印をつけておりその通行を優先される定めでした。
No.5
- 回答日時:
のろしは敵襲などを迅速に伝えるためのもので、機密事項を伝えるためのようなものではありません。
そしてのろしが着てから早馬により詳報が来るまでやるようなことは、動因をかけて兵を集めることです。商人に連絡して戦の可能性を伝えれば、なにも実際に買わなくても(買うこともあるでしょうが)商人のほうでも必要な物資を勝手に集め始めるでしょう。つまり誤報もあるでしょうし、敵方が偽のろしを上げることも可能ですが、だからといってたいした損害があるわけでは任です。
ご回答ありがとうございます。
#4の方も仰せの通り、順序として、まず「のろし」→詳細は「早馬」でということが分かりました。重ねてありがとうございました。
No.4
- 回答日時:
昔の軍隊は、兵糧を集めるのに最低でも2~3日。
兵が出動出来る準備が整うまでには最低3~4日はかかったそうです。
田んぼを耕している農民に知らせ、徴集するのですから、遠い場所からですと、歩いて来るので相当な日数がいります。
今の機動力や、情報戦とでは比較にならない遅さです。
まあ、敵も徒歩ですので、走れば何とかなったのかもしれません。^^;
武田領内では、道沿いに等間隔で物見と言う櫓を立て、
敵が領内に侵入したのを発見すると「のろし」を上げ、またたく間に甲斐本国に伝達されたと言います。
のろしの本数が言葉であったそうです。
1日連絡が遅れれば、それだけ城と見方を失います。
当時としては、
まず敵襲とざっとした情報を知る事が大事で、
いち早くここで準備を開始し、
準備中に早馬で敵の詳細な情報を知り、布陣前に敵の動きを知る。
こう言う情報伝達の流れで策を練ったのだと思います。
ご回答ありがとうございます。
当時の情報伝達の流れがとてもよく分かりました。
のろしの本数が言葉であったそうです・・・そうだったのですね。
大変、参考になりました。
No.2
- 回答日時:
いわゆるつなぎのろしが一番早いです。
数kmごとに山や丘の上にのろしを置いて、順々に連絡をつないでいきます。ただよほどの大大名でないと、維持費が負担になります。駅伝方式で早馬で伝えるのも一見正確ですが、場合によっては敵方の間者に待ち伏せに会います。
ご回答ありがとうございます。
数kmごとにのろし台=丁度、現代の電波の中継局のようなものですね。早馬は確かに敵の待ち伏せに会う可能性も大ですね。ただ、煙も敵の目に付きやすいので解読されたり、わざと誤報ののろし(妨害)を上げたりとかはなかったのでしょうか?・・・なんて疑問も起こりました。
No.1
- 回答日時:
気象条件が良ければ、やっぱ「のろし」だと思います。
煙の上げ方や色で、かなり複雑な連絡も可能だったようですし・・・。
豊臣秀吉が大坂城を築城して間もなく、京都に伏見城を築城しますが、この二つの城は、晴れた日には、充分、「のろし」で連絡がとれたそうです。今でも天王山あたりからは大阪城が見えますから・・・。
天気の悪い時は、ほら貝と太鼓と鐘を駆使して、音の順番や鳴らし方によってモールス信号のように命令を送っていたそうです。
あとは、手旗信号や伝書犬・・・鳩の代わりに犬を使うそうです。
まぁ、確実なのは早馬だと思いますが・・・
ご回答ありがとうございます。
煙の上げ方や色で、かなり複雑な連絡も可能・・・そうだったのですね。天候の悪い時は音の出るものや、あと犬を使っていたとは驚きです。陸上の伝達ではやはり馬が最速だったのですね。
とても参考になりました。
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