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遺伝の問題で、
・キメラマウスは白色の胚盤胞に黒色由来のES細胞を注入して作製
・黒色は優性、白色は劣性
という条件の下、
キメラマウスのオスと野生型のメスを交配させると、
白オス3匹、メス2匹、黒オス2匹、メス3匹となった場合、
白色と黒色の比はメンデルの法則に従うかという問題があったのですが、その答えがわかりませんでした。

分離、不分離の立場から教えていただけるとうれしいです。

A 回答 (1件)

 胚盤胞は胎盤に分化します。



 この問題で、レシピエント胚(注入される側)の ICM(内部細胞塊)が除去されているのであれば生まれてくるのは、キメラ動物にはなりません。

 もし除去せずに、胚盤胞内で、白色の遺伝子をもつ細胞塊と黒色の遺伝子をもつ細胞塊がミックスされたとすれば、キメラ動物が生まれます。

 キメラ動物が生まれたという条件でヒントになるような内容をアドバイスします。

 
 このキメラ動物が作る配偶子(精子)は生殖細胞のもつゲノムに由来しますが、生殖細胞のレベルでもキメラです(厳密には確実にそうとはいいきれないが)

 つまり、このキメラ動物がもつ生殖細胞のなかには、黒色マウス由来のもと、白色マウス由来のものが混ざり合っているのです。

 よって作り出される精子も黒色マウスのゲノム由来のもと、白色マウスのゲノム由来のものになります。

 始めに挿入された黒色マウス細胞の遺伝子型がヘテロ型の[BW]だったとすると、
(Bを黒色毛遺伝子、Wを白色毛遺伝子。BとWは対立遺伝子、Bが優性)

 このキメラ動物が作る精子は、
(1)黒色マウス由来の生殖細胞[BW]により作られる精子
  [Bを持つ精子]:[Wを持つ精子] = 1:1

(2)白色マウス由来の生殖細胞[WW]により作られる精子
 全てが[Wをもつ精子]

仮に黒色由来の生殖細胞と白色由来の生殖細胞が同じ量あったとすれば、このキメラマウスが作る全ての精子は
((1)、(2)より)
 [Bを持つ精子]:[Wを持つ精子] = 1:3  ★

 になります


これが野生型のメス(遺伝子型BBの黒色マウスと仮定)と交配したとすれば、

生まれてくる個体は
[BB]:[BW]:[WW]=1:3:0 になるので表現型では黒色:白色=1:0 になります。

======================

(1)の部分で分離の法則が成り立っています。


 私は、自分なりの仮定で遺伝子型を決めてかきました。
ここに書かれた問題文だけでは答えはわかりませんが、たとえキメラ動物の交配でも、本来メンデル遺伝が成り立つものであれば、メンデルの法則は成り立つと聞きました。
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この回答へのお礼

よくわかりました。
とても親切な長い回答、感謝します。
もう一度自分でも考えてみます。
ありがとうございました!

お礼日時:2007/11/26 00:26

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