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人の血液の生産から廃棄までのしくみを詳しく知りたいのですが?

よろしくお願いします。

A 回答 (1件)

骨の中にある赤色骨髄という部分に赤芽球系前駆細胞という細胞がいます。


大人では赤色骨髄は胸の真中の固い部分にある胸骨や腰の骨など一部にしかなくなります。

その赤芽球系前駆細胞が分裂して2個の前赤芽球という細胞になります。
そしてヘモグロビンが合成されはじめて、さらに4回分裂して、赤芽球という細胞になり、丁度いい所までヘモグロビンが満タンになると、赤芽球の中の核という部分が細胞の外に放り出されて分解されます。

ここまでを促進するホルモンがエリスロポエチンといって、主に腎臓で作られますので、腎臓がダメになったり取ってしまったりすると貧血が起こります。

そして骨髄では赤血球という核がない細胞が出来上がり、骨髄から出て体中を回って仕事を始めます。

また、赤血球を作る時に必要な材料は、たんぱく質、鉄、ビタミンB12、葉酸といった物ですが、ビタミンB12が吸収されるためには、胃で作られて胃液と一緒に食物に混ざる胃壁内因子という物が必要で、これがないとビタミンB12が吸収できず、血液が造れなくなる「悪性貧血」という病気になります。

およそ120日位働くと、脾臓という場所にある細かい網の中で壊れてしまいます。
壊れた物は白血球が食べますが、鉄分だけ切り離されてハプトグロビンというたんぱく質にくっついて、再利用され、必要な場所に運ばれます。
残りのゴミはビリルビンという物に作り変えられて、血液に乗りますが、ビリルビンは沢山たまると有害なので肝臓でグルクロン酸抱合という操作を受けて胆嚢から胆汁の中に混ざって捨てられます。
胆汁が黄色いのは、このビリルビンの為です。
また、血液中のビリルビンは、グルクロン酸抱合をまだ受けてない間接ビリルビンと、グルクロン酸抱合を受けた直接ビリルビンの2種類がいます。
受けた方が「直接」と呼ばれるのは、検査試薬と直接反応して色を出す事が出来るからで、もう片方の「間接ビリルビン」の検査は更に違う試薬で処理してからじゃないと直接反応して色が出ないからです。

赤血球の廃棄はここまでですが、医療関係の国家試験では、この先があります。
胆汁は十二指腸で食物と混ざりますが、ビリルビンの一部が腸内細菌などの働きでウロビリノーゲンという物質に変化して腸から吸収されます。
これは血液に乗って腎臓で尿の中に捨てられます。
これを腸肝循環といい、大抵国家試験に出てきます。

以上が赤血球の大まかな流れですが「血液」と言われると、他に白血球各種、血小板、血漿タンパク質なども論じないといけなくなり、超大論文になっちゃうけど、必要ですか?
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この回答へのお礼

凄く分かりやすい回答ありがとうございました。

赤血球の事で十分です。ほんとうにありがとうございました。

お礼日時:2007/11/27 12:06

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