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質問は大まか2つあるのですが、、
町の治安維持という名目で現在の機動隊の役割にあたる
中世ヨーロッパにおける組織?呼称ってなんですか?

背景にもよるかと思うのですがSF小説には町を守る存在とし
親衛隊や近衛隊~カタカナ名@隊長なるお偉い人が絶対でてきますが
上を行く階級、この人に指示する人はどんなポジション役割をもった人なんでしょうか?

wikiをみてもこんがらがるばかりで国があって統治する国王がいて領主/封建貴族?が町を治め、
そしてその町や村の治安維持はどこが指示をだしどのように連携されてるのか組織図体が掴めません。

そーいった時代、交番みたいなものはあったんでしょうか?
今で言う警察が役人と称される人たちのことですよね?
駐在所を設置したとして配備される役人の正体は国王か領主が手配した
常備軍か何かしらの軍人さんなのでしょうか・・??

うーん疑問が色々mixしてるかもしれませんが、ご存知の方教えてください<>

A 回答 (3件)

中世ヨーロッパも色々な国がありますので一概には言えませんが・・



日本の封建主義もそうなのですが、封建主義というのは、階層社会を必要とします。
このとき、貴族・農民・町民(平民)などに分かれた階層は、自分たちの地域(町・村)などを基本的に自治で治めています。
もちろん国王や貴族は、農民などに対して収税の権利を持っているのですが、国王の兵隊や行政組織が直接取り立てるよりも、農村ごとに集めて納税するということをしていました。
日本でいえば、このような機能を持っていたのが庄屋・名主です。もちろんそれなりの富裕者であり、村の実力者でもありました。

レンブラントの有名な夜警は、町民の自警団を書いた作品ですが、これは先ほどの庄屋と同じような町の有力者が、お金を出したり、住人を説得したりして組織するものです。

さて国王や貴族の側から見てみると、彼らは収税されたモノで豊かな生活を送っています。これだけだと、貧しい農民などは怒って税金を払わなくなってしまいます。
当然に、王・貴族には自分の領地の人民に対して、安全な生活を送るための軍隊や医療、その他行政を行なう必要がありました。

社会科の授業だと、王や貴族は贅沢な生活をして庶民を省みないように書いていますが、そのような王や貴族は少数派で、大多数の貴族はまじめに領地を治めていました。(ノブレス・オブリージュともいいます)
このような王様や貴族のために、近衛兵とか親衛隊などがあり、軍人は忠誠を誓い、なにかあったときに命を懸けて戦かったわけです。

結局、近衛兵から見れば、忠誠を誓った王様を守るということは、王様が大事にしている領地の人民を守ることと同義です。もちろん領民も自分たちの生活がかかっていますから、必要に応じて軍隊に参加します。
こうして、町を守る最後の砦として、軍隊(領民含む)が出動するときに、えらい近衛隊長が指揮をするという構図が出来上がります。
もちろん領民も参戦してますが、職業軍人ではありませんので、指揮してくれる人がいなければ戦いになりません。
このように、他国との戦争の場合は領地の各階級が一体になるのです。

最後に警察権ですが、先ほど王・貴族が安全な国を作る義務があると書いたとおり、行政としての警察や裁判所・刑務所などは領地を治める側が行ないます。
しかし各階層は自治もしてますので、たとえば町民組織の中での犯行、詐欺事件などの場合は、その組織の内部で犯人を特定し、捕らえてから警察に渡すということも行なわれていました。
必要に応じて、町民(村民)組織の自治が優先されたのです。

なぜこのようになっているかの理由を書くと、古代からの歴史書になってしまいますので、書きませんが、ごくごく簡単にいうと、町とか村などの自治組織は貴族などの階層化よりも前、大きな町ができる前にできていた文化であり、場合によっては各階層は人種も違ったりする場合もあるので、後から権力を得た支配者でも、それを壊すような領地運営はうまく行かないし、むしろそのような慣習を利用したほうが都合がよかったということです。
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ええっとですね、まずSF小説や中世ファンタジー小説(ゲームなども含む)は古代ローマからナポレオン時代くらいまでの時代の都合のいいところだけをとっているので全く参考にしないほうがいいです。



親衛隊や近衛兵のようなものは、国民意識(ナショナリズム)が高まってくる18世紀になってから成立するものです。確かに、中世でも王様直属の兵隊はある種の近衛兵ですが、あくまで金に雇われた兵士に過ぎず後のナポレオンの近衛兵のような「絶対の忠誠心を持ったエリート部隊」とは違います。

ヨーロッパの都市部では自警団が発達しました。それは、都市が世界中どこでも共通して持つ「権力者の支配を嫌い、自治権を求める」傾向によるものです。例えば、日本でも戦国時代の堺は自前で兵士を持って大名の支配を嫌いました。
ドイツやイタリアなどでは都市は都市そのものが国家として成立していたので自前の軍隊を持っていたのです。
しかしその都市国家といってもヴェネツィアのような市民意識が強くて市民が軍隊への協力を惜しまないところもあれば、フィレンツェのように傭兵に頼るところもありました。
#2さんが書いてある「激戦数日で死者数人」というのは、傭兵団というのは団長の元に集まっている集団です。まあ暴力団みたいなもんだと思えばよろしい。例えば本当は800人しかいない傭兵団でも隊長は1000人だとして雇ってもらいます。そして戦争に向かうのですが相手も金に雇われた傭兵、お互い本気でやる理由はありません。お互いにエールの交換をすると、一日中やあやあとやりあって死者数名です。場合によっては隊長同士が握手でお互いの健闘を称えあい、帰ります。そして帰ると本当の人数をいって「死者200人出たのでお金ください」というわけです。これじゃあ相手がやる気満々の本気軍隊だったら勝てるはずもないですよね。

また、政府などの中央組織が警察を持ちその命令によって社会秩序を支配するという方法が近代国家の成立なのです。中世以前はそこらへんがごっちゃになっているからこそ中世なんです。
例えば、12世紀くらいの中世の戦争ってすごいです。軍隊は、兵士相手に商売する商人や娼婦などをぞろぞろを連れて「なんとなく」でアテもなく移動するんです。「たぶん、相手の軍隊はこっち行ってるんでね?」って感じで。それで時々お互いに会えなくて両方とも軍資金が尽きることがあります。そうなると「しょうがねえな」って感じで帰宅する(笑)んです。そのくらいいい加減な時代だったんです、中世は。
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この回答へのお礼

お礼が遅くなりました。まとめて〆の言葉とさせていただきます。
回答頂いた皆さんのコメント全てが参考になりましたm
ポイントも全員のかたにお配りしたいところで心苦しいですが
本当にありがとうございましたっ。

お礼日時:2008/04/03 12:56

中世の時代は戦乱も多く、各都市では自治が多かったのです。


自衛する必要から、壮年男子は全て兵力とされる場合もあり、財力のある都市は傭兵を雇い自衛する方法もありました。

有名なスイス衛兵はスイスが国民皆兵的な風土であったので勇武に優れていた為、傭兵として周辺の国、都市に雇われた名残です。
中世イタリアの都市国家は傭兵に頼ることが多かったのですが、やはりその忠誠心が頼りなく、マキャベリは常備軍の必要性を説いている程です。
とにかく激戦数日で死傷者が数人しか出ない戦闘ぶりもあったといわれます。

交番のような組織はまだなく、治安の維持は隣組のような自治組織が代行していたようです。

裁判は国王や支配する貴族や教会に権利があり、世俗裁判と宗教裁判とが併存していました。
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