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「♪かえるの合唱」という歌があります。
「四部輪唱」する曲です。

■「ソロ」で歌う場合は、最後まで「コード」伴奏をつけることができます。ですが、

■「四部輪唱」の場合の手持ちの楽譜を見ると、
・「第1声」までは、「コード」伴奏があるんですが、
・「第2声」以降、「コード」伴奏がついていません。

これは、2声以降「コード進行」が、「同じ小節」で、「複数」生じてしまうためでしょう。
確かに、単純に「メロ」が、数小節、遅れて、重なり合うわけですから。

↑これは、要するに
・「同度」の「カノン」ですが、ちょっと、むずかしくして、
・「8度」で「自由模倣」にすると「インベンション」などになります。(簡単にいうと)

では。。。質問です。

■だとすると、「対位法」の場合、
バッハの(時代の)「インベンション」や「フーガ」でも、
仮に「コード」づけをしようとした場合
「付けられる部分」もあるが、「付けられない部分」もある。
ということでいいんでしょうか?

A 回答 (1件)

和声について少々誤解というか,違ったイメージで捉えておられるように思われます。


こういうイメージの違いを,言葉で説明するのは非常に難しいのですが,やってみましょう。

>これは、2声以降「コード進行」が、「同じ小節」で、「複数」生じてしまうためでしょう。
>確かに、単純に「メロ」が、数小節、遅れて、重なり合うわけですから。

和声というものを,「1本の旋律がまずあって,その流れの中からおのずと浮かび上がってくるもの」としか捉えていらっしゃらないように感じられます。
確かに,メロディーだけが書いてある譜面に和声を付けることはよくあります。しかし,本来の和声(コード)は,3つ4つ(それ以上もあります)の音が同時に重なって響いたときに生まれるものです。メロディーがなくて伴奏形しか無くても,和声は響いています。

「かえるの合唱」で,4つのパート全部が参入した状態を考えてみましょう。
旋律としては,4つの相異なる旋律が流れています。
だから,和声もそれぞれのパートが独自の和声を旋律の中に秘めて歌っており,いわば相矛盾する(こともある)4つの和声が同時進行で流れている,と質問者さんはお考えになったのではないでしょうか。
そうではなくて,4つの声部が同時に鳴り響くそれぞれの瞬間を,譜面上で縦に切り取って,和音として捉えたとき,それが全体として1つの和声を作るのです。

では,最初の部分以外,なぜコードが書いてないかというと,単なる省略です。
輪唱の楽譜では,各パートを分けて書かずに,第1パートがどこまで歌ったら入るか,という数字だけを書きますよね。
それと同じ,いわば「輪唱譜のお約束」です。
それでは残りの部分のコードはどうなっているかというと,基本的に最初の部分を延々と繰り返します。
というより,輪唱では,そうなるようにメロディーが作られています。
つまり,各パートが次々と入ってきても,最初に設定した「かえるのうたが」の部分のコードの上にうまく乗っかれるようなメロディーになっているのです。

>バッハの(時代の)「インベンション」や「フーガ」でも、
>に「コード」づけをしようとした場合
>付けられる部分」もあるが、「付けられない部分」もある。
>いうことでいいんでしょうか?

バロックの音楽は,基本的には古典的な和声理論に則っていますので,コード付けはできるはずです。

仮に,1つの楽曲の中から,1つ1つの声部を独立して取り出して,それぞれにコード付けをしたとします。
それを同時に並べると,中には,例えば第○小節目の第○拍は,高声部はGがいいと思ったのに,低声部はEmのほうがいい,というように,相矛盾する箇所が出てくるかも知れません。
しかし,全パートを込みにして,その時その時の響きに対してコード付けをしていくのであれば,「付けられない部分」はないと思います。
中には,先ほどの各声部に独立して付けたコードとは違ったものになる箇所も出てくるかも知れませんが,全声部をすべてひっくるめて総合的に考えていけば,なんらかのコード付けは可能だと思います。

この回答への補足

( ^-^)ノ(* ^-^)ノこんばんわぁ♪

>これは、2声以降「コード進行」が、「同じ小節」で、「複数」生じてしまうためでしょう。>確かに、単純に「メロ」が、数小節、遅れて、重なり合うわけですから。和声というものを,「1本の旋律がまずあって,その流れの中からおのずと浮かび上がってくるもの」
としか捉えていらっしゃらないように感じられます。
■「対位法」初心者のため、やや「和声法」の感が、強く、
つい「1つの旋律」に気をつられやすいようです。。。

確かに,メロディーだけが書いてある譜面に和声を付けることはよくあります。しかし,本来の和声(コード)は,3つ4つ(それ以上もあります)の音が同時に重なって響いたときに生まれるものです。
メロディーがなくて伴奏形しか無くても,和声は響いています。
■なるほど。。。確かに。。。そういわれればそうですね。。

「かえるの合唱」で,4つのパート全部が参入した状態を考えてみましょう。旋律としては,4つの相異なる旋律が流れています。だから,和声もそれぞれのパートが独自の和声を旋律の中に秘めて歌っており,いわば相矛盾する(こともある)4つの和声が同時進行で流れている,と質問者さんはお考えになったのではないでしょうか。
■「大正解」です。(・_・)ヾ(^o^;) オイオイ

そうではなくて,4つの声部が同時に鳴り響くそれぞれの瞬間を,譜面上で縦に切り取って,和音として捉えたとき,それが全体として1つの和声を作るのです。
■「4つの声部」に、実際に書いて、その段階で、「和声」を確認すればよかったんですね?
ちょっと、「楽譜」に書いて、確認してみますですよ。 (・□・)ノ

では,最初の部分以外,なぜコードが書いてないかというと,単なる省略です。
■そうでしたか。。。

輪唱の楽譜では,各パートを分けて書かずに,第1パートがどこまで歌ったら入るか・・・>バッハの(時代の)「インベンション」や「フーガ」でも、・・・

バロックの音楽は,基本的には古典的な和声理論に則っていますので,コード付けはできるはずです。
■そうですか。やっぱり。

仮に,1つの楽曲の中から,1つ1つの声部を独立して取り出して,それぞれにコード付けをしたとします。それを同時に並べると,中には,例えば第○小節目の第○拍は,高声部はGがいいと思ったのに,低声部はEmのほうがいい,というように,相矛盾する箇所が出てくるかも知れません。しかし,全パートを込みにして,その時その時の響きに対してコード付けをしていくのであれば,「付けられない部分」はないと思います。中には,先ほどの各声部に独立して付けたコードとは違ったものになる箇所も出てくるかも知れませんが,全声部をすべてひっくるめて総合的に考えていけば,なんらかのコード付けは可能だと思います。
■そうですか。なるほとです。そうかもしれませんね。

■いゃあ、大変、勉強になりました。<(_ _)> アリガトォ
ちょっとした「誤解・錯覚」を、なかなか、自分では、気が付かないもので。。。

「かえる。。。」で、だいぶ、長く悩んでいたんですが、これは、「対位法」の基本・原点でもあるので大きな収穫でした。

なかなか、一人だけで考えているので、ちょっとしたことも、つまずいています。この回の質問は、大変、「小さなこと」がらですが、今後の「対位法」の解釈での「大きな一歩」になると思います。

また、他の質問も、ご覧のとおりありますので、よければご指導。ご指摘していただければ幸いです。どうもありがとうございました。(^^)/

補足日時:2008/03/29 23:24
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この回答へのお礼

どうもありがとうございました。(^^)/

お礼日時:2008/03/30 13:09

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