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数ヶ月前に韓国の経済の破綻説を書いたんですが色々の返答で、有り得ないと経済危機は時間の問題の五分五分でした。

しかし最近の経済状態は経済危機になってない方がオカシイというレベルになったと思います。

1つ目が、昨日アメリカの大手金融会社のモルガン・スタンレーが韓国は経済危機の可能性は非常に高く身動きの出来ない状態というレポートが提出されました。
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20602097& …
(英字)

次に対日貿易の膨大な赤字です。
対日貿易赤字が今年に入ってから、4カ月も経たないうちに100億ドルを突破し、昨年の同じ期間(92億4200万ドル=約9685億円)より10億ドル(約1047億円)増加し、この勢いが続けば、昨年の298億ドル(約3兆1227億円)を超え、史上最高額を更新することが確実です。

3つ目は韓国通貨のウォン安です。
チャートを見てもらえれば分かりますが、有り得ないスピードでウォン安が進んでます。
http://stooq.com/q/?s=usdkrw&c=3y&t=l&a=lg&b=0
(3年チャート)

ご存知な方もいると思いますが、世界的に石油・食料など資源高に中でコノ自国通貨安はマズイと思います。
平均所得は日本の半分で、ガソリンは既に日本より高い。でもウォン安
って大丈夫なんでしょうか?

最後に就職率です。何かの資料で韓国の新卒の就職率は50%を切っていることです。確か日本は90%超えたますよね!?
http://www.chosunonline.com/article/20080122000064

A 回答 (6件)

今の韓国経済がガタガタなのは、前の大統領であった盧武鉉(ノムヒョン)政権の負の遺産です。



新しい大統領である李明博(イミョンパク)政権下で経済の建て直しが行われようとしていますが、経済再建が成る前に韓国経済が再び危機に陥る可能性は、0ではありません。

ただ、李明博大統領は、前政権で関係が悪化した日本・アメリカという二大経済大国との関係修復に乗り出しており、1997年のアジア通貨危機のような一晩で韓国経済が破綻に追い込まれるような事態とならない限り、日本とアメリカの支援を受けられるようになっていますので、よほど運が悪くない限り、1997年のような事態にはならない可能性が高いと私は見ています。
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対外債務の急増がやばい


短期も長期も急増している
2008年の3月末までの1年間で1000億ドル以上海外から借りたようです
対外債務の増加額も年々上がっています
もはや借金をして借金を返すことをしているようにしか見えません
2005年末から2年で対外債務は倍になり 短期外債は2.5倍近く
なりました 2006年末は短期がおよそ2倍 長期が余り増えませんでした
この調子なら2年後に年間2000億ドル借りてもおかしくありません
このまま年間の借金額が増え続けたら韓国は持たない気がします
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いい加減ながらもう若干、


直近の為替関連リスクについて加えてみると、

第一に、インフレ。
消費者物価指数ではなく生産者物価指数で見て、
インフレ水準がかなり高い推移になってきている事は、
名目ベースのウォン安要因になるものとして留意されます。
といってもインフレ自体の寄与は年間数パーセント程度で、
急激な為替変動を裏付けるほどではありませんが、
実質金利差の変化が為替レートに与える影響にも着目します。

昨今のインフレは外的要因による
止むを得ない部分が大きいでしょうが、
各種インフレ指標の大きいずれが、
状態を分かりにくくしているようにも見えます。

・各種物価上昇率(前年比または前年同期比、2005年基準、韓国銀行)
消費者物価上昇率(2005)2.8%(2006)2.2%(2007)2.5%(Jan-08)4.0%(Apr-08)4.3%
生産者物価上昇率(2005)2.1%(2006)2.3%(2007)2.7%(Jan-08)5.9%(Apr-08)9.7%
輸出物価上昇率(2005)-6.7%(2006)-8.2%(2007)-2.1%(Jan-08)5.8%(Mar-08)13.4%
輸入物価上昇率(2005)2.9%(2006)0.9%(2007)4.5%(Jan-08)20.7%(Mar-08)28.8%

原油価格の急騰は直近に加速してきており、
これまでの予想を大きく上回る水準となっています。
重化学工業の比重が大きく原油輸入量の多い韓国は、
所得水準の割に大きい影響を受けることになります。
IMFは、原油価格の10ドル/1バレルの上昇は、
0.25%程度の消費者物価上昇率に結びつくとしています。

・石油価格(ドル/バレル, OPEC basket price)
(2004)36ドル(2005)51ドル(2006)61ドル(2007)69ドル
(Jan-08)88ドル(Feb-08)91ドル(Mar-08)99ドル(Apr-08)105ドル(May-08)115ドル

ただし、資源高について言えば、意見は分かれるものの、
一時的なブームで上がり過ぎている面もあり、
一服すればインフレ圧力は弱まるか、逆に下落して
ディスインフレ要因となる可能性も考えられますから、
持久戦的な問題であるかもしれません。

第二に、金利動向と財政金融政策。
韓国銀行が景気刺激のために利下げを行うとしたら、
景気後退のリスクは低くなりますが、
通貨はよりウォン安の方向に触れる要因となるかもしれません。
しかし、インフレが深刻になるのを回避するため、
利下げを行うとしても幅は限られると思われます。

逆に状況次第ではインフレを抑え、為替レートを支えるために
利上げを行う可能性もありうるはずです。
韓国銀行は最近まで、資本市場の過熱の抑制などのために
小幅な切り上げを行ってきました。
この場合は景気後退のリスクが高まることになります。

この種の景気調整とインフレ/為替レートのジレンマを抱える点と、
新大統領の李明博に元現代建設社長の経歴がある点からすれば、
為替レートを支えながら高い成長率を維持するために、
公共事業などの財政政策を拡充する可能性もあるかもしれません。
金融政策や財政政策にはタイムラグがあるため、
先が読めるならできるだけ早い時点に行動する必要があります。

・フィッチ幹部、韓国中銀が5月か6月に利下げする可能性、格付け変更計画はない(02/26)
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnJ …
・韓国中銀総裁が利上げの根拠指摘、目先の利下げないとの見方広がる(03/25)
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnJ …
・韓国中銀が政策金利5.00%に据え置き、総裁は今後の利下げに含み(04/10)
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPA …
・韓国企画財政相、利下げとウォン安を求める(04/24)
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnT …
・韓国中銀、9カ月連続で政策金利据え置き(05/08)
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPA …
・韓国経済は大幅に減速、インフレは加速=中銀総裁(05/08)
http://jp.reuters.com/article/treasuryNews/idJPn …

第三に、輸出動向。
韓国の経常収支は原油・資源高の影響を受けていると考えられ、
2008年の経常収支は11年ぶりに若干の赤字に転じることが見込まれています。
しかし、そろそろ昨年末のウォン安から経過期間(Jカーブ)を経て、
韓国製造業の輸出が拡大する時期に来ているかもしれません。

しばらくの間、ウォン安による輸出拡大が韓国製造業を支える
可能性は高いと考えられます。
逆に円の方では、今後実質実効為替レートから
ある程度の円高に回復するものと仮定するならば、
ここ数年韓国の一部の産業界に逆風となった
ウォン高円安の環境とは裏返しになります。

・[Business Week] Korean Exporters Win with a Weaker Won(03/28)
http://www.businessweek.com/globalbiz/content/ma …

第四に、金融資本市場。
非常にいい加減なことしかいえませんが、
海外への資本移動がある程度以上のスピードで進むと、
金融資本市場に悪影響が出る可能性はあります。

1999年から純債権国となっている韓国ですが、
対外資産・負債状況をセクター別で分けると、
資産がひどく外貨準備に偏っているため、
ウォン安はネットで見て民間セクターの
資産状況を悪化させる要因となります。

ウォン安に転じてもなお「その他投資」は流入強で推移しています。
最近は外国銀行の対外借り入れが目立ちます。
詳しくはこれらの中身を追ってみる必要があります。

もっとも、韓国の金融機関は、97年アジア通貨危機前や
クレジットカード危機前の時点よりも遙かに経営指標は洗練されており、
ここ1~2年は海外投資家の株式売却は国内の株式購入で補われており、
資本市場も5月時点では一連のショックから持ち直しており、
(ただし資源高が利益率低下に結びつく可能性があるものの)
外貨準備も尋常ではない資金量が保有されているわけで、
対処の余地はあり、本格的な金融危機の可能性は特別高いとはいえないと思いますが。

・セクター別の対外負債/資産残高(2007年、韓国銀行)
一般政府 負債319億ドル 資産177億ドル
通貨当局 負債214億ドル 資産2675億ドル
銀行 負債1925億ドル 資産750億ドル
-国内銀行 負債1092億ドル 資産621億ドル
-外国銀行 負債834億ドル 資産129億ドル
ノンバンク 負債255億ドル 資産277億ドル
公営企業 負債80億ドル 資産9億ドル
私営企業 負債1013億ドル 資産268億ドル

・銀行融資滞納率(韓国銀行)
企業融資(1998)8.0%(2002)1.8%(2007)0.9%(Feb-08)1.2%
家計融資(1998)7.9%(2002)1.5%(2007)0.6%(Feb-08)0.8%
クレジットカード融資(1999)7.8%(2002)8.5%(2007)1.3(Feb-08)1.9%

日本にとっても海外資本のリターンで円高が加速する流れができると、
国内の景気動向に悪影響を与える可能性がありますし、
世界的なリスク要因となる潜在性も全くないとは言い切れません。
穏やかに資本が移動する分自体は結構なのですが、
問題はスピードであり、国際資本移動の変動リスクは、
広い範囲に存在していることになります。

第五に、これ以外の外的要因。
対北朝鮮の政治リスクというのもあり、
北朝鮮が新政権に挑発的な姿勢を試みている点、
北朝鮮の経済情勢が昨今危うくなっている点は、
若干の注意を払う必要はあるかもしれません。

批准待ちとなっている米韓自由貿易協定(FTA)にも課題が残っており、
昨今貿易保護主義色を強めている米民主党の選挙戦の発言や、
政権を担った場合にどういう対応を取るかも、
投資心理に影響を与えるかもしれません。

半導体サイクルというキーワードがあり、
韓国や台湾では変動の激しい半導体産業の揺れが
経済・貿易動向に与える影響も小さくないと考えられています。
2007年にはDRAM/NANDフラッシュの価格下落が深刻となりました。
2008年にも半導体市場規模の成長率も低い水準になる可能性が言われていますが、
こういったものがどうなるか先は読みにくいです。

どうでもいいかもしれませんが、ついでに訂正:
・bOECD景気先行指数(CLI)の下の
(OECD標準化) →企業信頼感指数BCI(OECD標準化)
・総合中央政府債務残高→連結中央政府債務残高
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四半期成長率ずれてたので訂正。



韓国銀行/2000年基準実質ベース
GDP成長率四半期(対前年同期比)
(06Q1)+6.3%(06Q2)+5.2%(06Q3)+5.0%(06Q4)+4.2%(07Q1)+4.0%(07Q2)+4.9%(07Q3)+5.1%(07Q4)+5.7%(08Q1)+5.7%
ついでに
民間最終消費支出(06Q1)+5.3%(06Q2)+4.4%(06Q3)+4.4%(06Q4)+3.9%(07Q1)+4.1%(07Q2)+4.4%(07Q3)+4.8%(07Q4)+4.6%(08Q1)+3.5%
政府最終消費支出(06Q1)+5.7%(06Q2)+5.5%(06Q3)+6.2%(06Q4)+7.2%(07Q1)+6.3%(07Q2)+6.9%(07Q3)+4.5%(07Q4)+5.6%(08Q1)+3.8%
総固定資本形成(設備)(06Q1)+7.1%(06Q2)+7.5%(06Q3)+11.4%(06Q4)+5.4%(07Q1)+10.9%(07Q2)+11.0%(07Q3)+2.3%(07Q4)+6.5%(08Q1)+1.7%
総固定資本形成(建設)(06Q1)+1.1%(06Q2)-5.3%(06Q3)+0.2%(06Q4)+3.6%(07Q1)+3.7%(07Q2)+1.6%(07Q3)-0.1%(07Q4)+0.4%(08Q1)-0.7%
財・サービス輸出(06Q1)+10.8%(06Q2)+15.5%(06Q3)+11.8%(06Q4)+9.5%(07Q1)+11.0%(07Q2)+10.8%(07Q3)+9.3%(07Q4)+17.0%(08Q1)+12.1%
財・サービス輸入(06Q1)+11.8%(06Q2)+13.1%(06Q3)+11.0%(06Q4)+9.5%(07Q1)+11.4%(07Q2)+12.1%(07Q3)+6.9%(07Q4)+16.9%(08Q1)+9.5%

GDP成長率四半期(対前四半期比・季節調整値)
(06Q1)+1.2%(06Q2)+0.8%(06Q3)+1.3%(06Q4)+0.8%(07Q1)+1.0%(07Q2)+1.7%(07Q3)+1.5%(07Q4)+1.6%(08Q1)+0.7%
民間最終消費支出(06Q1)+1.3%(06Q2)+0.7%(06Q3)+0.9%(06Q4)+0.9%(07Q1)+1.6%(07Q2)+0.9%(07Q3)+1.3%(07Q4)+0.8%(08Q1)+0.6%
政府最終消費支出(06Q1)+2.0%(06Q2)+1.5%(06Q3)+2.4%(06Q4)+1.2%(07Q1)+1.2%(07Q2)+1.9%(07Q3)+0.2%(07Q4)+2.0%(08Q1)-0.3%
総固定資本形成(設備)(06Q1)-0.9%(06Q2)+1.7%(06Q3)+6.3%(06Q4)-1.7%(07Q1)+4.5%(07Q2)+1.6%(07Q3)-1.8%(07Q4)+2.1%(08Q1)-0.1%
総固定資本形成(建設)(06Q1)-0.4%(06Q2)+0.1%(06Q3)+2.2%(06Q4)+1.2%(07Q1)-0.3%(07Q2)-1.2%(07Q3)+0.2%(07Q4)+1.2%(08Q1)-1.0%
財・サービス輸出(06Q1)+2.5%(06Q2)+4.1%(06Q3)+2.9%(06Q4)-0.2%(07Q1)+4.0%(07Q2)+3.8%(07Q3)+1.3%(07Q4)+7.0%(08Q1)-0.4%
財・サービス輸入(06Q1)+3.1%(06Q2)+4.4%(06Q3)+2.6%(06Q4)-0.7%(07Q1)+4.9%(07Q2)+4.6%(07Q3)-1.8%(07Q4)+8.8%(08Q1)-1.8%

韓国銀行参照:
http://ecos.bok.or.kr/jsp/use/reportdata_e/Repor …

最新の物価指数(生産者・消費者・輸出入)なども韓国銀行参照:
http://ecos.bok.or.kr/EIndex_en.jsp

短期トレンドのまとまった刊行物は、政府系研究機関も参考。
民間系も登録すれば割とダウンロードできるようです。
こういった予測の精度がどうかとかいうのは私は全く知りませんが。

KDI(韓国開発研究院)
・Monthly Economic Trend
http://www.kdi.re.kr/kdi_eng/trends/major.jsp
・政府財政経済部
http://english.mofe.go.kr/public/direction_list. …
・韓国開発銀行
http://www.kdb.co.kr/
・サムスン経済研究所(日本) - 経済動向
http://www.serijapan.org/doc/01/ECListL01.html?t …
・Samsung Economic Research Institute World - Korea Economic Trends
http://www.seriworld.org/03/wldKetL.html?mn=E&mn …
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短期で見るならば、アメリカの景気動向や投資心理、


不穏な原油・資源高の影響を受け、
世界経済の不確実性が増しており、
どこの国も経済指標が順風満帆というわけではなく、
未来から見て今がどういう状況にあるかは判断しづらい、
どのように判断しても当たりにくいかと思います。
改めてもうちょっと指標を補っておくならば、

経済成長率、賃金上昇率はOECD諸国中で非常に高い域にあり、
まだ5~10年くらいはこうした傾向の持続は可能と考えられます。
ただし、通常は連動するような指標の値が乖離する部分もあるようにも見えます。
詳しい事情は私は知りませんが、
消費者物価上昇率とGDPデフレータが3%近くも乖離したり(d)、
(原油・資源高の影響もあるのか?)
財政黒字なのに政府債務が増加したり(e)、
(為替介入とか金融部門の救済とか?)
経常収支黒字なのに対外債務が増加したり(f)、
(外貨準備増とか「その他投資」は造船業の先物取引に対する反応とか?)
まあこういったことで指標が読みにくい面もあるかもしれません。

総合的な為替変動を表す実質実効為替レートで
ウォンは昨年末から急に下がっていますが(g)、
2006年からウォン高が続いていた分の反動があるかと思います。
インフレ率がコントロールされている範囲では、
通常は為替レートは通常下がり続けたり上がり続けたりはせず、
短期的には乱雑に動き、中期的には金利などの動向で変わっても、
長期的には購買力平価の辺りに落ち着くとされます。
ただし、何かの拍子に投資心理が暴走するケースはあります。
もっとも、1997年の時のように財閥の倒産が相次いで
銀行の資産状況の悪化が激しいというような背景がない点、
2500億ドルの外貨準備がある+
臨時では海外からの協力も期待できる点、
ウォン安になるほど(若干の期間を経て)韓国製造業の輸出が好調になる点
(日本の景気にとってはマイナス要因ながら)もありますから、
リスクが高いわけでもないと私は思いますが、
もちろん、他の通貨が暴落しないと100%言えるわけではないように
100%確かなことがいえるというわけでもありません。

その他、ここ数年の株式の上昇率が高いですが(h)、
PE比やROEといった投資判断の指標で見て
必ずしもファンダメンタルズを欠いているとはいえず、
下落しなければいけないというわけでもなさそうです。
住宅価格も、長期平均から見れば必ずしも高い値ではなく、
今後上がるかも下がるかもしれませんが断言はできないかと。
資本市場は周辺国の経済状況の影響も受けるかもしれません。

今のところ、景気後退に陥ったとしても、
財政金融政策で調整することが可能でしょうが、
消費者物価上昇率が行動を制約する可能性はあります。
もう1つ、韓国の課題は、奇遇(?)で日本と同じように、
ムーディーズなどのソブリン格付けが良好ではない点にもあり、
未だに危機前の水準にまで復帰されていません(i)。
ただし格付けが低い国=低成長というわけではなく、
1990-2007年の経済成長率は高く、アジア経済危機の
期間を除けばマクロ環境は極めて安定していますし、
入れたとしても特別不安定な部類ではないのですが(j)。

李明博政権の政策メニューが、未来のリスクを
増大させる可能性はあるかもしれません。
投資量や公共事業の拡大による7%成長論とか、
財閥活動や不動産の規制緩和といった発言からは、
リスク回避を重視しない面も伺えるように見えます。
韓国の国内投資率は十分高く、量よりも質、
限界資本生産比率(ICOR)のような指標を重視する必要があること、
金融部門のハイリスクな行動には緩和と同時に監視が必要なこと、
規制緩和といっても反競争的となる疑いのある財閥活動ではなく、
韓国経済の課題である商品市場や貿易の規制緩和が行われているかなど、
安定成長のためには政策の余地があるのではないと私は思いますが、
まあどういう政策が行われるかはまだ先のことでしょうか。

>1つ目が、昨日アメリカの大手金融会社のモルガン・スタンレーが
>韓国は経済危機の可能性は非常に高く
>身動きの出来ない状態というレポートが提出されました。
該当のレポートが発見できないので何ともコメントはできませんが、

>次に対日貿易の膨大な赤字です。
>対日貿易赤字が今年に入ってから、
>4カ月も経たないうちに100億ドルを突破し、
>昨年の同じ期間(92億4200万ドル=約9685億円)より10億ドル
>(約1047億円)増加し、この勢いが続けば、
>昨年の298億ドル(約3兆1227億円)を超え、
>史上最高額を更新することが確実です。
一国相手の貿易赤字はマクロ経済とはほとんど関係なく、
もはやナショナリズムの領域にあります。
どこの国に対してでも輸出したら、
好きなところから好きなものを輸入できる仕組みであり、
韓国の対日赤字拡大(その傾向が定かなのか知りませんが)というのは
日本の対UAE赤字拡大と同じような問題なのですが、
国家間、特に隣の国とかの話題になると、
何かにつけて勝ち負けを考える人たちがいるわけです。

経常黒字=貯蓄-国内投資というわけで、
国内投資減らせば経常黒字は増えますが、
そうしたらハッピーなのかどうかは分かりません。

>最後に就職率です。何かの資料で韓国の新卒の就職率は
>50%を切っていることです。確か日本は90%超えたますよね!?
就職(内定)率という指標は国際比較には使われませんし、
韓国は短期雇用で、新卒で就職しても短期間で転職しますから、
日本のように人生の登竜門とか重要な経済指標とかにはならないかと思います。
ただ、若年層の労働参加率を上げるように政策を打った方が、
将来もっと所得水準を上げられるかもしれませんが。

>ご存知な方もいると思いますが、世界的に石油・食料など資源高に中でコノ自国通貨安はマズイと思います。
>平均所得は日本の半分で、ガソリンは既に日本より高い。でもウォン安
>って大丈夫なんでしょうか?
所得水準としては、消費者物価上昇率でデフレートした
実質賃金が上がっていれば問題ありません。
韓国の実質賃金は成長基調にあり、生活水準は低下していません。
ただ値上げが連鎖すると人々の不満意識は高まるかもしれませんが。

・a 韓国の景気動向指標
一致CI循環要素
(Nov-07)100.8(Dec-07)101.2(Jan-08p)101.5(Feb-08p)101.2(Mar-08p)100.9
鉱工業生産指数(季節調整済)
(Jan-08p)123.1(Feb-08p)122.9(Mar-08p)123.9
先行CI
(Nov-07)7.2(Dec-07)7.0(Jan-08p)5.9(Feb-08p)4.7(Mar-08p)3.7
等々
韓国統計局参照:
http://www.nso.go.kr/eboard_faq/BoardAction.do?m …

・b OECD景気先行指数(CLI)
韓国(Sep-07)97.69(Oct-07)98.29(Nov-07)98.43(Dec-07)99.86(Jan-08)101.76(Feb-08)104.24
アメリカ(Sep-07)101.47(Oct-07)101.12(Nov-07)100.36(Dec-07)99.69(Jan-08)99.09(Feb-08)98.96
ユーロ圏(Sep-07)98.61(Oct-07)98.54(Nov-07)98.35(Dec-07)98.04(Jan-08)97.71(Feb-08)97.37
日本(Sep-07)95.45(Oct-07)95.75(Nov-07)96.22(Dec-07)96.23(Jan-08)96.29(Feb-08)96.66
中国(Sep-07)104.99(Oct-07)104.51(Nov-07)103.64(Dec-07)102.79(Jan-08)101.82(Feb-08)101.08

(OECD標準化)
韓国(Sep-07)99.7(Oct-07)99.5(Nov-07)99.5(Dec-07)99.9(Jan-08)100.3(Feb-08)100.4(Mar-08)100.2
アメリカ(Sep-07)98.8(Oct-07)98.7(Nov-07)98.4(Dec-07)98.3(Jan-08)98.3(Feb-08)98.1(Mar-08)97.7
ユーロ圏(Sep-07)103.3(Oct-07)102.9(Nov-07)103.3(Dec-07)102.9(Jan-08)102.7(Feb-08)102.4(Mar-08)102.3
日本(Sep-07)102.4(Oct-07)102.3(Nov-07)102.2(Dec-07)102.2(Jan-08)101.9(Feb-08)101.7(Mar-08)101.4
中国(Sep-07)105.5(Oct-07)105.2(Nov-07)105.1(Dec-07)104.9

・c GDP成長率・失業率と予測(以下、出所は世銀かIMF)
GDP成長率(2002)+7.0%(2003)+3.1%(2004)+4.7%(2005)+4.2%(2006)+5.0%(2007)+5.0%
GDP成長率予想例(世銀)(2008p)+4.6%(2009p)+5.0%
失業率(2002)3.3%(2003)3.6%(2004)3.7%(2005)3.8%(2006)3.5%(2007)3.3%
GDP成長率四半期(対前年比)(韓国銀行)(06Q1)+6.3%(06Q2)+5.2%(06Q3)+5.0%(06Q4)+4.0%(07Q1)+4.9%(07Q2)+5.1%(07Q3)+5.7%(07Q4)+5.7%(08Q1)
消費成長率(2006)+4.1%(2007)+4.4%
投資成長率(2006)+3.2%(2007)+4.1%
輸出成長率(2006)+12.4%(2007)+11.8%

・d インフレ率、金利、賃金上昇率
消費者物価上昇率(2002)+2.8%(2003)+3.5%(2004)+3.6%(2005)+2.8%(2006)2.2%(2007)+2.5%(2008p IMF)+3.4%(2009p IMF)+2.9%
*コアCPI(2006)+1.8%(2007)+2.3%
GDPデフレータ(2002)+2.8%(2003)+2.7%(2004)+2.7%(2005)-0.2%(2006)-0.5%(2007)-0.1%(2008p IMF)+0.9%(2009p IMF)+2.8%
短期金利(オーバーナイト)(2002)4.2%(2003)4.0%(2004)3.6%(2005)3.3%(2006)4.2%(2007)4.8%(Feb-08)4.97%
名目賃金上昇率(2002)+11.5%(2003)+9.4%(2004)+6.5%(2005)+6.4%(2006)5.6%

・e 財政収支、政府債務
財政収支/GDP(+:黒字)(2002)+2.3%(2003)+2.7%(2004)+2.2%(2005)+1.9%(2006)+1.8%(2007)+1.5%
総合中央政府債務残高/GDP(2002)18.5%(2003)21.9%(2004)25.2%(2005)29.5%(2006)33.4%(2007)33.4%

・f 経常収支黒字、資本収支、対外債務、外貨準備
経常収支/GDP(+:黒字)(2002)+1.0%(2003)+1.8%(2004)+4.1%(2005)+1.9%(2006)+0.5%(2007)+0.6%
対外債務残高/GDP(2002)25.8%(2003)25.9%(2004)25.3%(2005)23.7%(2006)29.3%(2007)39.4%
DSR(財・サービス輸出に対する%)(2002)12.5%(2003)13.1%(2004)10.7%(2005)7.9%(2006)7.4%(2007)7.6%
直接投資収支(GDP比、+:黒字=流入)(2004)+0.7%(2005)+0.3%(2006)-0.5%(2007)-1.4%
証券投資収支(GDP比、+:黒字=流入)(2004)+1.3%(2005)-0.2%(2006)-2.6%(2007)-2.0%
その他投資収支(GDP比、+:黒字=流入)(2004)-0.6%(2005)+0.9%(2006)+5.4%(2007)+4.3%
外貨準備(2002)1213億ドル(2003)1553億ドル(2004)1990億ドル(2005)2103億ドル(2006)2389億ドル(2007)2621億ドル

・g 実質実効為替レート(OECDより、相対的CPI、2000年=100)
韓国(2002)99.5(2003)101.2(2004)102.8(2005)115.6(2006)125.2(2007)124.6
(Jan-08)116.9(Feb-08)116.2(Mar-08)108.4(Apr-08)108.0
日本(2002)83.9(2003)85.0(2004)86.3(2005)81.3(2006)73.4(2007)67.2
(Jan-08)69.5(Feb-08)69.3(Mar-08)72.1(Apr-08)70.3
アメリカ(2002)105.8(2003)99.7(2004)95.6(2005)94.2(2006)93.4(2007)89.5
(Jan-08)85.5(Feb-08)84.9(Mar-08)83.1(Apr-08)83.0
ユーロ圏(2002)105.7(2003)118.4(2004)122.5(2005)120.2(2006)119.8(2007)122.5
(Jan-08)125.6(Feb-08)125.2(Mar-08)128.5(Apr-08)130.1

・h 金融資本部門
銀行信用(2003)+8.9%(2004)+1.3%(2005)+7.4%(2006)+14.5%(2007)+12.4%
銀行部門不良債権比率(年末)(2002)2.4%(2003)2.2%(2004)2.0%(2005)1.3%(2006)0.9%(2007)0.7%
株価指数(KOSPI/OECD、2000年=100とした指数)
(2002)103.5(2003)92.9(2004)113.9(2005)146.3(2006)184.8(2007)234.1
(Dec-07)260.0(Jan-08)236.6(Feb-08)230.7(Mar-08)225.5(Apr-08)242.6

・i 長期ソブリン格付け(括弧外は自国通貨建て、内は外貨建て)
韓国 ムーディーズ:A2 S&P:A+(A) フィッチ:AA(A+)
台湾 ムーディーズ:Aa3 S&P:AA-(AA-) フィッチ:AA(A+)
香港 ムーディーズ:Aa2 S&P:AA(AA) フィッチ:AA+(AA)
シンガポール ムーディーズ:Aaa S&P:AAA(AAA) フィッチ:AAA(AAA)
日本 ムーディーズ:A1 S&P:AA(AA) フィッチ:AA-(AA)
アメリカ ムーディーズ:Aaa S&P:AAA(AAA) フィッチ:AAA(AAA)

・j 各年GDP成長率の平均と変動係数(1990-2007年)
韓国 平均5.78% 変動係数0.656
台湾 平均5.43% 変動係数0.413
香港 平均4.33% 変動係数0.787
シンガポール 平均6.83% 変動係数0.558
日本 平均1.61% 変動係数1.00
アメリカ 平均2.85% 変動係数0.445
イギリス 平均2.42% 変動係数0.564
ドイツ 平均1.92% 変動係数0.862
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主要経済指標は、通貨危機の時期と比べると大幅に改善したとして
経済成長率は98年のマイナス6.9%から07年は5.0%
とあります。
マイナス成長ではありませんので、急速な危機にはならないと思いますが、中国、インドの影に隠れてきたというのを強く感じます。
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