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2006年度の世界のGDPの総額は47321兆円(1$=100円として)と統計に出ていますが2007.11.22の日経新聞に店頭デリバティブの想定元本合計は約4京9300兆円と出ていました。これは年間実体経済の10倍もの額のお金が金融市場に溢れているということですよね。

私の質問は金融市場のお金は物がなくてもいくらでもなぜ膨らませることが出来るのかということです。理科系の人間なので解りやすく教えて頂ければ幸いです。

また今までに世界が算出した金の総額は450兆円だそうですが金本位制の時代には実体経済と金融市場は乖離していなかったのでしょうか。どうかよろしくお願いします。

A 回答 (4件)

>金融市場のお金は物がなくてもいくらでもなぜ膨らませることが出来るのか



さすがにそれはあり得ません。10倍ものバブルを創出すればすぐに世界恐慌になります。
というか元本合計は単純に取引高の話ではないでしょうか。
もっと分かり易く言えばGDPが個人でいえば年収相当になります。

ある人の年収が500万円としてその人が100万円銀行からおろしたり預けたりを
年10回繰り返せば銀行との取引は1000万円になります。1000回繰り返せば10億になります。
ですがその人の年収(GDP)は500万円のままです。こういう話ではないかと。

>金本位制の時代には実体経済と金融市場は乖離していなかったのでしょうか

最初の質問の前提に勘違いがあるようなので、この問いもあまり意味をなしませんが、
金本位制度の時代(17世紀~20世紀初頭)は市場規模も小さく、移動手段もあまりなかったので
乖離というものは非常に小さかったです。

当時の金融といえば株式ですが、これが現実経済と著しく乖離し、
金本位制度にとどめをさしたのが世界恐慌ということになります。
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この回答へのお礼

大変お礼が遅くなりました。答えにくい質問にうまく対応して頂いたと感謝しています。ありがとうございました。

お礼日時:2008/07/07 14:18

金融市場で取引されている商品は、主にデリバティブと呼ばれます。


デリバティブは、実体経済以外でお金を作り出すために考え出されたものです。
だから当然実体経済とは乖離します。

まず一番古いところで先物です。
先物は、例えば1年先の商品を売買する権利を今売買するという手法です。
日本の大阪・堂島では江戸時代に始まっていて、本来は価格の不安定な相場に対するリスクヘッジの意味合いで始められたものです。
権利の売買で、いまではルールとしては一つの商品で、現物、それから2ヶ月先、4ヶ月先・・・と6つの時間の市場を作っています。
これだけですでに実体とはかけ離れることが分かりますね。
ものがなくてお金のやり取りができるんです。

同じように、様々な商品が主にアメリカによって作られ続けています。
やっかいなのは、実物が無くても、買い手がその価値を認めると市場を形成すると言うことです。
例えば、株式を中心にファンドを作ると、そのファンドと別のファンドを組み合わせて違うファンドができて、
さらにそのファンドと別のファンドを組み合わせて・・・と無限連鎖するんです。

そして、一番よく知られているのは保険です。
保険も金融商品です。なにせこれが流通しないもの(損害保険、生命保険)に価値をつけるんですから、実体以上に膨らます原因になります。

さて、これが現在の金融市場が実体と乖離した理由です。

一方金本位制の時代には、所有している金以上に貨幣を作れない縛りがありますから、デリバティブを作ろうにもお金を増やせないんですね。
だから、基本的には乖離しづらかったはずです。
しかし、デリバティブの発想は、保険はじめ色々昔からありましたから、金本位制が崩れるのは時間の問題でした。
当初は強いドルと世界一の金保有量を誇ったアメリカに支えられ、各国がドルとの固定相場を維持していましたが、
それも無理が出て為替も変動相場制となり、金本位制は消えました。
なるべくして実体経済から乖離したと言うことです。
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大学は応用化学系なので、経済学理解も物理学理解も適当。


化学エネルギー工学ってやつだったが、それも20年以上前。

デリバティブというか、実体経済から金融経済が派生したことには、資本主義の原理 TIME IS MONEY が関わってきます。
時は金なりです。
いろんな格言がありますが、出所のわかる格言は少なく、この格言はベンジャミンフランクリン。アメリカ建国の父の一人です。独立宣言書の起草者の一人。
1776年にアメリカ独立宣言が出されたのですが、この年はアダムスミスの諸国民の富が発行された年でもありました。近代的な物の考え方が政治と経済で文章化された年です。

TIME IS MONEY とは、金利の発見です。
時間と金というそれまでの人間には別物であったものを結びつけたわけで、物理学で言えば e=mc2 つまりエネルギーと質量を結びつけた行為と同じです。
Gold is Money という金という実物と経済を結びつけたのに対して、時間と結びつけたわけで、これが金利となります。
今の100万円という現金と、金利のついた一年後の105万円を等価とする考えです。

金本位制の時代には実体経済と金融市場は乖離
経済の発展が、貧血を起こして大変でした。マネーは経済の血と言われていますが、図体が大きくなっても血が少なくて、無理矢理ダイエットさせられてカラダが小さくなる。そういったものです。
経済発展が始まるのは、19世紀初頭のイギリスからで、信用創造によって、マルサスの人口論のドグマから経済は離脱します。
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デリバティブとは 差分である。



実体経済を 運動量 質量×速度
金融市場を 運動エネルギーと考えると、速度の差分が加速度であり、その二乗数が運動エネルギーとなる。

加速度が発見される前の世界のエネルギー量は少なかった。
せいぜい馬の速度であり、すぐに最高速度になるので、加速度を考える必要がなかった。
実際は 運動エネルギーとして 馬の体重× 速度 × 速度 ÷2 というのがあったが、すぐに最高速度なので、意識されることはなかった。

自動車や飛行機は、長い加速期間のある運動物体である。あるいは、加速度を考えなければ運動物体として意味をなさない。

というような 妄想を私はしています

この回答への補足

早速ご回答ありがとうございました。大変面白い考え方ですね。驚きました。運動量と運動エネルギーは単位が全く異なりますが、実体経済でも金融市場でも円という単位で統一されています。そこのところはどうお考えですか。

定常速度になるまでの加速期間とは経済ではどういう現象を比喩されているのでしょうか。加速するときの投入エネルギーは力学では速度依存性が大きく速度変化そのものをエネルギーということは出来ませんが、金融デリバティブ市場では加速度そのものをエネルギーとカウントするのに似ていると言われているのですか?もう少し妄想の中身を正確にお話頂ければ大変助かります。

経済を運動エネルギーに例えるとはとても面白いと思います。
再度よろしくお願いいたします。

補足日時:2008/05/25 23:45
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