先だって出した「断熱材について」の質問にいただいた皆様のお答えを読んで、提案された断熱材では不十分なこと、お願いしている工務店さんに気密断熱についての知識や経験が殆どないであろうことが理解できました。私自身、断熱材の厚みをませばいいのか程度に漠然と考えていましたが、断熱をするなら気密もしっかりとらないといけない事が分かりました。
工務店さんは施工の経験はないようですが、具体的にこれをこうして欲しいと指示をすればやってくれそうに思います。
ご紹介いただいたサイトなどを読んで、理屈は何となく分かってきたように思うのですが、具体的に断熱材をいれたり気密シートを貼ったりなどの施工のやり方(工務店さんに理解してもらいたい部分)については、私にとっては難しい部分が多く、適切に工務店さんに説明できる自信が持てません。写真など多用して施工過程を解説したサイトやマニュアル、よい本があれば、どうかお教え下さい。予算をなるべく抑えたいので、グラスウールを断熱に使う方法が知りたいです。まず工務店さんと理解が共有できれば、それに必要な見積もりを出してもらって、予算的に実現できるかどうか検討ができると思います。よろしくお願いいたします。
No.4ベストアンサー
- 回答日時:
No.3です。
我々一般庶民が新築する場合に最も悩むのが建築費の捻出ですよね。ああしたいこうしたいと思っても全てコストに跳ね返ってきます。予算オーバーで青ざめている状況であれば、なおさら現実を直視するしかありませんね。
昨今、原油の高騰が建築資材の値上がりにつながっており、コンクリート、型枠、合板、サッシ、金物等、軒並み値上がりしています。9月1日から更に値上げするという部材や設備も多々あります。今は建築する側にとっては一番タイミングの悪い時です。
建築するタイミングを遅らせることができないのであれば、やはりコスト優先で考えざるを得ません。そのためには、気密・断熱性能も理想を追いかけてばかりはいられないでしょう。
お願いする工務店は、親御さんの代からのつきあいがあるとのことですので、その工務店が建てた家で、壁内結露して柱や土台が腐ったとか、冬足元が寒く暖房費がかかってしょうがないとか、夏暑くて冷房をかけっぱなしでなければ寝られない等の悪い評判がないのであれば、おまかせするしかないと思います。
中途半端な知識で気流止めをしたり、気密シートを全面に張り込むのは止めた方が良いでしょう。気流止めは火災時の煙突効果を防止したり、壁内の空気を動かさずに断熱効果を持たせる等、有用な面はもちろんあります。全面気密シートもその功罪を理解した上であれば有効です。しかし、透湿抵抗を考えて部材を適切に組み合わせて設計・施工しなければ、万が一湿気が浸入した場合には壁内結露の温床となり、逆効果になります。このあたりのことは、当然建築士が知っていてしかるべきなのですがね・・・・・。
ご家庭の都合や工務店との関係もあるでしょうから何とも言えませんが、私なら、今は建築資材も値上がりしておりタイミングが悪いこと、見積りも予算をはるかにオーバーしていることから今回の建築は断念する、と言って解約するでしょう。それから、どういう家を建てるべきか、どこにお願いすべきか、どの程度の予算を割くことができるか、じっくりと時間をかけて再検討します。
私にはこれ以上のアドバイスはできません。良い家が建つと良いですね。
本当に何回も丁寧なアドバイスありがとうございます。心から感謝しております。やはり素人考えで余計なことはしないほうがいいですね。
断熱や気密にこだわると2割くらいお金が余計にかかるとどこかで読んだ気がします。それだとかなり…厳しくなります。
工務店さんは、とりあえず悪い評判が立つようなことはないです。実家の自営業関連の店舗も昔から頼んでおり、しっかり誠実にやってくれているようです。
今度の打ち合わせで一度は気持ちをぶつけてみて、それから主人とまた考えてみようと思います。本当にアドバイスしていただき助かりました。ありがとうございました。
No.3
- 回答日時:
う~む。
非常に難しい局面に来ましたね。まず、自分がどのような性能レベルの家を建てたいかを明確にする必要があります。新省エネレベルで良いのか次世代省エネレベルにしたいのかを明確にする必要があります。次世代省エネ基準4地域仕様にしたいと思っても、それにはお金が絡んできます。潤沢な建築予算があるのであれば問題ありませんが、限られた予算の中で何を優先すべきか、まずはそれを考えましょう。
気密・断熱性能にお金をつぎ込んで、外装、内装、キッチン、お風呂、照明などは最低の仕様で良いという判断もあるでしょう。逆に、奥さんのことを考えてキッチン、トイレ、お風呂にはそれなりのものを選んでやりたいというのであれば、その費用とのバランスを考えておかなければなりません。
気密・断熱性能以外に換気・空調設備はどうするつもりですか?第1種換気設備ですか?それとも第3種ですか?熱交換換気は考えていますか?考えていませんか?冷暖房設備は何を考えていますか?気密・断熱性能はこれらにすべからく絡んできます。総合的に考える必要があります。
それから、以前、屋根通気についてコメントしましたが、外壁通気層は設ける計画ですか?透湿抵抗は内高→外低で計画されていますか?水や湿気に弱いグラスウールを用いる場合は十分な配慮が必要ですよ。
本来であれば、建築士がこれらのバランスを考えて適切な提案をすると思うのですが、ひょっとして、その建築士は工務店お抱えの建築士ですか?もしそうであれば、建築主より工務店の利益を優先して考えるのではないでしょうか?
気密・断熱性に対する知識や理解がない建築士や工務店に過大な期待をするのは極めて難しいでしょう。素人がいくら頑張って勉強して指示しても限界があると思います。工務店に理解があるとしても、実際に施工するのは大工さんですから、作業の手間が増えることに対してトラブルになったという例も結構あるようです。
気密・断熱の知識・施工実績・オプション仕様があるローコストハウスメーカか、断熱材だけでなくサッシやドアなども含めて標準仕様で次世代省エネ基準をクリアするローコスト輸入住宅フランチャイズ工務店で建てるのが最も確実と思われますが、後戻りできないのでしょうか?
とりあえず、住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)が発行している「木造住宅工事仕様書」を購入して勉強しましょう。断熱材の種類、必要厚さ、施工方法などが出ていますし、耐震金具の選定、取り付け方法なども詳しく記載されています。ランクA-2の10Kグラスウール、ランクBの16Kグラスウール、ランクCの高性能16Kグラスウールなどを、コストとの兼ね合いで選択して下さい。複数ケースの見積りを取るというのも有りですよ。
当然、この仕様書は建築士も工務店も持っていると思います。もし、両者とも持っていなければ、私なら建築は依頼しません。
それから、硝子繊維協会のホームページ(http://www.glass-fiber.net/)に、グラスウールの施工マニュアルがありますので、それをダウンロードして勉強させて下さい。できれば、同協会が行うグラスウールの施工講習会に、工務店及び大工を参加するようできれば良いのですが。
でも、建築主がここまでしなければいけないような工務店には、普通は発注しませんけどね。長文失礼しました。
詳しいご回答、本当にありがとうございます。
>う~む。非常に難しい局面に来ましたね。
もう、この一言につきます。悩んでいます。先日初めて見た全体の詳しい見積もりは予算をはるかにオーバーで、青ざめているところです。「断熱材の内容を見たら、かなり足りないと思うんだけど…」と主人に言っても、予算のことが先に頭をよぎるようです。
建築士さんは工務店のお抱えではありませんが、よく一緒に仕事をされています。親の代からのご縁があり、ここからの後戻りは無理そうです…
・換気について:人のいる部屋はクリーンロスナイ、納戸やトイレなどはパイプファンと書かれています。冷暖房は殆どエアコンです。開放型の暖房器具は使いませんが、小さい水槽と植物を育てる予定があります。
・通気層について:図面等見ましても正直よく分かりません。次の打ち合わせの時に聞いてみます。
「グラスウールでよい気密断熱を目指すべく、何とか工務店さんに勉強してもらう・施工ができる大工さんを探してもらう」のが一番だと思うので、今度話してみるつもりですがどうなるか…
主人は「新省エネ基準がせめて満たせる程度に断熱材の厚みを増やす事で妥協しては?コストのこともあるし…」と言います。その場合壁内結露が起きないか心配です。気密シートをしっかり貼ったりはできなくとも、分かりやすいと思われる気流止めだけでもその場合してもらったらどうか、など考えますがかえって悪影響にならないか…等、考えすぎて頭が痛いです。
No.2
- 回答日時:
木造住宅ということでよいのですよね?
だとすると、工務店に気密断熱施工の経験のある大工を探してもらうのが一番です。
実際に施工するのは大工で、この大工しだいでできるかどうかが決まります。
やったことのない大工だと、仮に工務店の人が理解しても実際の施工はうまくいきません。
私の知っている工務店では高気密・高断熱住宅作りを数十年手がけているのですが、その工務店の人がいうには、温暖な地域だとあまり経験のある大工がいなくて、やり方を説明してもその通りにできない人が多い、なので育てるのに時間がかかるということを言っていました。
あと電気屋・設備屋も要注意です。大工ががんばっても、この人たちが台無しにすることも間々あります。電線・配管を通すときにせっかくきちんとやった気密施工を台無しにすることが多いんですね。電気の場合にはコンセントも気密施工対応にする必要がありますし、現場で実際に実践するのはかなり大変な話です。
断熱材の厚みを厚くして断熱性をあげると気密施工がしっかりしていないと壁内結露につながり、よけい悪くするだけですから、壁内結露に弱いグラスウールでの施工はあきらめた方がよいのではと思います。
スタイロフォームなど湿気に強いタイプの断熱材をできるだけ隙間が生じないように施工して気密するという方針にしたほうがよいかと思います。これならば仮に気密性確保が不十分で欠陥があったとしても、壁内結露の心配をかなり低減してくれます。
そうですか…工務店さんはこのような経験があまりないように思えるため、施工スキルのある大工さんを探し出せるのかどうか不安です。
予算の関係上、できればグラスウールでいけると非常にありがたいのですが…
でもまずは、話をしてみようと思います!ありがとうございます。
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