弊社に出資している関係会社がもしも倒産した場合、下記事項につきましてどうなるのか、アドバイスをいただけますか?
1)弊社はその関係会社に対して、多額の債務(未払金)があります。
弊社創業時にかかった費用(人件費等)を関係会社が弊社に対して請求したものです。
弊社は創業後赤字続きのため資金がありませんので、関係会社からの多額の請求を支払う能力がなく、2年以上放置してしまっています。
先日関係会社より、資金繰りで困っているので一部だけでも返済してほしいと言われましたが、当社も資金難ですのでどうすることもできません。
関係会社からは、「債権を売るかもしれない」「もし倒産したら債権者がそっち(当社)に行くことになるがいいのか?」と言われています。
実際のところ、この関係会社が倒産したら、弊社の債務はどうなるのでしょうか?
債権者に来られても、お金がありません、、、。
その場合、当社の大株主である親会社(当社に90%出資)が債務を履行しなければいけないことになりますか?
2)この関係会社が弊社に出資している資本金はどうなりますか?
会計上どのような処理をすることになるのでしょうか。
すみませんが、どなたかアドバイスいただけましたら大変助かります。
どうぞよろしくお願いいたします!
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
関係会社との「関係」が良く分かりませんので一般論として・・・
あなたの会社をA、関係会社をBとすると、Bが倒産した場合(倒産といってもいろいろあって、破産するか民事再生するかでも違ってきますが)、Bが保有するAへの貸付金(名目が未収入金でも立替金でも何でも同じ)は、管財人や監督委員などにより当然回収されることになります。
つまりあなたの会社に取り立てに行くということです。
また倒産前に他社に債権譲渡すれば、当然債権を譲り受けた者があなたの会社に請求してきます(実務的には債権譲渡の承認手続きの問題がありますが最終的には譲渡を止められない)。
しかしこれはBが倒産しようがしまいが、あるいは債権を他人に譲渡しようがしまいが、Aは必ず支払わなければならない債務ですから、Aにとっては事態は今までと同じことといえます。
つまりあなたの会社は、相手が誰であれ債務は支払う義務があるということで、今まで待ってもらえたものが今後はそうはいかなくなるということです。
Bが持つAの株式は、単なる有価証券という資産ですから、特にどうこうはありません。というかあなたの会社の今の状況だと有価証券としての価値はほとんど0ですから、管財人はどうすることも出来ないでしょう。
おそらくその株券は譲渡制限がついていると思いますので、実務的にはあなたの会社に買取を要請してくるでしょうが、断ることは可能です。
ただし経済的価値がない株でも、他人の手に渡ると新しい所有者があなたの会社の株主になりますから、それは覚悟しておく必要があります。
早速回答いただきましてありがとうございます!大変よくわかりました。
話がややこしくなるかと思い説明を省いておりましたが、
実は未支払のBからの請求は、Bが黒字決算にするための架空請求で、実態のないものです。
当時、弊社の社長はBの社長が兼任しており、
弊社の経理・財務もBに委託していたため、
決算時に勝手に計上され決算されてしまいました。
弊社の大株主がこれを知り問題となり、現在まで揉めています。
ですので、たとえ弊社に資金が潤沢にあっても、
問題が解決するまでBに支払うつもりはまったくありません。
最近Bの社長が交代し、新社長は当時の事情を知らないため、
支払を求めてくるようになりました。
このままBが倒産すると、事情はどうあれ、
無条件に債務履行を求められるということで、
弊社にとっては非常によろしくない事態になるということがよくわかりました。
どうもありがとうございました。
No.2
- 回答日時:
ANo.1です。
なるほど、そのような複雑な事情があったんですね。
ただ、それはそれとして厄介な問題がありますね。
まず、いくら当時の社長が勝手にやったとはいえ、虚偽の決算を作成し承認したということで、当時の取締役、監査役全員に責任問題があること。
それと、Aにとって架空の負債を計上したということは、おそらく赤字を穴埋めした資金ということになっているかも知れませんが、ありもしない赤字をでっち上げて税金をごまかした可能性があるということ。
そして最も大きい問題は、未払金という負債が帳簿上は今でも「存在」しており、現在の債権者から取立てされる立場にあることです。
A社とすればその未払金が架空のものであることを証明しない限り、誰が債権者であれ最後は支払う義務があることになります。
蛇足ながら、今後法的な解決が必要になるかもしれないので、早めに専門家に相談された方が良いと思います。
お礼が遅くなり申し訳ありません。
大変詳しくご回答いただきまして、とっても助かりました。
本当にどうもありがとうございます。
今後の対策について社内で話し合い、
弁護士に相談したいと思います。
ありがとうございました!
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