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サブプライムローンなどが組み込まれた証券化商品についていくつか質問させてください。


(1)返済金の行方について
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サブプライムローン個人利用者

住宅金融会社や銀行
(個人の住宅ローン債権)→(他と束ねて、小口の証券化商品にする)

投資銀行やSPC
(小口の証券化商品)→(不動産以外の債権※などと合成し、新たな証券化商品にする)

世界中の機関投資家やヘッジファンド

  ※一般の社債や企業向け貸付金、消費者ローン債権、自動車ローン債権など
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サブプライムローンの個人利用者がお金を返済できたとします。
直接の貸し手である住宅金融会社や銀行が回収したお金は、その先の権利が細切れになった転売先へはどういう手段でお金を渡しているのですか?細切れ証券を売る際に相手の振り込み口座番号を控える手続きがあったりするということでしょうか?
また、証券化商品の中にある無数の細切れ債権については、これらは全てローン利用者が返済した時には世界各国に散らばった1つ1つの転売先までにその返済金がいきわたるような仕組みになっているのですか?



(2)証券化商品を好んで買う機関投資家やヘッジファンドがなぜいるのか?

現代金融工学の高度な計算と格付けによる信用性の裏づけがあるのだと思いますが、買う側が考える具体的なメリットは、
・その証券化商品自体の価格上昇によるキャピタルゲイン
・その証券化商品自体の利回り
・細切れになったそれぞれの債権の元本
の3つなんでしょうか?

A 回答 (2件)

1.については、詳細はともかくとして、おおもとの住宅ローンを多数まとめたうえ、それらの金利支払いによるキャッシュフローをもとに担保証券が作られ次々と証券化されているのですから、おっしゃるとおり各段階ごとに支払うべき金利が決まっていて、通常の場合はその支払いが履行されるのだと思います。


ついでながら、米国の住宅ローンはノンリコースローンが主流です。この場合は、借り手がローンを払えない場合には担保となっている住宅を放棄して差し出せば(家を出て行く)債権者からそれ以上の請求はされれない仕組みです。債権者はその担保を売るなどして資金を回収するのです。また貸付の際の条件もその家が生むであろう収益を基礎に決められるという考え方です。もちろん住宅価格が予想外に崩れてしまえば、想定した収益は得られませんが。

2.は、世界的な低金利と金余りの状態があったため、少しでも有利な運用を目指す資金はヘッジファンドなどに運用を委託したわけです。
通常の債券や貸付などに飽き足らない資金ですから、何とか少しでも利回りの高い運用を目指しました。そういう意味では基本はキャピタルゲインというより、高利回りでしょう。
サブプライムローンという低所得者向けローンだけでは、多少利回りが高くてもそれほど商品に魅力は無かったのではないでしょうか。ところが例えばCDOというような優先劣後構造を使った証券化のテクニックが使われました。住宅ローンから生じるキャッシュフローを例えば二つに分けて、小さい部分の方には支払われる金利をその割合より相当多く分配する代わりに、貸し倒れの場合には優先してそれを賄ってもらう。残りの大きな部分には貸し倒れの引き受け順位を前者が全部賄っても足りない場合だけ引き受けることとする。つまり相当安全そうなわけです。当然、その分配布される金利は小さめで、つまり安全でちょっとお得な証券を作るのです。いずれも、おおもとの「低所得者あてのちょっとリスクの高い貸付」より投資家の意向に応じて魅力的な投資対象として生まれ変わって出現したのです。計算された格付けがこれにお墨付きを与えたことになります。でもその通りには行きませんでしたね。
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この回答へのお礼

(1)
具体的な手段のことは置いといて、とりあえずローン利用者の返済金は、細切れになったそれぞれの債権の行き着き先まで行き渡る、と覚えておきます。


(2)
>各段階ごとに支払うべき金利((1)より)
>高利回りでしょう。((2)より)
すいませんドシロウトなものでこれがわかりません。”金利”と聞くと、ローン利用者が元の貸し手に支払う金利(住宅金融会社や銀行)しか思いつかないんですが、各段階の金利とはどういうことでしょうか?


【補足(同じ疑問です)】
http://manabow.com/qa/securitization.html(本文は長いのでダルかったら読み飛ばしてください)

『言い換えると、住宅金融会社や銀行などはサブプライムローンの顧客から金利収入を得る権利だけを手元に残し、貸し出し元本を回収する権利、すなわち貸し倒れリスクを負う責任は、投資銀行やSPCに売り払ったわけです。』(リスクの転嫁-3段目より)
『(世界中の機関投資家やヘッジファンドが)証券化商品を購入する大きな動機が2つありました。ひとつは、サブプライムローンの金利が高く設定されていたことで、証券化商品の年利回りが米国債などに比べて大きく、資産運用の選択肢として非常に魅力的だったこと。』(リスクの所在が分からなくなる怖さ-1段目)
↑↑↑↑↑
上では元の貸し手は「金利分だけ取って元本分は他へ飛ばした」とありますが、下では「その”他”が金利を取る」と書いてあります。
私の予備知識が無いために読み間違っているのだと思います。良かったらどういうことか教えてください!

お礼日時:2008/10/22 10:48

詳細について、私も分からないことがあるので、確かなことから言うと、最初の貸し手である住宅ローン会社が金利を得る権利だけを手元に残すといっても、それを元に証券化商品の利息が発生しているはずです。

添付のサイトの説明は正確にいうとその金利はローン会社が証券を買った相手に支払っているはずです。
そうすると全部売ってしまってなにか得るものがあるのか、ということですが、ローン会社は貸付の手数料を得ることが出来ますし、証券化した売却する際に利益を得る余地(ローンの価格か金利の差で)があるのではないかと思います。ここは不確かですみません。
ただ、お考えになっているように、証券化商品の利息はもともとのローンの利息が源泉です。最初のローン会社は住宅ローンを証券化する金融機関などに売れば、その資金で繰り返し手数料などが取れるビジネスが出来ることになります。
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この回答へのお礼

わかりづらい長文を読ませてしまって恐縮です。
わかる範囲で答えてくださってありがとうございました。



今のところは
「ローンは細切れにされ他の細切れローンと混ぜられて、次々に世界中に転売された。ローン利用者からの返済金は、どういう仕組みと割り振りで行っているかは分からないが、最終的な世界中に細切れに散らばった転売先へと送金されるようになっている」
と覚えておきます。

間違っている、という方や
詳しくわかる方がいたら、引き続きお願いします!

お礼日時:2008/10/23 15:35

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