極真空手について質問します。私は現在、20代で子供の頃からの極真ファンで、大山倍達氏の著書を初めとして数多くの弟子達の著書を読んだり、インターネットで調べたりしているのですが、それらを読むと現在の極真空手と10年前20年前の極真空手はまるで違うような書き方が見られます。かつては、組手もガンガンに行い、稽古内容も非常に厳しくとても初心者にはついていけないような書かれ方を見ますが、実際の所はどうだったのでしょうか?やはり現在に比べてその武道性のような、厳しさ(稽古内容・組手のやり方等)は違うものだったのでしょうか?ご存知の方、教えてください。
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
10年前というと1998年ですね?
すでに大山先生は既に亡く、分裂もはじまっていたので今の稽古体性と大差はないと思います。
おおまかにわけて
1)大会以前の大山道場時代
2)大会がはじまって初期の時代
3)空手バカ一代の全盛時
4)梶原一騎と手を切り、ある程度スポーツとしての極真が確立した時代
5)大山先生の死から現代に至るまで
とに大別されると思います。
おそらく一番無茶苦茶な稽古内容だったのは(3)の時代じゃないですかね。いきなり千回拳立て伏せをやらせたり、素人同然の相手を自由組手で病院送りにした、とかいう話を聞いたことがあります。いくらやめても次から次へと入門者が来るのですから経営側としては別にどうってことないでしょう。当時は見学不可、入会前に道着代を含め当面のお金を徴収した後なのでむしろ適度に退会者が出たほうが好都合だったのです。
早速の返信ありがとうございます。空手バカ一代の全盛時というと、1970年代から80年代にかけてでしょうか?そうなるとなるほどという感じもしますね。ただ、大山道場時代も組手も現在とは違い、顔面・関節技・投げ技なんでも有りの壮絶な空手だったそうですが、空手バカ一代の頃の方がまだ凄い状態だったんですかね?出来ればご回答の方をお願い致します。
No.3
- 回答日時:
現在、極真の道場に通う者です。
入門して10年程経ちます。引っ越し等で道場も3回変わりました。
稽古の仕方は時代背景による大別も勿論ありますが、支部や道場による違いも大きいと感じました。
最初の支部はファールカップ特に義務無し、サポーターもレガースのみ必須という程度で、今思えば相当に初心者には厳しい環境でした。
稽古での組み手は帯の順番に並び巡回で全員とあたるため、先に進むにつれ上級者とのキツい組み手が待っていました。
膝サポーター無しの膝蹴りに何度も倒れ悶絶し、面白いように上段をパカパカ蹴られながら「間合い」の重要性を体感したものです。
次の道場はサポーター着用が非常に厳格で、忘れると組み手に参加できませんでした。スポーツ性は非常に高いと思いますし、何より怪我の心配があまりなく稽古に集中できる道場としては子供を通わせる親御さんも安心だったと思います。
私は稽古初参加の日に最初の組み手で「一発かましてやれ」とばかりに胴回し蹴りをしましたが(相手は先生だったため、余裕でかわされました)、練習生の皆さんがビックリしていたのが印象的でした。
入門した最初の道場ではそういう技も出来て当たり前、稽古で使ってこその技という雰囲気でスパーしてましたので。
スポーツ性が強すぎる事と、ちょっと年齢層が低すぎた事もあり、引っ越しで道場をまた変わりました。現在通っている道場です。
ここはキックの練習もあり、寝技の稽古も実験的にやったりと、格闘技としての空手を追い求める姿勢が強く、面白い日々です。
安全性は重要視され無謀な稽古はなく、「辛い人は見学してて下さい」と言われる状況ですが、目的の持ち方で取り組みは変わりますね。
分裂前の総裁の時代は、武道色が各道場とも強く、稽古の内容も相当に精神論が際立ったものと聞いています。補強といいつつ、それこそ何百何千という反復運動もざらだったようです。拳立ても路上(アスファルト)でやったそうですから。(当時を話す先輩方は本当に愛おしそうにその時代を話されます。)
武道としての空手は、現在ではむしろ他流派の方々がその精神性を受け継いでいるのかなと思います。一撃必殺は決して夢想やお題目ではありませんが、実際の試合で一撃のみで雌雄が決する事はまずありません。
なるほど。やはり支部や道場によって稽古内容は多少の変化があるのですね。指導者や生徒達の質によって変化があるのは致し方ないと思います。詳しい回答をありがとうございます。
No.2
- 回答日時:
大山道場時代の話は書物、伝説で聞いた程度ですのでなんとも言えません。
ただ当時は大山道場に限らず大学の空手部などでも部員が半年で一割程度になるくらい「空手とはごく一部の人間しかできないもの」だったんです。大会用のテクニックなら今の大会上位入賞者のほうがよほどすぐれています。しかし普通の運動能力のある若者なら週三回くらいの稽古でも4-5年で黒帯が締められるのが今の極真会館であることも事実。25年ほど前は初段でも一県の支部長がザラにいました。
>25年ほど前は初段でも一県の支部長がザラにいました。
これは知りませんでした。それだけ極真空手において黒帯を取得するというのは、大変な時代だったんですね。それだけ審査が厳しかったという事でしょうか?ご回答をありがとうございます。
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