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1918年から世界で大流行して数千万人の死者を出したスペイン風邪はどのような理由で消えてしまったのでしょうか? 1968年から大流行した香港風邪はいまだに消えていないのに。

流行が長続きするには強毒性は不利になるのでしょうか?

A 回答 (4件)

>弱毒性のA香港型が現在でも生き残っていることをどう説明するのでしょうか


 ウィルスでも細菌でもこれを根絶するのは不可能です。それはキャリアがいるからです。弱毒だとなおさらですよね。感染しても発病せず、そのウィルスを持ち続ける人や動物がいるのです。それがじっと体内に潜んでいて変異を繰り返し、感染力が回復するのを待っているのです。

>これはどのようなソースでおっしゃられているのでしょうか?
スペイン風邪が弱毒性というのは医学界では常識のようです。たとえば『スペイン風邪 弱毒』をキーにして検索して見て下さい。ゾロゾロ出て来ます。一例を下記に挙げておきます。

 強毒性というのは極めて致死率が高く、100%に近いのです。エボラ出血熱や鳥インフルエンザは罹かった個体が殆ど死んでしまいますよね。このようなものを強毒性と称します。スペイン風邪は結構生き残っているのです。それが逆に感染を広げる結果になるのです。エボラ出血熱が局地的な流行で治まっているのはキャリアが殆ど死んでしまうからだと推定されます。そのうちに耐性を持ったキャリアが現われるとえらいことになりますね。

参考URL:http://aogiri.cocolog-nifty.com/blog/2009/05/pos …
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

「強毒性」の定義についてURLを見させていただき、よくわかりました。スペイン風邪のレベルでは「強毒性」などという表現は使わないのですね。たいへん勉強になりました。

ただ、最初の疑問のスペイン風邪は1918年から数年で数千万人を殺したのに、そのあとは静かになっている理由はやはりよくわかりません。

ぼくに想像できるのは次のようなことですが、

・スペイン風邪は香港型と力はそう変わらないが、戦争のストレスにより多くの死者を出した。戦争が終われば普通のインフルエンザにすぎない。

・感染力が強すぎたために、感染可能なほとんどの人に感染してしまい、免疫をつけさせてしまった。香港風邪はそこまで感染力が強くないので、ほどほどに未感染の人を残すので後の年での再度の流行が可能。

じっさいのところどうなのでしょうか?

お礼日時:2009/06/16 15:54

所謂「強毒型」インフルエンザウイルスはヒトインフルエンザには存在しませんし、HA蛋白開裂部位アミノ酸配列が難開裂型であるためスペイン風邪は弱毒型であると考えられます。


質問者様のおっしゃるとおり病原性の強さをうかがわせるいくつかの事例はありますが、現在流行しているH1N1よりも病原性が強い程度の話だと思います。
実際のところは研究中で分からないのですが、病原性についてはウイルスの復元は可能ですが、「ヒト」で感染実験をすることは不可能なので確実なことは今後も不明でしょう。

で、何故スペイン風邪が消えてしまったのかも分かりません。
1つの可能性として、流行の後多くの人にスペイン風邪の免疫ができたため大きな流行がなくなり、被害報告がなくなった。また、ウイルス分離技術の確立がなされていなかったため、発見されなかった。そのため一時的に歴史から消えたように見られたのかもしれません。実際にH1亜型のウイルスは現在もヒトの間で存続していますから消えたとはいえないでしょう。
それよりもH2が消えたことのほうが不思議です。

>流行が長続きするには強毒性は不利になるのでしょうか?
不利になります。毒性が強いと、感染者の他の人にウイルスをうつす機会が減ります。調子が悪くて寝ていれば、他の人にうつすこともないわけです。なので、感染拡大の機会は発症前のごく短い時間のみとなって、流行拡大には不利です。
逆に有利なのは、発症することはないがウイルスは感染し、排泄するというものです。が、発症しなければ流行とはいえないでしょうから、ごく弱い症状したでず、「ちょっと調子悪いけどこのくらいで会社は休めない」と思うくらいの方がベスト(?)かと思います。
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スペイン風邪は弱毒性だったそうで、若い人で抵抗力にかなり問題のある人が亡くなったのだそうです。

弱毒性ですからペストのように罹かったら多くの人が死ぬというわけではなかったので、亡くなるべき人はそんなに多くはなく、その人達が亡くなってしまえば残った人達は生き延びます。生き延びればその人達には免疫ができますから二度とスペイン風邪にやられることはなくなります。従ってウィルスが増殖して人に感染するという感染のリングが切れてしまうのでスペイン風邪の流行が治まったのです。
ペストが治まったのも実はそのようなメカニズムだったのです。でも人口が1/3になってしまうほどの死人を出した後に治まったのです。

この回答への補足

その理屈ですと弱毒性のA香港型が現在でも生き残っていることをどう説明するのでしょうか?

また、
> スペイン風邪は弱毒性だったそうで
これはどのようなソースでおっしゃられているのでしょうか?

私の調べた範囲では、シベリアの凍土から取り出したスペイン風邪ウイルスを調べた結果、通常のインフルエンザは上気道で増殖するのに対してスペイン風邪ウイルスは肺で増殖して肺炎を起こすとか、増殖速度が速いなどいろいろな悪性のウイルスとしての特徴を持っていたはずですが。

補足日時:2009/06/16 01:03
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ウィルスも人間と一緒に死んじゃいますから。



というか、強敵が現れると、対策も強固になるので、技術が格段に進化します。戦争と同じ。
さらに強毒性すぎて、弱い人間が死滅し、抵抗力を持つ人間だけが残存するので、種族として人類が進化しました。

で、スペイン風邪は消えたわけではありません。当時、医学が未発達で、ウィルス学やDNA研究がなかったので(DNAが遺伝構造だと判明したのは1950年代)、スペイン風邪ウィルスのオリジナルの記録がなく、遺伝子構造がわからないのです。
消えてしまった訳ではなく、動物が抗体を持ち弱毒性となって、再度の進化で強毒性を獲得し、香港風邪に進化しているのです。
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