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こんにちは。
私は現在、イギリスに留学中のものです。レポートで日本のむかしばなしについて書きたいのですが、「鶴の恩返し」や「かぐや姫」が成立した時代は何時代だったのかということや、また物語自信の時代がわかりません。インターネットで探してはみたのですが、発祥地が検索されます。もし、ご存知の方がいらっしゃれば、教えていただけますか。よろしくお願いします。

A 回答 (3件)

竹取物語については平安時代の傑作『源氏物語』に、「物語のいできはじめの祖」と出てくるように、それ以前に成立したものだと考えられます。

かぐや姫については、『古事記』に「迦具夜比売命」という人物が登場し、そこから来たのではないかと思います。また、5人の求婚者については、「壬申の乱」の時に関係のある実在の人物(例えば藤原不比等など)をモデルに描かれているのではないかという説もあるので、その時代以降ということになるではないでしょうか。ただ、万葉集に「竹取の翁」が登場しないわけでもないので、微妙なんですが、どちらにしても、一般的には、平安時代、9世紀後半から10世紀前半頃の成立と考えられています。

「鶴の恩返し」については「鶴女房」と呼ばれる形態の話になります。「天女の羽衣」が「羽衣伝説」や「天人女房」と言われるような分類の仕方ですね。さかのぼっていけば、どんどんさかのぼれると思いますが、あくまで完成形だとするなら、中世後期、室町期だと考えられるようです。
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この回答へのお礼

お返事ありがとうございます。竹取物語は古事記の中の人物がベースになってるかもしれないとはまったくしりませんでした!とても興味深いです!そのあたりを調べてみます!ありがとうございました!

お礼日時:2003/04/17 18:49

昔話には基本的に時代がないと思います。

「むかし、むかしあるところに」で始る民話はいろりばた(囲炉裏端)でおじいさんやおばあさんが子供や孫に聞かせた物語です。はっきりしているのは自分たちの時代ではない事です。例外として「XXXの御世」という時の権力者名で時代を暗示している物語もありますが、これらは昔話には殆んどないと思います。英語のonce upon a timeで始る民話の時代背景を探る手法が役立つかもしれません。

口承の民話が印刷されるとき、文体によって時代が推察できるようになります。更に挿絵が加わると使用している機具や衣装、髪型から時代考証が出来るようになります。映画化されればさらにはっきりします。しかし、これらは作者が止むをえず時代設定をしたまでであり、国民多数が納得してくれるであろう時代にしているに過ぎません。

鶴の恩返しは絵本の挿絵や歌劇「夕鶴」の舞台から日本人なら漠然と15-16世紀ごろだろうかと思えるだけです。ヒントになるのは次のような物語に出てくる背景です。

*いろり
*はたおり機
*殿様
*小判
*物を作れば田舎でも貨幣に変えられるという商業の発達度
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この回答へのお礼

お返事ありがとうございます。そうですよね、昔の人も「昔々に・・・」というぐらいですから特定の時代設定はないですよね。鶴の恩返しは15、16世紀を探ってみます。大変参考になりました。ありがとうございます!

お礼日時:2003/04/17 18:46

 かぐや姫のもとになった「竹取物語」であれば、平安時代初期(10世紀前半)のようです。

もともとは口承文学でしたが、ひらがな文体に翻訳されたのがそれぐらいになるようです。

 鶴の恩返しについてはちょっと手もとに資料がないので、申し訳ありませんが・・・・(竹取物語は国語の便覧の解説です。)
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この回答へのお礼

早々のお返事ありがとうございます。平安時代初期だったのですか!!それがわかっただけでも、とてもたすかります。ありがとうございました。

お礼日時:2003/04/17 18:40

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