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インフルエンザ検査キットはあまり精度が良くなくて、
A型をB型または逆に判定してしまう事があると聞きました。
本当でしょうか?

子供が先日B型と判定されたのですが、
休園中、子供の通っている保育園のクラスで
新型インフルエンザが集団発生しました。
B型に罹患したのはうちの子供だけでした。

実は、B型ではなくて新型だったのかな?

A 回答 (1件)

 獣医師でウイルスに専門知識を有します。


 縁あってインフルエンザの検査キットは獣医領域でも極めて重要なツールになっているので、多分ほとんどのお医者さんよりキットの選定も使用も注意してやっています。鳥インフルエンザの診断に使うので、陽性が出た時は即全国ニュースになってしまいます。

 キットによってもけっこう違うのですが、一般的にインフルエンザ検査キットは感度は低いです。つまりかなり多くのウイルス量がないと「陰性」と判定してしまう、ということです。発症初期に検査しても陰性になってしまうことがあるのはこのためです。
 また、ウイルスの株(タイプとでも理解しておいてください)によっても、かなりの感度差があります。相性がある、と考えて頂いても良いでしょう。これはつまり、同じウイルス量を持つ患者を検査しても、片方は陽性になり片方は陰性になる、ということがあり得る、ということです。
 さらに、インフルエンザではない"何か"に反応してしまって陽性になる、ということがあります。これを非特異反応といいます。データ上は、この非特異が起きる確率は1~3%くらいでしょうか。これはそれぞれの検査キットの取説にきちんと書かれています。

 というわけで、この検査による誤判定の可能性としては、
1.感度不足による偽陰性
2.株との相性による偽陰性(これも本質的には感度の問題)
3.非特異反応による偽陽性
 があるわけです。

 で、たいていの検査キットはA型とB型を同時に判定できるようになっているのですが、このA型とB型を間違える反応はまず起きません。起きたという報告も聞きませんし、そんな検体を見たこともありません。
 A型B型が共に陽性になる、という検体は稀にあります。
 ヒトの場合はA型B型のインフルエンザが同時感染している、という可能性もゼロではないのですが、とりあえず非特異を疑うのが普通です。私達は鳥の検査に使っているので、鳥にはB型は感染しませんからAB両陽性は間違いなく非特異と判断します。
 ですが、実際はA型に感染しているのにA型は陰性でB型は陽性という反応をすることはあまりないでしょう。

 まあ可能性の話をすれば、A型は感度不足か何かで陰性と出て、B型は非特異で陽性になってしまった、ということになるわけですが、確率的には激レアでしょうね。あり得ない、というほどの確率ではなさそうですが。

 疫学的に、質問者さんの地域で小規模であってもB型の流行が見られているのなら、検査が正しくB型に間違いないという可能性が高いと思いますが、もしそうではないのなら、上に述べたような「感度不足+非特異」によってB型と診断された可能性もゼロではないと思います。
 その時のお医者さんにそういったことが聞けるような状況でしたら、聞いてみても良いかもしれません。
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この回答へのお礼

詳しくありがとうございました。
もし、新型だったらこれからの感染防御を気にしなくても良いので
ちょっとラッキーかなと思っていたのですが・・・。

B型は、こちらの地域では小規模な流行があるようなので、
多分、B型だったのでしょう。

勉強になりました。

お礼日時:2009/09/03 11:56

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