プロが教えるわが家の防犯対策術!

QA236
Fools! They know not how much more the half is than the whole, nor what great advantage there is in mallow and asphodel 1301.
(ll. 42-53) For the gods keep hidden from men the means of life. Else you would easily do work enough in a day to supply you for a full year even without working; soon would you put away your rudder over the smoke, and the fields worked by ox and sturdy mule would run to waste.
試し訳
馬鹿な! 彼ら(王たち)は半分が全体よりいかに多いかを知らないか、あるいは、ペポカボチャやスイセンにどれほど偉大な利点があるかを知らない。(注1301)
というのも、神々は人間から生きる意味をかくまっているからだ。
(II.42-53)
だから、お前は仕事もせずに丸一年を過ごすために、一日で仕事を全部、簡単に済まそうとし、そのうち、自らの指針を煙に巻いて、田畑は牛を使うだけにして、不屈な騾馬を無駄にする。
*1301の番号は脚注番号らしい。
*この段は『仕事と日』松平千秋訳 p40 「パンドーレーの物語」にある。
   意味は似ているが、表現は異なる。  
質問
(1)soon would you put away your rudder over the smoke,について
  rudder over the smokeを「闇に葬る」と訳せるでしょうか。
(2)would run to waste;「無駄にする」 
これはcowとmuleを対比しているようです。
wasteはno workの意味で使われた。
文字通りに訳してよいでしょうか。
(3)butについて
    ‘前半のことを知らない。しかし、お前はこうだ‘ ではないと思いました。
    ‘前半のことを知らない。だから、お前はこうだ‘ と解釈しました。
    ‘前半のことを知らない。さもなければ、お前はこうするだろう‘
どれが正しいでしょうか。   
 (4)意味がよく分からない句
それぞれ逸話があると思われ、当面、文字通りの訳でよいと思います。
    (a) how much more the half is than the whole
    (b) what great advantage there is in mallow and asphodel
(c) the gods keep hidden from men the means of life
*marrow;ペポカボチャ
*asphodel;スイセン

A 回答 (1件)

(1) would you put away your rudder over the smoke



over the smoke は、「ちょっと一服」という感じです。
smoke は、タバコを吸うこと。over は、例えば over a coffee というと、コーヒーを一杯飲むこと。
よって、「仕事の手を休めること」を表しているとも解釈できます。

rudder は、船の「舵」。船を針路に従って進めます。だから、「指針」を比喩的に表現したものとも取れます。

全体としては、「怠け心を起こして、進むべき人生の指針を見失ってしまう」という意味のように、私には読めました。


(2) the fields worked by ox and sturdy mule would run to waste

日本語訳では「不屈な騾馬を無駄にする」となっていて、run to waste の主語を mule だけに取っているようですが、by ox and sturdy mule というふうに ox and mule をひとまとめに読むことも出来ます。
すると、「牛や屈強な騾馬で耕作されていた田野も、荒廃に帰してしまう」という解釈も可能ではないかと思います。
牛や騾馬を使うのは人間で、その人間が「怠け心」を出してしまうと、それらの動物を使って耕作することをしなくなるでしょうから。

run to waste = 荒れ果てる、荒廃する、使いものにならなくなる


(3) but

ここに引かれた英文の中には、but という語はありません。


(4)

> how much more the half is than the whole

「半分は全体よりも、より価値があるということを」

遺産相続分についての争いで、弟は「半分」以上のものを取ってしまった。
そのような強欲は、最終的には益にならないぞ、と戒めている。
つまり、仲良く半分づつにしておけば、諍いもなく、平穏に事が済んだのに、ということ。

> what great advantage there is in mallow and asphodel

「アオイやユリのようなありふれた植物でさえ、偉大な面を持っている」

『新約聖書』の「福音書」にあるイエスの言葉(野の百合のたとえ)を連想させます。
野に、自然に咲いている野辺の花。何の諍いもせず、欲を出すこともせずに、あるがままの姿で生きている。
そのような存在のようであることが、人間としても好ましい生き方ではあるまいか、という意味を込めているのでしょう。

> the gods keep hidden from men the means of life

日本語訳は means を mean の複数形と解して「意味」と訳しているが、これを「手段、資力」を意味する means という語であると見てみても面白い。
そうすると、「神々は、人生の富というものを、人間に気づかせないようにしている」とも読める。
どうしてかというと、「さもなければ、1年でやる仕事を1日だけで済ませようとするだろうから」となる。
「意味」なのか「富」なのかを確かめるには、ギリシャ語の原文に当るしかないでしょうけど、一般の読者にはそこまでの区別は必要ないかもしれないですね。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

回答の意味が分かるようで、ちょっと難しい。
 回答をヒントに、考えて見たいと思います。
 再質問させてください。
ありがとうございました。。

お礼日時:2010/01/05 19:25

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!