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アメリカの連続TVドラマBONESを観ていたら、胃酸の正体は本質的には塩酸だ、といっていました。
それでウィキペディアで調べたところ、やはり胃酸は「化学的には塩酸」との記述があります。
そこで質問なのですが、胃酸過多(胸焼け)を解消する胃腸薬というのは、要するに塩酸を中和させる何らかの化学物質、と考えてよろしいでしょうか?
また、もしそうならば、具体的にその中和剤とは何ですか?
理科の実験でいえば、確か塩酸は水酸化ナトリウムと結びついて無害な水と食塩になるはずですが、そもそも水酸化ナトリウムを飲んでもよいのか?という疑問があります。
また、塩酸はアルコールとも結合するはずなので、だったら胸焼けになったときに酒を飲んだら直るのか?という疑問も沸いてきますし、塩酸とアルコールが結合して妙な有毒ガスが生成されて、それが胃から湧き上がってきたりしないのか?とも思います。
以上、よろしくおねがいします。

A 回答 (3件)

胃酸を中和するために使われる制酸剤には、主に以下のようなものがあります。



・ケイ酸アルミニウム
・水酸化アルミニウムゲル
・水酸化マグネシウム
・ケイ酸アルミン酸マグネシウム
・メタケイ酸アルミン酸マグネシウム
・炭酸水素ナトリウム
・沈降炭酸カルシウム
・無水リン酸水素カルシウム
・炭酸マグネシウム

これらは基本的には胃酸と化学的に反応して、酸を中和する働きがあります。
炭酸水素ナトリウムは重曹のことですが、胃酸と化合して主に炭酸ガスが発生し、ゲップという形で排出されますが、もちろん無害です。

参考URL:http://www2.incl.ne.jp/~horikosi/No41.html

この回答への補足

ありがとうございます。
ここに完全な答えを見出したように思います。
制酸剤というものは胃酸を化学的に中和するものである、という明確な根拠を与えていただきました。
やはり、それ自体が無害(またはストレスが低レベル)で、なおかつ中和によって生成される物質も同様に安全性が高くなることが中和剤の条件なのですね?
よく分かりました。

補足日時:2010/04/02 12:28
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基本的に「胃酸を抑える薬」は、細胞による胃酸の分泌そのものを抑える薬なので、産生、アルカリ性に関係ありません。


つまり、胃酸を分泌しろと言う信号をブロックするタイプの薬と、細胞がさんを分泌するポンプそのものをブロックして、酸がでないようにする薬です。

このような良い薬が出てきたため、炭酸水素ナトリウムは今ではあまり使われません。中和するには分泌されたのと同じだけの量を飲まなければなりませんが、これからどれだけ胃酸が分泌されるかを知る手だてはないため、分泌させないことが重要になるからです。
なお、アルコールはこの防御因子を根こそぎ剥がしますので、胃は荒れます。

なお、胃薬にはほかに、胃粘膜が自分を守る防御因子を増強する薬剤や、胃腸の動きを即新指定もたれを改善する薬などがあります。

この回答への補足

ご回答ありがとうございます。
当方の質問内容はタイトルにも記述させていただいた通り、あくまで「胃酸の中和方法」です。
この部分が回答者様によって「胃酸を抑える薬」に書き換えられてしまっておりますが、それは当方の質問の主旨ではございません。
なお、炭酸水素ナトリウムは「胃酸を抑える薬」ではなく「胃酸を中和させるもの」だと心得ております。その点は他の回答者様ならびにウィキペディアにも記述されておりますし、化学的に考えてみたのですが、
NaHCO3+HCl=NaCl+H2CO3=NaCl+H2O+CO2
ということで説明がつくと思います。

補足日時:2010/04/02 12:32
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 アルカリ性が強い環境下では、タンパク質は溶けてしまいます。


 つまり、水酸化ナトリウムに直接触れると、皮膚や肉が溶けて、大変な事になります。
 直接飲む等もっての外です。
 胃酸で中和されると考えておられるのかも知れませんが、胃液と完全に混ざる前には、水酸化ナトリウムの濃い部分も生じますから、胃酸から胃壁を保護している粘液を分泌している細胞が死滅して、胃に穴が開くおそれがあると思いますし、口や喉の内側も溶けて爛れてしまいます。
 胃酸を抑える胃薬に使われているのは、水酸化ナトリウムではなく、炭酸水素ナトリウムです。(勿論、全く別の成分を使用した薬もあります)

【参考URL】
 制酸薬 - Wikipedia
  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%88%B6%E9%85%B8% …

 炭酸水素ナトリウムは、重曹として食品にも使用されている事からも御判りの様に、アルカリ性は肉を溶かす程の強さではありません。
 水酸化ナトリウムの様な強い塩基性物質は、水中ではその100%近くが、ナトリウムイオンと水酸化物イオンに分離しているため、強いアルカリ性を示します。
 強い塩基性物質で胃酸を中和しようとしても、少しでも胃酸の方が多ければ、胃液は強い酸性となり、少しでも胃酸の方が少なければ、胃液は強いアルカリ性になってしまい、安定しません。
 一方、炭酸水素ナトリウムの様な弱い塩基性物質は、イオンになるのは一部だけで、大部分は分子(の様な状態)のままです。
 弱い塩基性物質が胃液に溶けると、胃酸が弱ければ、塩基性物質がイオンに分解する割合が少ないので、胃液が強いアルカリ性になる事はありません。
 逆に、胃酸が強ければ、塩基性物質が分解して出来た水酸化物イオンが、胃酸の中の水素イオンと結合して、水分子に変化して失われてしまうので、水酸化物イオンの濃度を保つために、塩基性物質のイオンに分解する割合が増えるので、胃酸を中和します。
 つまり、弱い塩基性物質であるからこそ、胃酸を抑えるための薬になり得るのです。

この回答への補足

ご回答ありがとうございます。
私が質問させていただいていた物質は制酸薬というのですね。
よく理解できました。
私の質問の記述が適切ではなかったために、あたかも個人的に何らかの化学物質を制酸薬として飲み込んでみようと画策しているかのような誤解を与えてしまったかもわかりません。
そのような予定はございませんので、ご安心くださいませ。

補足日時:2010/04/02 12:09
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