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私は、7月中旬に生体弁での、弁置換手術を予定しています。
先日も質問したのですが、また、不安なことがでてきました。
どなたか教えてください。

生体弁の再手術をしなければならない原因として「弁の変性や石灰化を起こし、時には弁の縫合部に亀裂を生じたりします」とあります。

質問です。
(1)わたしは、術後、ジョギング、水泳等の運動は日常的に行なおうと考えています。これらの運動は、生体弁の寿命を短くし、再手術の時期を早める行為なのでしょうか?
(2)また、これらの運動をしたいのならば、機械弁を選択した方がよいのでしょうか?
(3)機械弁を付けてるかたは、日々、「脳血栓になってしまうのでは?」との恐怖感をいつも感じているのでしょうか?
ご存知の方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えてください!お願いします!

A 回答 (1件)

通りすがりの者です。

一般人の自信無しで恐縮なのですが一言。
始めに僧房弁位に生体弁を使う場合についての御質問に以前回答した事があるのですが質問者の方に放置されてしまったので一応参考URLに入れておきます。御一読ください。
また、以前の御質問も読ませていただきましたが既に専門家の方より回答が寄せられており生体弁のメーカーのHPも紹介されておりますので知識も既にお有りでしょうからお役にたてないかも知れませんので悪しからず。
さて、大動脈弁位における生体弁の成績は良好である事は諸家の報告にみられDavidらは723例のブタ弁(ハンコック2)の大動脈弁置換術の12年の構造的弁劣化回避率が95%と報告しLegarraらも同様の弁で5年-95.1%、10年-77.9%と報告しています。また、高齢者程成績が良くなる事も一般的に知られていて、これも同様の弁の大動脈弁置換術で全体として10年-95.1%、15年-81%であった時に65才以下だけだと15年-72%なのに対して65才以上に絞ると15年-99.6%になったとの報告があります。しかし、この弁は現在薬事法の届け出絡みの問題で昨年メーカーが自主回収してしまって市場に出ていません。そろそろ出荷が再開されると言われていますがmasao08さんの手術の際にあるかどうか・・・。他の生体弁として認可されているものとしてカーペンターエドワーズ牛心膜弁があってこちらも第二世代と言われるグルタールアルデハイド処理の低圧処理されていて耐久性はさほど変わらないと言われています。平均65才の母集団で17年-78.6%との報告もあります。ただし構造的弁劣化の原因がブタ弁の場合石灰化が主であるのに対して牛心膜弁の場合生体弁組織の圧による機械的断裂が多いという報告もあり施設によっては圧を受けやすい弁輪径25mm以上の症例ではブタ弁を第一選択としていた所もありましたが市場に出回っていないのでは選択の余地は余り無いかも知れませんね。
機械弁については参考URLの成績を御参照ください。
ここでも書いたのですがもし、既に心房細動があったり血栓症などを起こした経験がある場合はワーファリンが切れない可能性が高いので生体弁を入れる恩恵に与れません。その場合耐久性に優れ再手術になる可能性の低い機械弁を選択する方が一般的だと思います。
また65才以下の年令の方の場合も機械弁を選択する方が多数派でしょう。
例外的に心機能があまりに悪く将来移植への待機で補助人工心臓をつける可能性が高そうな方の場合は機械弁だと補助循環中に血流が無くなって直に血栓弁となるため生体弁の方が良いとする意見もあります。
また閉鎖不全症だけでなく弁輪狭窄があって弁輪拡大術を施行する場合は生体弁の大きなステント(弁を支持するための周りの構造物)を嫌がって機械弁を第一選択としている施設もある様です。
また、重要な事ですが生体弁であっても血栓塞栓症のリスクは機械弁程で無いにせよ必ずあると言う事も頭の片隅に入れておかれて方が宜しいかと・・・。
これらをふまえて僕なりに御質問へお答えするなら・・・
1)生体弁の劣化をすすめる一因は高い圧にさらされる事である事は一般に言われる所です。僧房弁位の成績が悪い原因も大動脈弁の場合閉じた時にかかる圧は大動脈拡張期圧(60~90mmHg位)であるのに対し僧房弁は左室収縮期圧(90~140mmHg位)である事が言われています。従って拡張期圧まで上がる程運動をすれば理論的には劣化を速める事になりますが普通は運動で拡張期圧まで上がる事は少ないと思います。従って普通の運動位は生体弁の劣化という意味では可能ですが術後の左心室機能がどれくらいか?また人工弁を入れた事により弁狭窄の所見が無いか?など詳しく診てからで無いと難しいと思います。更に水泳などの運動は胸骨正中切開で手術した場合完全に胸骨がくっつくまでは腕の激しい動きの伴う泳法の場合胸骨の動揺を来す恐れがあるのでしばらくは許可されないと思いますが・・・。
2)むしろ運動をしたいのなら外傷による出血の危険などを考えると生体弁の方が有利だと思われます。しかし65才以下の方の場合は再手術が必ずあると思った方が宜しいかと・・・。
3)前にも述べていますが生体弁であっても血栓塞栓症のリスクは必ずあります。このようなリスクは起こった人にとっては100%の出来事であり生体弁を入れていても心配する人もいるし機械弁でも全く心配せずにワーファリンの服用も不規則と言う人もいて要は本人の考え方次第だと思われます。
といった所になりますでしょうか?
一般人の自信無しのくせに長々と書き込んで申し訳ありませんでした。既に御存じの内容でしたらお許しください。 
最後になりますがmasao08さんの手術の成功をお祈りいたしております。
御自愛ください。
それでは。

参考URL:http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=420006
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。
これほど沢山の情報戴き、感謝いたします。
ブタ弁は自己回収されていたんですか~。
ブタ弁の情報はいろんなサイトに出てるのに、ある方に、「現在は牛の弁しか選択できない」とコメントいただき、
「何故だろ?」と考えていたところでした。
困ったもんですね~!一生の問題としている人が沢山いるというのに・・・。ですが、おそらく私は牛の生体弁を選択すると思います。まだ迷ってますが。
沢山の貴重な情報、ありがとうございました。

お礼日時:2003/07/01 09:19

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