肺がんの骨転移に対する放射線治療について
74歳の母親ですが、2年前の3月に大腸がんの手術を受け、その年の9月に肺転移、その後複数クールの抗がん剤治療を、種類を変えて計3回受けた後、最近になって壮絶な副作用・痛みを訴えたため入院しました。 検査の結果、背骨に対する2箇所の転移が確認されました。 なお原発の大腸がんはもう大丈夫なのですが、肺がんは相変わらずの大きさです。 骨転移を来したので、抗がん剤治療は失敗だったのだと思います。 主治医はすぐに遠い病院に転院し、今後放射線治療を行ってもらうと言います。
骨転移をするということは、癌が体に広範囲に散っていることを意味すると言います。 放射線でたとえ運良く背骨の腫瘍が縮小したとしても、原発の肺がんの治療ではありませんし、他にも無数の癌が大きくなっていくでしょう。 中でも肺がんがすぐにまた致命的なサイズになるのは時間の問題です。 放射線はあまり期待できないと思うのです。
私は抗がん剤治療で十分苦しんだ母に、治りもしない放射線治療でまた新たな副作用にこれ以上苦しんでほしくないのです。 現状背骨の癌が背骨を圧迫して母は歩けません。 また抗がん剤の副作用も残っています。 しかし私としては早めに退院して、(食事に気をつけて最後まで望みは捨てないまでも)、早めに緩和ケアに切り替えた方がいいと思っている次第です。 転院先の病院で放射線の効果がなかったら、「もう治療法はありません」と言われるのと思っています。 しかし副作用は確実にあります。 あるいは放射線で背骨の癌が一時的にでも縮小すれば、痛みも和らぎ、事実上緩和ケアの役割も果すのでしょうか?
私には「抗がん剤さえやらなければ、(最終的にはがんで命を落とすにせよ)、最後まで健康に生きられる期間がずっと長かったのに。」という思いがあります。 何故ここに来て、放射線で余計に苦しむ期間を長引かせる必要があるのでしょう? 病院(現在の医学界)は、転移癌に対し、治す力はないと聞きます。 なのにアレコレ治療を行って、患者を苦しめるという告発本もたくさん読みました。 母自身は、「放射線に最後の望みをかける」というよりも、断ることで見放され、例えば体が痛くともモルヒネも処方してもらえないような、本当に救いの無い状況に陥ることを恐れています。
私は主治医と対立するのではなく、「抗がん剤の副作用で母は十分に苦しみました。 いますぐ放射線治療で新たな苦しみを経験することは憚られます。 少しお時間を下さい。」と言って、退院させたいのです。 今後も今の病院にもお世話にもなりながら、自分で母の面倒をみたいと思っています。
とはいえ元々、家での痛がり方が尋常ではなかったから、(3週間前)入院させたのです。 そして転移も見つかりました。 当然家に戻ることに大いに不安を感じます。 しかしこのままでは、ベルトコンベアー式に放射線治療を受けさせられます。 治る確率が1割でもあるなら頑張りますが、そうでないなら遠い病院への転院も負担です。 今まで散々受けて効果のなかった、すさまじい副作用を伴う抗がん剤治療、そしてこれから放射線治療、もうたくさんです。
もっとも退院するにも、今は歩けない状況です。 腫瘍が背骨を圧迫して歩けないのか、抗がん剤の副作用の方が大きいのか分かりません。 正直私も、これからどうしていいのか分からないのです。 皆様ならこの状況にいたら、どのような判断をなされますか? お聞かせ頂けましたら幸いです。 よろしくお願い致します。
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
骨転移に対する放射線治療には、疼痛を和らげるという意味があることを
ご存知でしょうか?
http://ganjoho.jp/public/cancer/data/lung.html
http://www.gsic.jp/cancer/cc_20/rd01/02.html
http://www.novartis.co.jp/byoki/kotsuteni/haigan …
私には「抗がん剤さえやらなければ、(最終的にはがんで命を落とすにせよ)、最後まで健康に生きられる期間がずっと長かったのに。」という思いがあります。
ごもっともな思いだと思います。
ですが、これは結果論です。
逆に、抗がん剤が奏功すれば、まったく逆の感想をお持ちになったと思います。
残念ながら、現在の抗がん剤治療は、賭けみたいなものなのです。
実際に効くのは、平均して3割程度。残りの7割は効かないのです。
それどころか、副作用で苦しみが増す場合もあります。
でも、効くか効かないか、ほとんど、やってみないとわからないのです。
(一部の抗がん剤は、事前に、効く・効かないが分かるようになってきました)
質問者様の場合、結果は悪い方になりましたが、でも、するべきことを
しているのだと思います。
くれぐれも、ご自分を責めないように。
また、どうも、医師とのコミュニケーションに深みがないように思います。
つまり、医師の説明が十分ではないように思います。
先に述べたように、骨転移に対する放射線治療は、がんを治療するという
より、患者の苦痛を和らげることに主眼が置かれています。
それは……
「体が痛くともモルヒネも処方してもらえないような、本当に救いの無い状況に陥ることを恐れています」
という言葉にも表れています。
患者が痛がっているのに、モルヒネなどを投与しないとは、考えられません。
ですが、それを想像させるほどに、意思の疎通が良くないように思えます。
アドバイス
がん専門病院で、疼痛緩和のための放射線治療を受けられることを
お勧めします。
残酷な言い方かもしれませんが、QOLを考えれば、積極的な治療ではなく、
疼痛緩和を中心とした緩和ケア病棟への入院を検討されては
いかがでしょうか。
現状では、緩和ケア病棟への入院は順番待ち状態で、1ヶ月待ち
と言うことも珍しくないので、手を打つならば、早いほうが良いです。
「都道府県名+緩和ケア病棟」で検索すれば、ヒットすると思います。
ご参考になれば、幸いです。
>残念ながら、現在の抗がん剤治療は、賭けみたいなものなのです。
>実際に効くのは、平均して3割程度。
それは奏功率の話ですよね? 確か「腫瘍が半分以下のサイズになる期間が一定以上続くと効果あり。その後癌が復活して死に至っても、効果ありの範疇に統計上入り続ける」と。 しかし実際患者が望んでいるのは、完治が無理なら癌と共存した生活が送れることであり、その意味で全滅に近いのではないでしょうか? 私の母のようにお医者様を全面的に信頼する人間にとっては、それこそNo.2の方が言うように、「転移癌に対し現代医学は無力」とはっきり宣言してもらった方が、ずっとありがたいことです。 抗がん剤をやらず、最初から無治療+緩和ケアでいけば、余計な苦しみをせずにすみます。 ”無治療”と書いたのは、下手な悪あがきをすると、No2の方が言うように、民間医療に洗脳されるな!みたいな扱いを受けるからそう書きました。 利用すれば悪徳業者が暗躍する魑魅魍魎が跋扈するような世界に足を踏み入れることになるのでしょうが、例えば、元フジテレビアナウンサーの黒岩さんが著した本に、彼のお父さんが、抗がん剤治療から離れて平穏な暮らしを取り戻してから、CTの画像上腫瘍が消えた、という内容のことが書かれています。 こういうのは病院の治療では絶対におきません。 可能性が期待できる、苦しまずにすむ、そしてペテン業者に引っかからないようにお金をかけず、まずは健康的な食生活と食欲を取り戻す。 ”無治療”は、病院でいろいろいじられるより、すっといいです。 ですが医師にはっきりそんなことを伝えたら、「もう来なくて結構」と言われるのがおちです。 モルヒネ云々のくだりはそういう意味で書きました。
延々と進歩しない抗がん剤の臨床試験を何十年も繰り返して、患者は自分だけは治る可能性ありと思って抗がん剤治療を受け入れる、そうした構図は私の母がお世話になっている病院だけでなく、日本全体にあるのだと思います。 つまり殆ど全てでコミュニケーション不足なのではないでしょうか?
医者を縛り付けている、標準治療とか、厚生省の指導とか、あれは今後なんとかならないものでしょうか? もっと治療の選択権が医師側にあったら、食事療法とかいろいろ取り入れて、標準治療よりは効果をあげる病院も出てくると思います。 そしたらその病院に患者が集まり世間に紹介されて、一般化するかもしれません。 今は食事療法とか代替治療とか、そんな言葉を出しただけで白眼視されます。 ですが患者を全滅させて、(保険がきいてるからあまり感じないですが実際は)高いお金をとって、しかも副作用で苦しませる抗がん剤の方が、よっぽどひどいです。 国と製薬会社と医局の悪のトリオが、自分達のミスを認めず代わりに、(実際これもかなりのわるですが)詐欺療法の業者だけを悪者にし立てあげていますが、自分達の勧める標準治療に効果がないから、悪徳業者に客が集まるのです。 効果がないことをはっきり認めて、もう今後は患者に毒を仕込むような治療をやめるべきです。 多くの患者は病院でそんな変なことするわけないと、いくら説得しても結局抗がん剤治療を受けてしまいます。
どんどん進化する癌細胞を封じ込めようとして研究しても袋小路に陥っているだけと、前にNHKスペシャルでやってました。 優秀な頭脳を持つお医者様がそんな研究をするのは、才能の無駄使いです。 あと患者にしてみたら、1日中いたいいたいと副作用に苦しむのは大変なことです。 むしろ癌は自然死の一つと受け入れて、緩和ケアだけやってもらった方がずっといいと思う訳です。
と、有り難いアドバイスを下さった方に、筋違いにもぼやいてしまいました。 (すいません!)
放射線が緩和ケアになると確認できて安心しました。 その点は確かにコミュニケーション不足でした。
No.2
- 回答日時:
私もNo.1の方と同様、医師とのコミュニケーション不足を感じます。
十分に説明を受けていないため誤解があるのでしょう。まず、大きな間違いは、遠隔転移がある時点で完治する治療は存在しないということです。抗癌剤は治す為の治療ではなく進行を遅らせるための治療です。肺転移がわかってから一年半も生存していることは十二分に評価できますし、骨転移は抗癌剤の失敗ではなく、抗癌剤の限界です。もし、遠隔転移後無治療であったら、平均予後は半年以下です。
放射線治療は姑息的治療です。すなわち、痛みを取るためだけの治療です。新たな抗癌剤治療の話はありませんよね?現段階ですでに緩和治療です。放射線治療による副作用も確かにありますが、そのリスクよりも放射線治療による除痛が大きいため勧められているのだと思います。
そもそも、すさまじい副作用とまで表現された副作用とはなんでしょうか?
現在の癌治療の進歩は、治療そのものと同様に副作用対策も大きいです。一昔前と比べると雲泥の差です。癌治療専門病院(放射線治療を行うほどの病院ならそうでしょうが)での相談も意味があると思います。
最後に老婆心ながら・・・
文中に食事に気をつけてとか、告発本など出てきますが、民間療法をお考えですか?
全て詐欺か無知によるものです。唯一の効果は、患者さんの家族が患者さんのために頑張っているという心の支えのみです。
貴アドバイスに対する返信をまとめてNo.1の方の所に書いてしまいました。
私の母は転移が確認できてからしばらく無治療ですごし、その後、医師があまり勧めない、毒にも薬にもならないと言われるuft-lvの錠剤を服用。 去年の秋以降にやっと、点滴で抗がん剤を始めました。
食事が取れていた間は、私がゲルソン療法もどきの食事やジュース、サプリメントを取らせていたので、何が効いて2年近くもったのかは分かりません。 とにかく言えるのは、点滴の抗がん剤を数クールやってから、そんなことを言うはずない母が、「お願い殺して」とか「そこから飛び降りたい」と言うようになった、つまり痛みから死を願うようになったのです。 こんな寿命の延長はどう考えてもおかしいです。 本人にも家族にも地獄と化します。 癌に対する現代の医療が間違っていると主張するゆえんです。
あなた様はきっとお医者様と思います。 心あるお医者様なら、効果のない治療を患者に施し、苦しみながら死んでいく姿に疑問を感じるところも大いにあると思います。 そうした方から、自分でより可能性のある治療をすすめるクリニックを開くともあると思います。 ですから”全て詐欺か無知”と断定するのは疑問です。 殆どの医師がたばになって研究し、臨床を繰り返しても効果が上がらないのに、抗がん剤治療という縛りから離れるために独立し、自分1人で模索しているお医者様もいると思います。
たとえいなくとも、現代のがん治療について主流派のお医者様のがん治療に対する間違った治療法こそ、再考して頂きたいです。 1人の医師が考えてもどうにもならない事態ですから、現場でマニュアル通りやった方が悩まず楽かもしれません。 ですが少なくとも、民間療法を”全て詐欺か無知”と断罪す資格はないはずです。 国からお墨つきを得ている、効果を上げないで苦しませる医療が、国からお墨付きを得ず、同じく効果を上げないで金儲けに走る、しかし肉体的には患者をあまり苦しめない療法を批判しても、説得力に欠けます。
とまた憎らしいことを口にしてしまいました。 No.の方への返信に続いて反省しないといけませんね。 アドバイスには感謝です。 ためになりました。
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