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欧米列強の外圧を受け、日本史上最大の危機と言われた江戸時代末期は、明治維新という世界史にも類がない程の鮮やかな革命によって見事に乗り越えました。ところが今、日本は再び史上有数の国難を迎えています。少子化、不況、デフレ、 破綻寸前の財政赤字…。この国難を乗り越えるにはどうしたらいいでしょうか?政治・経済上の対外開放政策、あるいは思いきって移民政策など何でも、これはという提案をお聞かせ下さい。「歴史に学ぶならこうすべし」式の回答も大歓迎です。

A 回答 (3件)

まず、「明治維新が革命かどうか」という問題があります。

ぶっちゃけ(死語)、明治維新つーのは徳川家と薩摩、長州、公家の権力闘争に他なりません。民意とかそういうのはあまり影響していないんですね。だからはっきりいって、志士たちもこれといった戦略があったわけではありません。結構体育会系のノリというか、勢いだけで突っ走った感があります。
どのくらい明治維新がいい加減だったのかというと、鳥羽伏見の戦いで勝った新政府(薩長)軍ですが、いざ軍隊を江戸に送るとなってもカネがなかったのです。カネをどうするって問題になって、出てきた奇策が「そうだ、徳川家に借金を申し込もう」というウソみたいなホントの話で、しかも本当に借金を申し込んでいます・笑。もちろん即却下ですが。
それで「徳川埋蔵金」を目当てに江戸城までやってきたが、金蔵を開けても中はカラッポ。ブチ切れて刀構えて勝海舟のところに押しかけて「どこに金隠しやがった!」と迫っても、鉄火場に慣れている海舟先生少しもうろたえず、「そんな金があったら戦さに負けちゃあいないさ。金がないから徳川は負けたのさ」と一笑に付しました。
そもそも、明治維新で「王政復古」しています。「古い日本に戻した」と当時の人たちもいっているわけです。かつての天皇家が支配していた平安時代のようなスタイルに戻したというわけです。決して「新しい日本を作った」のではなく「昔の日本に戻した」としたわけです。もちろん、名目上の話ですけどね。

で、当時の日本は幸運にも恵まれました。欧州列強は当時日本に無関心になりました。なぜなら、クリミア戦争が起きたから。クリミア戦争はナイチンゲールが活躍したりいわゆるトレンチコートが生まれたり、世界史の分野では非常に重要な戦争なんですが日本ではほとんど無名です。それもそのはず、ヨーロッパでクリミア戦争をしているときにこっちは幕末でした。
アメリカは南北戦争の直後で国内が疲弊して遠く離れた日本なんか構っている場合ではありませんでした。実は、南北戦争終結で余った中古の兵器が日本に盛んに輸出されたのです。それは欧州列強からすれば時代遅れの古道具なんですが、火縄銃という骨董品しか持っていなかった日本には刺激的でした。


閑話休題。本題についてですが、今の状態を変えるには、もう今の国家・社会システムを根底から変えなければならないと思います。つまり、今の日本政府というのが倒されて、新しい日本政府が作られるということです。つまり平たくいうと「革命」ですね。
革命には、若者の情熱が不可欠です。世界中、どの国の革命も理論や理屈や戦略ではなく、大衆の情熱によって成し遂げられています。分かりやすくいうと荒っぽくて無鉄砲ってことね。しかし、今の日本では他ならぬ若者世代が老成していて「チャンスはいいから、年功序列。望むことは安定です」となっているので、まああと20年は無理かな。私なんぞは、年金やら借金やらジジイどもが好き勝手にやってそのツケを後の世代の払いにしているのだからもっと怒ればいいのに、と思うのですがね。若者がサッカーを見て興奮して街中で騒いだっていったところで街は破壊されないんですから、牧歌的なものです。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。興味深いエピソードなども盛り込まれており、とても参考になりました。確かに明治維新は後世に脚色され過ぎてる面もあって、歴史素人の私などは思い込みには要注意だと反省している次第です。それから、今の若者に政治的情熱が無いという点は全く同感です!御意見ありがとうございました。

お礼日時:2010/07/04 19:33

このままでは確実に中国の餌食になりますね。



日本人が米国人のプライドを買った時、「そいつを張り倒したくなりました。」

当時は、
「ソ連には何ひとつ売るな。」
「ソ連人が餓死してます。資本主義の勝利です。」
などと言う事が本当に新聞に取り上げられていましたからね。

40億円の絵画やゴルフ会員権なら良いとは思います。

徹底した合理化。(経済構造自体の総合ライン化)
輸入→即材料と言う程のロスカット。
輸送時間0
正確な製造

確実な販売(信頼と実績)

ですが、
日本の生き残る道のひとつが「新合金。」「鉄のような材料。」です。

絶対切れない繊維。絶対落ちない模様など、
夢のような材料をどんどん開発して行く必要があります。

ここまで税金で4年は寝太郎なんだから、

夢のような技術陣と夢のような製品で無ければ
再生は難しいし、少子化も克服不可能。

まず、
食料自給率を上げます。就業人口を増やします。
家庭菜園や日曜大工なども大いに内需拡大の為に利用します。

農林水産業と言う国内パワーを上げる為には臨時石油税を考えた人間は

>歴史に学ぶならこうすべし
マリー・アントワネットと同じにすべきだ。ーー;

石油は日本の潤滑油である。

太陽電池も抜かれた。

まるで、
儲けられると思って商いを始めたがライバルが出てきた。
倒産しました。

のようである。つ^_^)つ

日本の真骨頂、真似の出来ない高い技術。高度な生産設備など無いからだ。

取り組み方も良く考えた方がいいな。^^;
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。生産性の向上、独自の技術開発、食糧の自給率向上など、どれも大事なことだと思います。ただ、今の日本の政治にこうした政策をまとめ上げるリーダーシップが発揮できるかが、また難しい問題だとは思います…。御意見ありがとうございました。

お礼日時:2010/07/04 01:36

幕末期、言われているほどの国難であったかどうかは厳密には?ですが、多くのものが被害妄想的な危機感に襲われていたのは事実で、それを乗り越えたのも事実です。



さて、どこをどうして乗り越えたか。鎖国下(厳密には鎖国という言葉は誤解を招くのですがここは目をつぶってもらうとして^^;)においてはさほどの問題をまだ見せていなかった徳川幕藩体制という政治機構(身分制度をふくめた)を破壊することによって、乗り越えました。近代文明国家として成立するには制度疲労がおおきかったからです。

さて、現在のこの国の危機の根幹にある問題も同質です。戦後60有余年、明治からの残滓も引きずっているこの国の官僚制度(=公務員制度)が、制度疲労をおこしてしまっているのが原因といえます。

明治維新のように政治を行っていた武士層を総リストラしたように徹底的に破壊するのが理想ですが、まあ法的にそうは出来ないでしょうから出来ることとしては、キャリア制の廃止、各省庁毎に国家公務員を採用することの廃止、人事院の廃止とそれに変わる公務員評価機関の創設とそれに対する民間のチェック機能の導入などを最低でも早急に実現させるべきでしょう。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。参考になりました。やはり官僚制の打破は避けて通れない道のようですね。いつの時代も、制度疲労を起こしている体制にメスを入れることが改革の要に違いありませんね。御意見ありがとうございました。

お礼日時:2010/07/03 17:13

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