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夏と秋と 行きかふ空のかよひぢは かたへ涼しき風やふくらん

古今和歌集の歌ですが、ぼんやりとしか意味が分かりません。これを詠んだ人と、一般的な解釈を教えて欲しいのですが…
道ならぬ恋愛になぞらえて解釈した人がいて、それも分かれば、ぜひお願いします。

A 回答 (2件)

古今集の選者の一人、


凡河内躬恒(おおしこうちのみつね)の歌ですね。
詞書に「みなづきのつごもりの日よめる」とあります。
これは旧暦六月の末日ですね。夏の終わりですね。
一般的な解釈は
夏が終わり、秋がやってくる空の道では、片方に涼しい風が吹いているだろう。
これは私の解釈で恐縮ですが、
選者に選ばれたにもかかわらず凡河内躬恒はかなり低い官位(甲斐小目)のままでした。
その不遇を歌った歌ではないでしょうか。
夏が終わり、秋がやってくる。
片方には涼しい秋風が吹いている。私にも秋風が吹いている。
躬恒が自分の不遇を嘆いていると思われますね。

参考URL:http://www.asahi-net.or.jp/~sg2h-ymst/yamatouta/ …
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この回答へのお礼

なるほど。秋風=うだつあがらない寂しさ、というイメージで一致しますね。ありがとうございました!

お礼日時:2003/07/18 23:57

古今和歌集の編者のひとりである凡河内躬恒の歌です。



歌の前に「みなづきのつごもりの日よめる」とあるので、夏の終わりの歌ですね。「空に夏と秋がすれ違う道があり、片方に涼しい風が吹いているのだろう」ってことでしょうか。

道ならぬ恋愛になぞらえて解釈するのは「かよひぢ」という言葉から?歌を読んだ時の女性関係がわからないのでなんともいえません。


参考になる歌として次の2首をあげておきます。

藤原敏行
すみの江の岸による浪よるさへや夢のかよひぢ人めよくらむ

僧正遍昭
あまつかぜ雲のかよひぢ吹きとぢよ乙女のすがたしばしとどめむ
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この回答へのお礼

早速ありがとうございます。
凡河内躬恒といえば、三十六歌仙の一人、と遠い昔に学校で習いました!そんな実力者の歌だったんですね。…たまには歌の勉強もよいものです!

お礼日時:2003/07/18 23:09

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