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具体的な何かを想定する時の脳の状態はどの人間でも完璧に同じなのですか?

各人で大まかな構造は同じである人体ですが、脳内で何かを想定する時(例えば「道を歩く様子を想像する」)の脳の働きは、全ての人間で完全に同じ動きを示すのでしょうか?

それとも、完全ではないが類似性が認められ、そのレベルにおいて同じと言えるだけなのでしょうか。
よろしくお願いします。

A 回答 (2件)

こんにちは。


コンピューターが同じ結果を出すならば100%同じ処理になりますが、人間の場合は極端な話、今と10分前では脳の状態が違います。ですから、同じひとが同じことを考えても全く同じ脳の働きが再現されるということは厳密にはないわけです。ですが、その作業を行うための脳の役割分担といいますのは解剖学的に人類共通であり、それぞれの機能が必要な情報を定められた手順で処理するため、何時、誰がやっても結果は概ね同じになります。これが、脳とコンピューターの違うところですね。

「道を歩く様子」というのは記憶情報を基にした「脳内シミュレーション」です。では、ここで使われる記憶情報といいますのは、
例えば、
「体感体験:自分は手足をこのようにして歩く」
「社会体験:ひとも手足をそのようにして歩く」
「一般常識:外を歩くときは服を着て靴を履く」
「物理法則:手や足を交互に使わないとコケる」
このような情報を組み合わせてシミュレーションと行うならば、誰の脳内でもだいたい同じ光景が再現されていると考えざるを得なくなります。逆に言いますならば、わざわざこれとは全く異なる個人体験を基に想像をする必要性の方が返って少ないのではないでしょうか。

では、この作業を行うのに必要な大脳皮質の機能は以下のようになります。
「視覚連合野:視覚記憶の再現」
「体性感覚連合野:運動感覚と三次元空間認知」
「運動前野:運動命令の知覚化」
「前頭連合野:各機能の統合と論理的な秩序」
質問者さんの仰います通り、脳内でもその役割というものは様々に決まっており、もしこの手順を使わなければ歩くというシミュレーションを行うのは誰にとってもたいへん困難になります。また近年では、大脳皮質の機能はもっと細かく分化しているという主張もあり、「顔ニューロン」や「手ニューロン」など、それを裏付ける証拠が次々と発見されているため、そこに学者さんたちの議論も尽きません。もし、機能が細かく分化しているならば、人類の脳の働きはそれだけ共通性が高くなるということです。

「赤い色」というのは誰の脳内でも赤として処理されているのか?
質問者さんのご質問はこの辺りを踏まえたものではないかと思うのですが、残念ながらまだこの問題には決着が付いていないですね。他人の脳の中を覗いて見ることはできません。ですから、我々は自分がそうだから相手もそう思っているという「推測」しかできないわけです。ですが、条件が同じならば概ね同じ結果になるのですから、相手の脳も同じことをやっているという解釈が間違っているとは思えません。逆に、条件が同じなのに結果が異なるならばそれは「変わり者」、あるいは、最悪の場合は「認知症」と診断されることになります。
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この回答へのお礼

回答していただき有難うございます。
ruehasさんのご指摘の通りで他人の脳の中を覗くことを主眼に置いた質問でしたが、まさに知りたい情報を提示していただけて感謝致します。

お礼日時:2010/08/07 20:09

全く分かっていません。

m(_ _)m
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この回答へのお礼

回答していただき有難う御座います。
そうなのですか。
では展望としてどう考えられているかなど、ご存知でしたら是非ご教示いただけるとありがたいです。

お礼日時:2010/08/06 01:55

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