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「市場均衡点において、消費者余剰・生産者余剰がともに最大というわけではない理由」について。
初めまして。
現在証券アナリスト資格試験の為、経済学の勉強に取り組んでいます。
一つ疑問があったのでお聞かせください。
正誤問題にて、
「完全競争市場の市場均衡においては、生産者余剰と消費者余剰はともに最大である」
が誤りとなっていました。
解答には、「総余剰が最大ではあるが、それぞれが最大というわけではない」と書いています。

不思議に思いましたが、供給曲線と需要曲線上のどの点で考えてみても、市場均衡点の総余剰を上回る点を見つけられませんでした。
そこで、「消費者余剰・生産者余剰がともに最大というわけではない」という部分について
何か例などありましたらお教えいただけませんでしょうか。

どうぞよろしくお願いします。

A 回答 (3件)

価格がP1である時の消費者余剰は、縦軸のP1の点から水平に需要曲線と交わるまで引いた直線と需要曲線と縦軸の線で囲まれた三角形の面積です。


また、価格がP2である時の生産者余剰は、縦軸のP2から水平に供給曲線と交わるまで引いた直線と供給曲線と縦軸の線で囲まれた三角形の面積です。

ここで、P1とP2が等しくてその価格が均衡価格P0であるなら、消費者余剰と生産者余剰の合計である総余剰は最大になります。

しかし、P1がP0より安い価格であった場合、P1の上の三角形はP0の時の三角形より大きいですから、消費者余剰は均衡価格の時より大きくなります。このとき生産者余剰は小さくなり、赤字になる生産者が多くなるので、生産量が減少し需要超過の状態になっています。総余剰は市場均衡の時より少なくなっています。しかし、消費者余剰は市場均衡の時より大きいですから、市場均衡点で消費者余剰は最大ではありません。


グラフを書こうと思ったのですが、私のブラウザーが相性が悪いようでグラフが書けません。単純な絵ですから頭で想像してください。
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「質問者」です。



ご返信が非常に遅くなりまして、本当に申し訳御座いませんでした。
当時、回答を頂けていたことに気づいておりませんでした。

復習をしている内にこのページに辿り着き、ご回答を頂けていたことを発見しました。
遅ればせながらお礼をどうしても言わせて頂きたく、投稿させて頂きます。
なお、当時のIDが見当たらない為、IDの変更をお許しくださいませ(>_<)。

後の方の為にも、ご質問させて頂いた頃のことを思い出して回答させて頂きます。

当時、最大の問題点として、「総余剰が最大となる」ことと、
「消費者余剰、生産者余剰それぞれが最大である」
ということを同一視してしまっておりました。
また、aokisika さんが非常にわかりやすく説明して下さっているような、グラフで考えるという
基本的な発想についても、力が及びませんでした。
非常にわかりやすいご説明、どうもありがとうございました。
復習させて頂きます。

結局、この問題については、市場均衡点とはあくまで生産者余剰と消費者余剰の和が最大であるだけで、それぞれが最大であるわけではないということであったと思います。
その例として、imgkiller さんのおっしゃて下さったように、独占市場では生産者余剰は大きいが、
消費者余剰が小さいということですが、考えれば正にそのとおりであると思います。
ちなみに、このような状態を死荷重の発生と呼ばれることについては全く知りませんでした。
非常に勉強になります!
このような具体例を出して頂き、ありがとうございました。

お二人とも、本当にありがとうございました。
そして、返信が非常に遅れたこと申し訳御座いませんでした。
それでは、勝手ながらこの質問をここで締め切りとさせて頂いて、失礼致します。
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具体例としては独占市場の均衡点があります。



独占市場では、生産者が自分に都合の良いように価格と生産量を調整します。

このため独占市場の均衡では、競争市場均衡に比べて、生産者余剰は大きく、消費者余剰は小さくなります。
また、独占という市場の歪みは総余剰を小さくしてしまいます(死荷重の発生)。


従って、競争市場均衡において総余剰は最大化されていますが、消費者余剰と生産者余剰がともに最大になっているわけではありません。
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