街中で見かけて「グッときた人」の思い出

 細かい内容で申し訳ございませんが、
 1.「個人の問題」と「個人的な問題」
 2.「社会の問題」と「社会的な問題」
とあった場合、この「的」の有無でどのような違いがあるのでしょうか。
 わかりやすく教えて頂けると助かります。
 よろしくお願いします。

A 回答 (1件)

1.


下記の辞書を見るとわかりますが、「個人的」は形容動詞。
「個人」そのものではなく、「個人を主体とする【さま】」「個人に関する【さま】」を意味します。
http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/79152/m1u/% …
それに対して、「個人」は、「ひとりの人間」という感覚。

「個人の問題」は、「一個の人としての単独の問題」というニュアンス。
「環境破壊が喰い止められるか否かは、地球に住む私たち一人一人が、いかにその意識を強く持てるかという、個人の問題に帰することになるだろう」
などという例が想定できます。
これを「個人的」と置き換えると「主体としての個人」というニュアンスが薄れてしまうため、意味が微妙に(好ましくないほうに)変わってしまいます。

「個人的な問題」は、「他人とは関係のない問題」「周囲は関与していない問題」というニュアンス。
「彼は、晩御飯に湯豆腐を食べるかすき焼きを食べるかという個人的な問題で悩んでいる」
といった例が可能です。
これを「個人の」と置き換えると、「主体性」のニュアンスが強すぎて可笑しな表現になってしまいます。

2.
「社会的」は、「社会に関係するさま」「社会性があるさま」という形容動詞。
「社会」は、「人々が生活している世の中、世間そのもの」。
http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/101506/m1u/ …

「社会的な問題」は、「社会に深く関係する問題」というニュアンス。
「環境破壊は社会的(世界的)問題だ」などの例が可能。
これを「社会の」と置き換えると(好ましくないほうに)意味が変わってきます。
「世間そのものの問題であって、個人には関係のない問題だ」というニュアンスになってしまうからです。

「社会の問題」は、「世間(世の中)そのものの問題」。
「わたしたちが現在暮らしている社会の問題は多様である」
など。
  
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この回答へのお礼

hakobuluさん

 ご回答いただきありがとうございました。
 とてもわかりやすかったので助かりました。

お礼日時:2010/11/16 14:34

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