海外旅行から帰ってきたら、まず何を食べる?

筋皮弁について調べています。血管柄つきとありましたが、これは何のことでしょう。漢字の読み方も教えてください。また、有茎皮弁の「茎」との違いも教えていただけるとありがたいです。

A 回答 (1件)

皮膚などを、ある部分からある部分へ移植する場合、皮膚を完全に切り離して行うような場合を「遊離移植」と呼びます。



たとえば顔にやけどをし、その部分へ 腕の内側の皮膚を移植するような場合、皮膚を切り取らないと顔まで届きません。このような移植片を「遊離弁(ゆうりべん)」と呼びます。「遊離弁」を移植するのが「遊離弁移植」あるいは「遊離移植」と呼ばれます。遊離移植を行うと、移植した皮膚につながる血管が切断されてしまうため、血行不良になり移植した皮膚が死んでしまう可能性があります。

そこで考え出されたのが「有茎弁(ゆうけいべん)移植」です。
これは受容床に隣接する部分の皮膚を、完全に切り離してしまわないように部分的に切離し、横へ引っ張って移植する方法です。この方法ですと、移植する皮膚は体とつながっているので、血液供給が保たれ、移植した皮膚が死んでしまう可能性が低くなります。

このように、体と完全に切り離してしまわずに、引っ張って受容床へ持ってゆくような移植片を「有茎弁」と呼びます。
火傷などで、皮膚だけを移植したいような場合は皮膚だけの有茎弁で移植を行います。しかし、その部分が大きくえぐれていたり、筋肉にまで大きな損傷がある場合には、「筋肉も含めた有茎弁」で移植をする必要があります。


言葉の意味だけからいうと、皮膚のみの移植片が皮膚弁であって、皮膚弁には完全に切り離してしまう「遊離弁」と、切り離さない「有茎弁」の2種類があります。同様に、筋肉と皮膚を一緒に移植するのが「筋皮弁(きんひべん)」であって、筋皮弁にも遊離筋皮弁と有茎筋皮弁の2種類があることになります。しかし、筋肉がある場合には切り離してしまうと血流不足を生じて筋肉が死んでしまうので、筋皮弁の場合は必ず有茎弁にします。

筋皮弁で重要なのは、血流の確保です。筋肉が死んでしまわないように、筋肉に血液を供給したいわけです。そのために、ただ単に切り離さないで体とつなげておく、というだけでなく、その筋肉へ血液を供給している太い血管を傷つけないようにしてつないでおくと、十分な血液が供給されることになります。このように、血管を積極的に残すような有茎弁を「血管柄(けっかんへい)」と呼びます。


以上をまとめると、

1)遊離弁:切り離す
2)有茎弁:切り離さない
  2-2)血管柄:血管を積極的に残す。有茎弁の一種


イ)皮膚弁:皮膚のみの移植片
ロ)筋皮弁:筋肉と皮膚を含む移植片

ということになります。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。よくわかりました。

お礼日時:2010/11/25 22:57

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