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ドイツ語の「動詞の名詞化」(あるいは名詞化動詞)について質問です。

一般的にドイツ語の動詞を名詞化する作法としては
1.zu 不定詞
2.大文字にして中性名詞
の二つが知られていると思います。これらは勉強しましたが、名詞を見ていると、あきらかに動詞の名詞化(あるいは逆?)したものを見かけます(分離動詞であることが多いのですが)。これらについてなにか法則のようなものはあるのでしょうか。見当違いな質問でしたら申し訳ありません。ドイツ語文法お詳しい方お願いします。

具体的な例をいくつかあげさせていただきます。
・die Abfahrt :ab|fahrenの名詞化だと思われます(あるいは逆)。これは女性名詞。
・der Anfang  :an|fangen

以上のような例は山ほどあります。これらになにか法則のようなものはあるのでしょうか。「二人称親称命令形の形にする」など。

少し無理があるかもしれませんが、以下のようなものもたまにみかけます。
・der Fluss  :fliessenの名詞化?似てるだけ?

こちらは、単に動詞から名詞が派生してきた、とも思えるのですが、もしなにか文法的な法則や覚えたりする際に役に立つことがありましたらご教授ください。宜しくお願いします。

A 回答 (3件)

Abfahrt については Fahrt という名詞がありますから abfahren の名詞でありまた Fahrt を接頭辞が修飾しているともとれるわけです。



-t は Sicht にも見られ(*sich- は sehen の語幹の変形したもの)、英語の sight の -t や birth の -th と同じ名詞形成語尾です。ihr の人称語尾と同じのは偶然です。またこれはドイツ語、オランダ語、(古)英語ともに女性名詞です。

Anfang も同様に Fang の拡張形とも anfangen の名詞形ともとれます。これは動詞の語幹がそのまま名詞になったもので、男性名詞が多いです。

Fluss と fließen は語根は共通ですが名詞と動詞という違いが母音の違い(アプラウト)に現れたものです。強変化動詞の母音の変化もアプラウトで、ごくおおざっぱに言うと共通の概念から働きの違いを表すときの異なる母音のセットとも言えるでしょう。アプラウトは印欧系に広く見られ、英語の drive - drift, strike - stroke、母音だけが変わる不規則動詞もアプラウトです。


これらは動詞と名詞の関係の代表的なものですが、どれがどこで現れるかには規則性は見いだせません。なぜ *Abfah や *Anfangt ではないかは説明できないということです。ただ、Fahrt が女性名詞語尾 -t 型であればそれに接頭辞が付いても同じ形式であるとは言えます。

知識としては面白いかもしれませんが、覚えるときにあまり役立つものではありません。
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この回答へのお礼

非常に丁寧な回答ありがとうございます。

>>Fahrt を接頭辞が修飾しているともとれるわけです。
なぜか接頭辞が名詞につくことを無視していました。なるほどです。Gepaeckなども接頭辞geかもしれないということですね。

>>なぜ *Abfah や *Anfangt ではないかは説明できない
この一行が入っていることで非常にすっきりしました。ありがとうございます。


●皆様の情報と私の推測を合わせますと

1.語尾 -t  :女性名詞
2.動詞語幹 :男性名詞が多い
3.語幹-ung :女性名詞
4.語幹+er  :男性名詞?(~する人、物)
5.その他、アプラウト、接頭辞

というパターンがあるということですね。
例で確認しますと…

1.die Schrift, die Fahrt,
2.der Durst, das Fruehstueck, das Buch, die Feier
3.die Fekaeltung, die Bildung, die Heizung
4.der Fernseher, der Sprecher, der Friseur
5.der Buchstabe, die Sprache, das Gepaeck,

という感じになると思います。

2.に関しては、中性名詞や女性名詞もかなりあるようなので、あまり名詞の性は関係ないのかなぁとも思いました。

*関係ないですが、kunftを調べたら案の定kommenと語源が同じでしたので、die Ankunftやdie Zukunftも理解しやすくなりました。

それ自体は覚えるのに役に立たないものかもしれませんが、私としては非常に納得のいくものでしたので、きっと暗記にも役立つと思っています。

大変参考になりました。ありがとうございます!

お礼日時:2011/04/06 09:19

とても面白いご質問だと思いました。


1.動詞の名詞化にはもう一つのカテゴリーがありますね。-ung と云うものです。例えば Beschreibung, Ausfuehrung などです。ただしどの動詞も -ung 型がある訳ではないようです。Beschreiben, Ausfuehren との使い分けも分かりません。

2.der Abfahrt, abfahren 動詞が先か、名詞が先か、同時発生で、後に分化した物か分かりません。


3.der Fluss/fliessen ; 勿論語源は同じでしょう。Duden の語源辞典 (Das Herkunftswoerterbuch) も見ました。

4.文法をうまく利用すると覚える作業の手助けになることもありますが、私自身文法そのものが面白いと思います。文法は手段でなく、目的なのです。

P.S.上記語源辞典は数千円程度ですから、購入されると役に立ちます。同じ叢書でGrammatik もよいですね。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

文法それ自体も非常におもしろいですよね。私もかなり好きです!英語・古英語の文法書を見るのは大好きです。ただ、私にとって文法はあくまで手段ですね;

語源辞典欲しいなぁと思いつつ、ずっと手を出していませんでした。この機会に買ってみようかな、とも思います。

お礼日時:2011/04/06 08:44

あなたが例として挙げられた以外に:



sprechen = Sprecher/in
buchen = das Buch
buchstabieren = Buchstabe
handeln = Handel = Handlung

特別に規則など考えなくとも、覚えることに力を入れた方が効果的だと思います。
~ungは主に他動詞の語幹に付けて女性名詞を作る。 
そのほか色々と動詞と名詞の関係があるようですね。 文法書を詳しく読むと、何かしら情報が得られると思いますよ。
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この回答へのお礼

素早い回答ありがとうございます。
>>~ungは主に他動詞の語幹に付けて女性名詞を作る。
非常に参考になります。

そうですね。私の持っているドイツ語文法書は初心者向けのものの為かあまり詳しく書いてありませんでした。もう少し大きめの文法書をのぞいてみます。

ありがとうございました。

お礼日時:2011/04/06 08:40

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