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福島原発に関する質問です。
質問が細かいですがよろしくお願いします。

・飛散した放射性物質は、
 - 原発の燃料棒の一部がホコリとして飛び散ったもの?
 - 原子(ヨウ素・セシウムなど)として存在してる?
 - 花粉症の花粉みたいに飛んだり積もったりしてる?

・燃料棒は、
 - 固体?
 - ヨウ素、セシウム、プルトニウムが成分?

・言葉として、
 - 「放射性物質が飛んでる」が正しくて、「放射能が飛んでる」は間違い?

A 回答 (3件)

- 原発の燃料棒の一部がホコリとして飛び散ったもの?


おそらくはベントをしたとき蒸気として飛び散ったものです。
燃料棒の一部という表現が正しいかわかりませんが、燃料棒の中には核分裂でできたヨウ素やセシウムやストロンチウムがあります。これが燃料棒を覆う皮膜が熔け、ベントとともに飛び散りました。

- 原子(ヨウ素・セシウムなど)として存在してる?
分子として存在しています。ヨウ素分子もあれば金属結合したセシウムもあればヨウ化セシウムもあると思います。
セシウムなどはいずれ土の分子と結合するらしいです。

- 花粉症の花粉みたいに飛んだり積もったりしてる?
飛んだり積もったりしますが、花粉症の花粉よりはかなり重いです。花粉ほど飛びやすい、長距離を飛ぶものでもありません。

- 固体?
固体ですが、おそらく一部熔けてます。また皮膜が熔けて中身が漏れてます。

- ヨウ素、セシウム、プルトニウムが成分?
使った燃料棒にはそういったものが含まれています。
最初は二酸化ウラン(とMOX燃料の場合プルトニウム)です。

- 「放射性物質が飛んでる」が正しくて、「放射能が飛んでる」は間違い?
便宜的に放射性物質を放射能と呼ぶことはよくあります。ですが放射線を出す能力のことを放射能と呼ぶので、あまり適切ではありません。
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この回答へのお礼

ありがとうございます.
とてもわかりやすかったです.

ご説明を読んでいてわからないことがあったのですが,

>ベント
ベント(空気抜き)は原子炉内の圧力を下げるためにしましたが,
結局は核分裂を止めるためだったのでしょうか?

>蒸気として飛び散ったもの
もともと固体だった燃料棒が熔けだして,
水蒸気に混ざった(溶けた)ということでしょうか?

>核分裂でできたヨウ素やセシウムやストロンチウム
分裂前,これらの元素はもともとひとつだったのですか?
もしかしてそれがプルトニウムですか?

お礼日時:2011/05/11 22:34

ベント(空気抜き)は原子炉内の圧力を下げるためにしましたが,


結局は核分裂を止めるためだったのでしょうか?

関係ありません。冷却が止まったため、中の水が蒸発して圧力が上がり破裂しそうになったので中の蒸気を抜きました。

もともと固体だった燃料棒が熔けだして,
水蒸気に混ざった(溶けた)ということでしょうか?

そうですが、ものによっては中身が蒸発してといったほうがいいかもしれません。

分裂前,これらの元素はもともとひとつだったのですか?
もしかしてそれがプルトニウムですか?

最初はウランです。ウランが核分裂したらヨウ素やセシウムができます。
プルトニウムは、原子炉の中でウランが変化したものです。
まあこのプルトニウムも核分裂をするのですが。
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この回答へのお礼

追加の回答大変ありがとうございます.
とても参考になりました.

お礼日時:2011/05/13 19:23

>・飛散した放射性物質は、


 >- 原発の燃料棒の一部がホコリとして飛び散ったもの?
 >- 原子(ヨウ素・セシウムなど)として存在してる?
 >- 花粉症の花粉みたいに飛んだり積もったりしてる?

3月12日の第1号機の水素爆発、14日の使用済み燃料プール内の核爆発、5月7日夜の黒煙によって飛ばされたものと、思います。 また、5月9日に1号機の2重扉を開けられたことで、5億ベクレムの放射性物質が放出されたそうです。

http://www.youtube.com/watch?v=_Pgwt5nDOvM&playn …
http://www.youtube.com/watch?v=ukxCyzvafl0
その後の放射性物質の飛散シミュレーション
http://www.youtube.com/watch?v=gVG-IhE06BM
5月9日のレポート
http://www.youtube.com/watch?v=Z3ISOBXRwX4&featu …
(この中では「放射能」と「放射性物質」はほぼ同じ意味で使われています。)

>・燃料棒は、
 >- 固体?
 >- ヨウ素、セシウム、プルトニウムが成分?

7:40~東電HPの図を使った説明があります。
http://www.youtube.com/watch?v=G0PQNXucEtM
燃料棒にはペレット状になった核燃料が入っています。
燃料ペレットとは、原子炉で使用する核燃料を、磁器のように成形し焼き固めたセラミックです。

上のURLより、
普通の核燃料は
核分裂しやすいウラン235(3%)と核分裂しにくいウラン238(97%)から出来ている。
これを原子炉でもやすと、
3%の核分裂成分、1%のプルトニウム、1%の燃え残ったウランと95%の核分裂しにくいウラン238になる。

福島3号機はプルサーマル方式でMOX燃料といわれるウラン配合の多い燃料が使われます。
MOX燃料は
プルトニウム(4%)
核分裂しやすいウラン235(1%)
核分裂しにくいウラン238(95%) から成り立ちます。
普通のウラン燃料は
核分裂しやすいウラン235(3%)
核分裂しにくいウラン238(97%) から成り立ちます。

MOX燃料とウラン燃料の違いはペレットの中が全部ウランで出来ているかプルトニウム4%程度が含まれているかの違いです。 (燃料の説明は上のビデオ内容から引用)

こちらの24ページをご覧になるとヨウ素、セシュウム等がどのように出来るかお分かりになると思います。
http://usio.feliseed.net/paetone/

>・言葉として、
 - 「放射性物質が飛んでる」が正しくて、「放射能が飛んでる」は間違い?

放射性物質と放射能との違いはこちらをご参考ください。
http://www.rikuden.co.jp/atmqa/6_1.html
『放射線を出す能力を「放射能」といい、この能力をもった物質のことを「放射性物質」といいます。』
と、書かれてあります。 もし、 『放射線出能力物質』→「放射性物質」と考えてよいなら、放射性物質、放射能どちらが飛散していてもよろしいのではないでしょうか。

私が幼かったころ、世界の核実験で、日本中「放射能が飛んでいる」と言われていました。当時は誰も、「放射性物質が飛んでいる」とは言っていませんでした。 ただし、それも正しい表現なのか私には分かりませんので、他の方の回答も参考になさってください。
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この回答へのお礼

youtubeの動画付きで大変わかりやすかったです.
政府や東電が正しい事実を発表してるとは限らないんですね.

お礼日時:2011/05/13 19:20

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