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長文かつまとまりのない文章ですがお許し下さい。

前々からの疑問なのですが、

日本語の"夢"という言葉は、大別すると

(1)眠っている時にみている(と感じる)現象
(2)将来に対する願望や、淡く抱く希望(心象)

この2つを指していると思います。

他方、英語の〈DREAM〉も"awake from a dream."/"dream has come true." のように、(1)(2)両方の意味を含みますよね。

(外国語は得意でないので、この時点で間違いがあればご指摘下さい)

また辞書で調べただけなのですが、西語の〈suen`o〉も同じ使い方ができるようでした。

私が疑問に思ったのは、どうして違う国の言葉なのに、(1)と(2)を同じように結びつけているのか?ということです。
片や形のない現象、片や抽象的な概念なのに‥不思議です。

いくつか仮説というか、思い付くことはあるのですが、しっくり来ません。

言語学などに明るい方、回答をお持ちでしたら是非教えて下さい。
英・西国以外での〈ユメ〉の表現も気になります。

お暇な時に、ご意見頂けたら嬉しいです。

A 回答 (4件)

ドイツ語のTraumも(1)と(2)の意味で使いますね。

ゲルマン語系でdreamと同じ語源です。
元は「歓喜」といった意味だったようです。ドイツ語とアングロサクソン語が分かれた時点で
どうだったのかは解りませんでした。全く系統の異なるフランス語のre^veも(1)と(2)の意味を
もっていますし、日本語の「夢」もそうですから、偶然ではなく、なんか普遍的な背景、たとえば
フロイトが言った「夢は無意識の願望の表れである」なんてことは実は昔から常識だったとか
いうことがあるのではないでしょうか。
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dream をそのような意味で使うのは比較的最近始まったようです。



c.3.c An ideal or aspiration; spec. a national aspiration or ambition; a way of life considered to be ideal by a particular nation or group of people. Freq. with defining adj. prefixed, as the American dream (O.E.D.)
理想あるいは切望;特にある国民・民族が切望することや野心;ある国民や民族集団が理想と考える生き方。しばしば American dream のように形容詞がつく

「しばしば形容詞がつく」というのは今では当てはまらないことも多いですが、この意味の用例として一番古いものは1931年となっています。

夢のもつ「非現実」ということに着目した、「実行不可能なこと・観念的なこと」という比喩的用法はもっと古く、16世紀から用例がありますが、19世紀末ごろから

b.3.b Something of dream-like beauty or charm, such as one expects to see only in dreams. (O.E.D.)
夢の中でしか見られないような美しさや魅力のあるもの

というプラスの意味を持つ比喩が現れます。ここから現在のような意味が発生するのは自然流れと言えるでしょう。

こういう流れが他の言語に起きてもおかしくないし、他言語に輸入されて新しい用法として定着することも考えられることです。


「夢」に当たる語が複数あり、意味の重なるところもあるけれども「理想・将来の夢」には片方しか使わないという例があります。

フランス語
rêve / songe
songe の方が文語的ですが両方とも睡眠中の夢を意味します。比喩的に幻想という意味では、スペイン語の sueño と同語源の songe ですが、将来の夢は rêve です。

ロシア語
сон / мечта
сон は спать「眠る」と関係があり、睡眠中の夢と比喩的に幻想・夢想を意味します。мечта は動詞形は мечтать「空想する」で、宿望・念願には мечта を用い、American dream は Американская мечта となります。
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夢を壊すようですが。


日本語の「夢」はもともと
1.眠っている間に見る映像
2.夢のようにはかないこと
3.迷い、煩悩
を表します。

4.将来実現させたいと心の中に思い描いている願い
という意味が登場するのはごく最近のことです。

古語辞典を引いてみてください。1から3の意味しか出ていないはずです。
日本国語大辞典を見ても、4の用例は以下のみです。


以下、引用
================
5 将来、実現させたいと思っている事柄。将来の希望。思いえがく将来の設計。また、現実ばなれした願望。

*常長〔1914〕〈木下杢太郎〉四景「世は移って、ああ、わが夢も消えたぞ」
*男の遠吠え〔1974~75〕〈藤本義一〉夢と約束「女はどうも男の夢を理解しないようである」
================
以上、引用終わり。


したがって、「将来に対する願望や、淡く抱く希望(心象)」という意味は欧文からの翻訳を通した影響によるものと考えられます。

なお、中国語でも、「夢」一字であれば、「睡眠中に見る映像」または「現実離れした考え」などを表し、「将来に対する願望や、淡く抱く希望(心象)」というには、「夢想」などのように、言葉を付け足す必要があるようです。
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英語と西語は同じ印欧語の仲間ですから発音や綴りは違っても同じ意味の単語、同じ表現(発想)は沢山あります。

更に英語にはフランス語経由でラテン語起源の言葉が6割ぐらい入っていますので仏語の姉妹語の西語と似た単語があっても不思議ではありません。

夢と夢(希望)、どの言語も具象語から抽象語を表すように発達します。たとえば巨大なという言葉をまだ持たない民族なら、蟻ではない象のような大きな・・と表現するかもしれません。すると象という言葉は巨大なという新しい意味も持つことになります。

夢は本来眠っている時(通常は夜間)に見る摩訶不思議な現象です。現実にはありえないことです。
一個人が王になりたいと思うことは非現実的なことです。そこで夢のような事が起これば王になれるかもしれないと考えるでしょう。なれないがなりたい、手に出来ないが手にしたい、つまり希望という抽象的な概念が夢という言葉に追加されることになります。 夢=希望、憧れ、望み→私の夢は王になることだ。昨夜王の夢を見た。

日本語は発達途中で漢語を取り入れたので抽象語が豊かになったと言われます。その漢語はインドやメソポタミアの影響を受けているものがあると想像(地勢的に)出来るので、西と東で同じような表現があってもおかしくありません。漢語風な日本語には明治初期にヨーロッパ語を翻訳する必要から考案された訳語が多数あり、現代人は昔からある日本語と信じている場合があります。

以上素人の解釈ですが。
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